ある意味命がけ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/d9/95ec2ec51f523acefcfbb9b5f38413b7.jpg)
削るとこんなに赤い粉が出ます。
白い粉よりはましなのでしょうが、私にとってはこの小葉紫檀の赤い粉、だからこそ日本ではコウキ(紅木)と言われるのでしょう。
この紫檀の粉、一晩中寝られなくなるほどの咳がでます。
そこで使わないつもりだったのですが、ふと見つけ出して。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/76/09bca8578b0eb29ca24054c72c8439ec.jpg)
今お願いされているヤマト二胡の小葉紫檀とシャム柿 シャム柿と小葉紫檀
(同じようですが、これ組み合わせが違う二つの胴なのです)
これの棹を何にしようかと、勿論第一候補はインドの真黒黒檀、そして音きの良さではココポロ、、、
でも、ふと手に取ったこの小葉紫檀の密度の高さ、そして硬さ。
普通小葉紫檀は黒檀などに比べると柔らかく棹にすると曲がりやすいのです。
勿論木の部分によっては硬いものもありますが、比較的芯に近くひび割れも多いもので、なかなか小葉紫檀の棹というのは作れなかったのです。
峠岡慎太郎君にお買い上げいただいた二胡そしてチェンミンさんにお買い上げいただいた低音二胡の棹が小葉紫檀でした。
その棹にも匹敵する材料が出てきてしまったのです。
こうなると、ネオちゃんの引き止めも家内に睨まれても、作るっきりないですね。
良い材料を見ると手が止まらない!
これでどんな音が出るのか考えたらすべてを忘れて手が動き出してしまうのです。
きょうは朝からアレルギー対策のマスクと薬です。
ヴァイオリンの人たちはローズというととなんだか優しいけれど曖昧な音色になると考えているようですが、あんな甘っちょろいインドローズ(インドローズと小葉紫檀は別物で私は楽器には使いません)では無いのです。本当にしっかりしたローズはこの小葉紫檀なのです、レッドサンダーと言われる材料ですから。
楽しみですね!!!
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ
やはり、どれだけよい楽器でも弾き込みは大事ですね。
本来の鳴りが出てくるようになるまでに諦める方も多いですが、まずはとにかく弾き込むことの重要性を改めて感じました。
当方にお越しいただいたシャム柿と小葉紫檀の楽器は、その後毎日弾いておりますが、ワタシごときの弾き込みではまだまだ底が見えません。少し音は柔らかくなってきましたが、「響き渡る」という感じのボリュームと反応の良さはどんどん増しているように感じます。そして、大きな音と、シャム柿の枯れた渋い音色も両立しています。2ヶ月経つのに、まだ弾くたびにニヤけています。紫檀の棹もきっとすばらしい響きを生むのでしょう。最高の楽器をありがとうございました。
私にもたまに人前で下手な演奏をする機会があるのですが、二胡ではなく、ヤマト二胡演奏、と名乗ることにしました。
ヤマト二胡演奏家良いですね。
因みに
ヤマト二胡の特徴の胴の板の接ぎ合わせ、
真ん中がシャム柿角が小葉紫檀。
真ん中が小葉紫檀角がシャム柿
音色は同じでしょうね、響きが変わると思います。
この二つを弾き比べてもらおうかと考えています・
すみません、いざ作る段になって気が付いたのです。
今月中には出来上がると思うのです。
ココで焦るのが私のいけないところです。
じっくり行きます。