二胡工房 光舜堂

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弓毛の切り落とし ネオです。

2022-06-30 13:58:40 | 二胡の救急箱に書かなかったこと


こんにちは、西野さんのお手伝いをしている、ネオです。


今回は弓毛のお手入れについて、書こうと思います。道具は、裁縫で使う糸切鋏を使っています。


弓の毛がボサボサになってしまったが、どれを切ればいいのかわからない、そんな方に伝えられたらなと考えています。


今回は古い弓の毛を実際に切って見ました
一緒に見ていきましょう。


まず、緩めた状態の毛


弓魚のネジをしめた状態の毛



この状態で弦に弓を入れて弾いてみます
弓の毛の張り具合はいつも弾いている強さで張ります。



内弦を弾くときに外弦に毛が触れている



外弦を弾くときに内弦に毛が触れている



弾いているときに緩んで出る毛を切っていきます
なぜ、毛を整える必要があるかというと、
今の写真を見て、弾いている弦ではない弦に毛が当たる様子がわかりますか?
その音が実際出してる音に重なった雑音になります。


なので、
弦を左右に動かしながら反対の弦に当たる毛を切っていきます。

また、
伸びすぎている毛もありますので、こちらも左右に弦に弓を当てながら切っていきます。


伸びすぎた毛は、弓を動かす中で無駄な抵抗にもなります。


どの毛を切ったかわからなくなってしまったら、一度弦から弓を外し、毛を切っていきます。

もう一度、先程のように
弦を弾いてみます。


他の弦に当たっていませんね。
緩んで出る毛がほぼありませんので、整え終わりです!


実際弦から外して、最初のものと見比べてみましょう
最初

整えた毛



弦を弾きながら、いらない毛を確認することができるので、少しごわついた毛の中でいらない毛が見えてきます。
なのでまだ切らなくて良い毛を切らずに済みますので、ぜひ試してみてください。


新品の状態の毛ものせておきます。



目安として、
20本ほど切らなければならない様になってきた、
一旦切ってからすぐに、5本ずつ切るくらいに緩んだ毛が出てしまうなどの場合は、買い替えや、張り替えを検討してみてください。
光舜堂では、現在税込9900円で張り替えをやっています。



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