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一枚目は大きいですね、
2枚目は、これ普通のサイズですというよりむしろ、名人と言われる人たちが使うレベルの皮です。
二胡の胴の表に鱗が12枚くらい並ぶサイズですね、このくらいが一番均一なものが多いです。
最近一枚目のような皮が多いです。
これは実はお腹のところの皮です。とても薄いのです。
2枚目はこのくらいが一番厚い皮なのです。
二胡の蛇皮の良さは、鱗の大きさではありません。
如何に均一に張れるかという事なのです。
網目錦蛇。
楽器の振動板にした時に、どんな皮が良いのか、という問題は永遠のテーマでしょう。
一番間違った知識が、鱗は大きければ大きいほど良い。
皮は厚ければ厚いほど良い
天然物の皮の方が良い。
これにまともに絶対が付くほどの正解を言える人と言うのは、中国にもいないでしょうね。
まず、鱗は大きければ大きいほど良いというのは、実際に比べてみたのかどうか。
鱗が大きいというのはそれだけ、皮が厚いという事も言えます。
要するに大きく育ったという事ですから。
厚い皮を張るには、かなり長い時間かかってゆっくり張っていかなければ伸ばしきれません。
そして鱗は硬いですから、伸びないのです。
特に背中の皮の鱗は伸びません。
かなり硬いですから、それだけ大きく成るぐらいに育った皮と言うのは丈夫です。
でも若い蛇より弾力は落ちます。
蛇は大体12,3年の寿命だそうです。
幼いころ、5歳ぐらいまでは、年に2回ほど脱皮します。
5歳を過ぎると、年に一回ぐらい、脱皮は成長するために大きく成るためにして行きます。
10歳を過ぎると脱皮をしない蛇も出て来るそうです。
もうその頃になると全長、9メートルくらいになります。
このくらいになると鱗はかなりおおきいですね。
大体、胴にはって数を数えてみると、11ケ位になるでしょう、直径で9ミリから、10ミリくらいにもなりますが、
楽器に仕立ててみると、鳴りません。
音が硬いです、弾みが無いです。
鱗は硬いですから当然ですね。
それから、鱗の大きなものには、大鱗錦蛇と言う物も在ります。
これはもうとんでもなく大きな鱗の物ですが、かなり薄く加工しやすいようです。
ですから、大きなお音を出しやすいですが、どうしても音色不足落ちう感じになりますね。
そして最初の画像のように、おなかに近い所を鱗の大きさをもとめて使う楽器屋さんもありますが、
これはどうなのでしょう?張るのが難しいとも言えます何しろ蛇のお腹は直径で60センチくらいにも膨らむくらいに伸びる所ですから、
かなりしっかりと張るにはそれなりの技術がいるとは思いますが、上手く張ると、とても良く大きな音を振動させます。
但し音色は薄いです。
いつも私が使っているのは5歳ぐらいの物です。
それにしても個体差が有りますから、鱗の大きさと言うのは様々です。
きちんとした二胡の蛇皮の知識が無いと、見ただけで、良いか悪いかはわかりません。
蛇のどこの部分を使っているかということも
どんな種類の蛇かということも判らないですから。
種類が違えば、強さも変わり、厚みも変わり、弾力も変わります。
そして蛇皮のどこの部分かによってもその強さも、弾力も変わります。
そしてまた、脱皮してからどの位経った皮なのかということも、もっと蛇皮の振動に大きく影響します。
脱皮したての皮はとても弾力があり耐久力もあります。
そして弾き始めてすぐに鳴りはじめます。
脱皮する寸前の、皮は硬く強い鳴りになり耐久力はありません、そして鳴りはじめるのに時間がかかります。
しかし高音もよく出ますし、均一に張るのに向いています、ですから雑音も出にくいです。
ですからどんな音を好みどんな演奏スタイルかという事で、この蛇皮の脱皮時期と言うのは、大きな影響が楽器に取って出てきます。
当然二胡の内、高胡、普通二胡、低音二胡に追って蛇皮のする意も使う部分も、脱皮の時期も替えるのが一番良いでしょう。
今はどんな皮が張ってあるかは購入時には判りませんね。
もし購入したいと考えている物があれば、光舜堂にお持ちいただければ、好み、演奏スタイルなどにあっているかどうかを判別します。
お気兼ねなくお持ちください。
あるいは画像を持っていらしてもだいたいはわかります。
但し張り具合は本物でないとわかりません。
またこれは天然物ですという風にうたって販売することもありますね。
天然物のが必ずしも良いとは言えません。勿論良い物も在るとは思いますが、見えない傷のある物も多いと思って下さい。
何故なら藪の中や岩場や、他の動物との格闘やらで養殖物のようには、傷のない物と言うのが少ないからです。
天然物の見分け方は、最初の画像のように鱗の角が丸いです。
2番目のように角がカチッとしていません。これが見分け方ですが、難しいかもしれません。
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