二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

良い二胡の基準

2017-08-15 10:34:45 | ■工房便り 総合 
まず言っておきますが、この基準は、名器を選ぶ時の基準ではありません。

いわゆるプロの方が演奏に使えるという事ではなく

二胡の愛好家として、何の不具合も感じず、

また自分が弾きたいように音を出してくれる、

そして弾き込めば引き込むほど良い音色になる楽器としての基準です。

金額には全く関係ありません。

金額は、使ってある樹種や皮にかかわることで、

楽器としての完成度には関係ないのです。

まず。

新しく二胡に出会ったら、

最低、7つくらいの違う種類の、駒を用意してください、

高さも大きさも木の種類も違うもの。

そして次々と、全音階を弾いてみてください。

鳴るか鳴らないかは別にして、最低2オクターブ半。

これらの駒を次々と取り換えて、どこにも不具合の出ないものは、

良い二胡といえるでしょうね。

駒を変えると振動が変わります、

響きも変わります、

当然音色も変わりますが、

どの駒でも普通に、音を出せれば、また不具合がなければ、良い二胡の一つの基準をクリアーします。

また、もう一つは、駒によっては、内弦の、第二ポジション以後が鳴りにくいなどというのは、

まあ、どこかに不具合があると考えてもよいと思います。

通常二胡を販売する時お店では、

あれこれ駒を変えて、比較的問題がなく、音が出るように、簡単に調整します。

そしてまあまあ、問題の出ない状態で駒を選んで、お店に出します。
(このことを調整といっているお店もあります)

またそうでないときには、あるる楽器屋さんのように、とんでもなく厚いフェルトやスポンジを付けて、

皮の振動を抑えて、問題が出ないようにしたりもしています。

言ってみれば、ごまかしですね。

そのフェルトを普通の5ミリくらいの厚みのフェルトやスポンジに替えただけでもう、雑音の塊になったりもします。

これは基準からは外れているといえます。

これらのことをできたら試してみた上で、購入してください。

そして言っておかなければいけないことは、

弾き込むことです。

多少難点のある楽器でも、弾き込めばとても良い音色になります。




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