二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

これからの楽しみ!弱音二胡

2015-02-17 09:58:47 | ■工房便り 総合 
なんだか見慣れない形でしょう?

今お客さまに頼まれて、音の小さな二胡つくっています。

もうすぐ最後の皮張りをして、出来上がるとは思います。

最近、このような変則?変わった二胡の製作が楽しみです。

これ、ひとつの可能性だと思うのです。

これだけ楽器を自宅で弾けない人が多くなってきた環境ですからl

たぶんご自宅で二胡の練習をできない人と言うのは都内では半部以上ではないでしょうか。

特にマンションなどの共同住宅系では、やはり人様の迷惑を考えると、弱音器をつっけてという事になります。

ところが弱音器を付けると、なんだかミーーーンという、とても二胡とは思えない音になりますね。

せっかく、音色の良い二胡の特徴が消えてしまいます。

最近よくほぉさんと話すのは、ヴァイオリンの習いたての、初心者の練習と言うのは必ら迷惑なだけだという事、
(これは何もほぉさんが最近再開したヴァイオリンのレッスンのことを言っているのではありません)

同じへたでもほぉさんの弾く二胡の音色は一緒にいて不愉快にはならないのです。

ところがヴァイオリンは、、、、!!!

良く言われるのですが、初心者の頃の二胡の音は猫が逃げ出す。

これはひたすら楽器の調製不足のせいです。

今までの光舜堂のご来客の事を考えても、きちっと調整した二胡の音色は、いくら初心者が弾いても、猫は逃げません。

二胡は音色と私は良く思いますし言います。

その音色が弱音器を付けると、調製不測の楽器が家庭内不和の元にもなりかねません。

何とかそのまま、二胡の良い音のまま地井佐野とになるような楽器と言うのは出来ないものかという話をお客さんからいただきました。

楽器の音が大きくなるちいs買うなる落ちうのは色々な要素があります。

まず振動板自体が厚くすれば音は小さくなります。

勿論胴を小さくすれば、音も小さくはなりますが、低音の音が響かなくなり全体になんだか甲高くなってしまいます。

いろいろやったみた結果、胴の厚みを厚くすれば、音は小さくなりますし、ほとんど元の二胡の音とは変わり無くなります。

これは実はもう一つ頼まれていた杉の木の二胡作りにも役に立ったのです。

あるお客さまから持ち込まれた、木で二胡を作る高尾tに無いr大変貴重な材という事で、それそのものではなく、

私の持っている同じ材料で試しに作ったところ、普通に作ると、凄い爆音です。

それはそうですね、杉の木はギターなどでは、表板に使われることもあり良く振動する材料の一つですから。

そこで、胴の木を厚く作ってみたところ、何とも今度は想像以上の良い音になりました。

二胡の胴の形状は、音の大きさも左右すれば音色自体も左右するのですね!

さてさてこれから皮張り、鳴らしてみるのが楽しみです。







Comment    この記事についてブログを書く
« 一段落!とお願い。 | TOP | 人造皮の可能性。 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ■工房便り 総合