もし、ホントにもし仮に、皆さんが新しく二胡を購入しようとした時に、数台の二胡があって、そこから選べるというような状況があったとしたら、これから書く購入時のチェックポイントと言うのは、一応参考になるとおもいます。
まず購入する時期と言うのはあるのだろうかという事です。
これはあります。
ヴァイオリン等のヨーロッパの擦弦楽器を購入する時も、雨の時期が良いと言われます。
木や特に二胡の蛇皮などにとって、湿気を含んで緩い状態になり、その楽器の良く無いところが、顕著に表れる時期だからです。
特に、二胡の蛇皮は、生の皮ですから、湿度に対してたいへん敏感に反応します。
また蛇皮は、一枚一枚その縦横に伸びる伸び方が違います。
立ても横も、水にぬらして一定に伸びる皮と言うのは、一枚の大きな蛇の皮の中でも、2,3枚取れるだけでしょう。
お腹の辺りの皮は必ず、横方向に伸びやすいのです、
小羊を一匹丸呑みにするくらいですから、横方向に良く伸びます。
又反対に厚めの皮をとる尻尾に近い方は、縦に伸びます。
ちょうどその真ん中あたりの2,3枚が縦横に均一に伸びてきます。
極端にいうとこの2,3枚が一番長く良い音を響かせる楽器になると思います。
何しろ均一に伸びていき技術は無くともとにかく一杯まで伸ばして張れば良いのですから。
ですからこのあたりの皮は名人と言われる人達が良い木の為にとっておき、かなり高級なものに使われます。
かと言ってその前後がまったくだめな皮というわけではありません。
張るときに少し技術は要りますが、この前後5,6枚はとても良い状態に張ることが出来ます。
一つ一つの鱗の形が、正方形に見えます。これは比較的均一に伸びる所です。
これはお腹の辺りの皮で横方向に伸びやすいのです。ダイヤモンド型をしていますね。
しかしこれが悪い皮というということではありません。十分に伸ばしてやりさえすれば良い振動をしますが、十分に伸びていない場合は後からだらしなく伸びてしまい比較的早く振動板の役目が終わります。
ところが、この伸ばして張る前の段階で、蛇皮の皮以外のところの肉を刃物でこそげ落とします。
これが綺麗に行っていないと、均一には晴れません。
ここがとても微妙なところで、名人と言われる人たちの技術はそのほとんどはここにかかってきます。
何しろ濡れた皮を刃物で削るのですからよほどの訓練がいると思って良いでしょう。
普通に木を削る時にでも、乾いた木を削れても湿度のある木や、湿度のある時鉋削りをするというのは大変難しい物です。
それを濡れた皮を削るのですからどうしても技術が無いと斑になってしまいます。
それが雑音やウルフ音の原因になったりもします。
パンっと乾いた冬場の時期などには、その歪みの結果の雑音が出にくくとも、いまのじき、梅雨の時期あるいは秋の長雨の時期などには、
その雑音が出てきやすくなるのが二胡の宿命でしょう。
ですから、今このように長雨の続く時期に二胡を選ぶ方が、その良く無い状態がはっきりわかるという点で、梅雨時期は、
楽器を選ぶには最適なのだと考えられます。
昔から、家を買う時にも、雨の日に見に行けと言われますね、また風の具合なども見ておいた方が良いのかもしれません。
ここから少し気をつて読んでほしいのですが、
では購入時に、その皮の張り方の均一でないところが現れ、かなり雑音ポイという気がしたとしても、
二胡の場合弾き込むと変わっていきます。
強くしっかりと弦を捉えて蛇皮を振動させていきますと、その振動に馴染んできて全体が平均して振動するに、近く、近くなります。
中には、弾き込むことによって全く雑音の出なくなるものが、半分くらいはあるのです。
この点で私は音色や、姿、あるいは振動が十分な楽器でありさえすれば、
弾き込みさえすれば、良い楽器に育つ可能性はあります。
音色は、その胴の木の種類によって出てきます、
そして、皆さんの右腕からも良い音色が育つのです。
まず購入する時期と言うのはあるのだろうかという事です。
これはあります。
ヴァイオリン等のヨーロッパの擦弦楽器を購入する時も、雨の時期が良いと言われます。
木や特に二胡の蛇皮などにとって、湿気を含んで緩い状態になり、その楽器の良く無いところが、顕著に表れる時期だからです。
特に、二胡の蛇皮は、生の皮ですから、湿度に対してたいへん敏感に反応します。
また蛇皮は、一枚一枚その縦横に伸びる伸び方が違います。
立ても横も、水にぬらして一定に伸びる皮と言うのは、一枚の大きな蛇の皮の中でも、2,3枚取れるだけでしょう。
お腹の辺りの皮は必ず、横方向に伸びやすいのです、
小羊を一匹丸呑みにするくらいですから、横方向に良く伸びます。
又反対に厚めの皮をとる尻尾に近い方は、縦に伸びます。
ちょうどその真ん中あたりの2,3枚が縦横に均一に伸びてきます。
極端にいうとこの2,3枚が一番長く良い音を響かせる楽器になると思います。
何しろ均一に伸びていき技術は無くともとにかく一杯まで伸ばして張れば良いのですから。
ですからこのあたりの皮は名人と言われる人達が良い木の為にとっておき、かなり高級なものに使われます。
かと言ってその前後がまったくだめな皮というわけではありません。
張るときに少し技術は要りますが、この前後5,6枚はとても良い状態に張ることが出来ます。
一つ一つの鱗の形が、正方形に見えます。これは比較的均一に伸びる所です。
これはお腹の辺りの皮で横方向に伸びやすいのです。ダイヤモンド型をしていますね。
しかしこれが悪い皮というということではありません。十分に伸ばしてやりさえすれば良い振動をしますが、十分に伸びていない場合は後からだらしなく伸びてしまい比較的早く振動板の役目が終わります。
ところが、この伸ばして張る前の段階で、蛇皮の皮以外のところの肉を刃物でこそげ落とします。
これが綺麗に行っていないと、均一には晴れません。
ここがとても微妙なところで、名人と言われる人たちの技術はそのほとんどはここにかかってきます。
何しろ濡れた皮を刃物で削るのですからよほどの訓練がいると思って良いでしょう。
普通に木を削る時にでも、乾いた木を削れても湿度のある木や、湿度のある時鉋削りをするというのは大変難しい物です。
それを濡れた皮を削るのですからどうしても技術が無いと斑になってしまいます。
それが雑音やウルフ音の原因になったりもします。
パンっと乾いた冬場の時期などには、その歪みの結果の雑音が出にくくとも、いまのじき、梅雨の時期あるいは秋の長雨の時期などには、
その雑音が出てきやすくなるのが二胡の宿命でしょう。
ですから、今このように長雨の続く時期に二胡を選ぶ方が、その良く無い状態がはっきりわかるという点で、梅雨時期は、
楽器を選ぶには最適なのだと考えられます。
昔から、家を買う時にも、雨の日に見に行けと言われますね、また風の具合なども見ておいた方が良いのかもしれません。
ここから少し気をつて読んでほしいのですが、
では購入時に、その皮の張り方の均一でないところが現れ、かなり雑音ポイという気がしたとしても、
二胡の場合弾き込むと変わっていきます。
強くしっかりと弦を捉えて蛇皮を振動させていきますと、その振動に馴染んできて全体が平均して振動するに、近く、近くなります。
中には、弾き込むことによって全く雑音の出なくなるものが、半分くらいはあるのです。
この点で私は音色や、姿、あるいは振動が十分な楽器でありさえすれば、
弾き込みさえすれば、良い楽器に育つ可能性はあります。
音色は、その胴の木の種類によって出てきます、
そして、皆さんの右腕からも良い音色が育つのです。