こんにちは、西野さんのお手伝いをしている、ネオです。
今回は弓毛のお手入れについて、書こうと思います。道具は、裁縫で使う糸切鋏を使っています。
弓の毛がボサボサになってしまったが、どれを切ればいいのかわからない、そんな方に伝えられたらなと考えています。
今回は古い弓の毛を実際に切って見ました
一緒に見ていきましょう。
まず、緩めた状態の毛
弓魚のネジをしめた状態の毛
この状態で弦に弓を入れて弾いてみます
弓の毛の張り具合はいつも弾いている強さで張ります。
内弦を弾くときに外弦に毛が触れている
外弦を弾くときに内弦に毛が触れている
弾いているときに緩んで出る毛を切っていきます
なぜ、毛を整える必要があるかというと、
今の写真を見て、弾いている弦ではない弦に毛が当たる様子がわかりますか?
その音が実際出してる音に重なった雑音になります。
なので、
弦を左右に動かしながら反対の弦に当たる毛を切っていきます。
また、
伸びすぎている毛もありますので、こちらも左右に弦に弓を当てながら切っていきます。
伸びすぎた毛は、弓を動かす中で無駄な抵抗にもなります。
どの毛を切ったかわからなくなってしまったら、一度弦から弓を外し、毛を切っていきます。
もう一度、先程のように
弦を弾いてみます。
他の弦に当たっていませんね。
緩んで出る毛がほぼありませんので、整え終わりです!
実際弦から外して、最初のものと見比べてみましょう
最初
整えた毛
整えた毛
弦を弾きながら、いらない毛を確認することができるので、少しごわついた毛の中でいらない毛が見えてきます。
なのでまだ切らなくて良い毛を切らずに済みますので、ぜひ試してみてください。
新品の状態の毛ものせておきます。
目安として、
20本ほど切らなければならない様になってきた、
一旦切ってからすぐに、5本ずつ切るくらいに緩んだ毛が出てしまうなどの場合は、買い替えや、張り替えを検討してみてください。
光舜堂では、現在税込9900円で張り替えをやっています。