今蛇皮がとんでもなく上がり始めています。
一つには、一昨年の大洪水で、溢れた水に乗って蛇が逃げ出してしまったこと。
そして今の円安。
ついこの間までは、一円が、13元ぐらいでしたのに、今はもう19円近く上がってしまっています。
そして中国のインフレ。
そして、蛇の養殖量の低下。
これから、ますます蛇皮は高価なものになっていくというのは間違いないでしょう。
ましてや世界的に見てそれまで動物の皮を使っていた打楽器や弦楽器などどんどん人工皮に替わって言っています。
しかし今のところ、蛇皮に替わるくらいな音のする人工皮は現れていません。
香港で販売されている、二胡は全て人工皮だそうです。
いま、人工皮に使われている革はそのほとんどがポリエステル系の布地です。
中にはケプラー繊維で織った布地などもあります。
両方ともとても伸びにくい素材ですが、やはり織ってある分折り目の伸びと言うのは出てきます。
そこで上から、なにがしかの伸びにくい液体を塗る事によって、伸びるのを軽減しています。
二胡の人工皮の場合蛇皮の音になりにくいです。
今のところ中国の人工皮は、一枚の布地です、ですから弾力はあるのですが、どうしても硬い音が出にくいです。
またケプラー繊維の物はかなり硬質な音が出ますが、硬質過ぎてとても蛇皮の二胡の音には聞こえないのです。
蛇皮は大きく分けて内部の柔らかい弾力のある部分と、表面の硬い鱗の二つの要素から出来上がっています。
この硬質な、鱗の部分の音と言うのがとても大切なのと、
硬くなおかつ粘りのある、全体としての弾力と言うのを実現しないと蛇皮の音にはなりにくいです。
あくまで人工ですから、本当はその素材鳴りの音の楽器としてもいのですが、どうしてもやはり蛇皮の音色と言うのが二胡音色を支えています。
そこで多重構造の人工皮を考えたのです。
まず、基本的には、ポリエステルの布地を使います。
伸びにくいように、アクリル系のボンドを含浸させます。
裏には弾力の特に強い、素材を放射状に真ん中に力が集まるように張り込みます。
そして、表には、楮系の和紙を網目のように、張り込みます、この時使うボンドの種類によって、パンと鳴る楽器柔らかくなる楽器と言うのが決まってきます。
このように作ると、基本的には蛇皮の音とほとんど変わりなく聞こえますし、この人工皮の音色を二胡の音ではないという方もいらっしゃいません。
たぶんこれだけ書いておけば、作る人によって多少の好みの差と言うのは出来てきますが、
今後人工皮を作ろうとする人の為になるのではないかと、ここに書いておきます。
但し、いくら人工皮でも、これだけ8層にまですると、完全な量産と言うのは出来にくいのと、やはり楽器を鳴らしながら後から手を入れていかない限り、納得できるものは出来ません。
たぶんこの人工皮の二胡の音を聴いてこれは二胡の音ではないという方はいないくらいになったと思います。
この人工皮は張り替える事も可能です。
一台くらい人工皮の二胡を持っても良いのではないでしょうか。
2016年4月追記:
【 注 】西野の人工皮開発は進化しておりまして、現在製作している人工皮の二胡は記述の製法とは大きく変わっております。
この記事の製法では現在は製作しておりません。
一つには、一昨年の大洪水で、溢れた水に乗って蛇が逃げ出してしまったこと。
そして今の円安。
ついこの間までは、一円が、13元ぐらいでしたのに、今はもう19円近く上がってしまっています。
そして中国のインフレ。
そして、蛇の養殖量の低下。
これから、ますます蛇皮は高価なものになっていくというのは間違いないでしょう。
ましてや世界的に見てそれまで動物の皮を使っていた打楽器や弦楽器などどんどん人工皮に替わって言っています。
しかし今のところ、蛇皮に替わるくらいな音のする人工皮は現れていません。
香港で販売されている、二胡は全て人工皮だそうです。
いま、人工皮に使われている革はそのほとんどがポリエステル系の布地です。
中にはケプラー繊維で織った布地などもあります。
両方ともとても伸びにくい素材ですが、やはり織ってある分折り目の伸びと言うのは出てきます。
そこで上から、なにがしかの伸びにくい液体を塗る事によって、伸びるのを軽減しています。
二胡の人工皮の場合蛇皮の音になりにくいです。
今のところ中国の人工皮は、一枚の布地です、ですから弾力はあるのですが、どうしても硬い音が出にくいです。
またケプラー繊維の物はかなり硬質な音が出ますが、硬質過ぎてとても蛇皮の二胡の音には聞こえないのです。
蛇皮は大きく分けて内部の柔らかい弾力のある部分と、表面の硬い鱗の二つの要素から出来上がっています。
この硬質な、鱗の部分の音と言うのがとても大切なのと、
硬くなおかつ粘りのある、全体としての弾力と言うのを実現しないと蛇皮の音にはなりにくいです。
あくまで人工ですから、本当はその素材鳴りの音の楽器としてもいのですが、どうしてもやはり蛇皮の音色と言うのが二胡音色を支えています。
そこで多重構造の人工皮を考えたのです。
まず、基本的には、ポリエステルの布地を使います。
伸びにくいように、アクリル系のボンドを含浸させます。
裏には弾力の特に強い、素材を放射状に真ん中に力が集まるように張り込みます。
そして、表には、楮系の和紙を網目のように、張り込みます、この時使うボンドの種類によって、パンと鳴る楽器柔らかくなる楽器と言うのが決まってきます。
このように作ると、基本的には蛇皮の音とほとんど変わりなく聞こえますし、この人工皮の音色を二胡の音ではないという方もいらっしゃいません。
たぶんこれだけ書いておけば、作る人によって多少の好みの差と言うのは出来てきますが、
今後人工皮を作ろうとする人の為になるのではないかと、ここに書いておきます。
但し、いくら人工皮でも、これだけ8層にまですると、完全な量産と言うのは出来にくいのと、やはり楽器を鳴らしながら後から手を入れていかない限り、納得できるものは出来ません。
たぶんこの人工皮の二胡の音を聴いてこれは二胡の音ではないという方はいないくらいになったと思います。
この人工皮は張り替える事も可能です。
一台くらい人工皮の二胡を持っても良いのではないでしょうか。
2016年4月追記:
【 注 】西野の人工皮開発は進化しておりまして、現在製作している人工皮の二胡は記述の製法とは大きく変わっております。
この記事の製法では現在は製作しておりません。
6つの抜け穴にも効能があるのですか?
一台あると世界中どこにでも気楽に持って行けるし、
蛇皮と同じように天気や気温によって面白いほど
音色が変化するから弾いていて楽しいですよ。
雪花に美しく変身中を想像するだけでワクワクしますわ