二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

楽器その3

2010-09-17 12:26:10 | ■工房便り 総合 
最近三味線を習う人が、多くなったそうです。

この、3、4年だと言われています。

確かに三味線持って歩く、若い女性が、ちらほら見かけれれようになりました。

明治以来、太棹三味線と言うのは、殆ど生産されていませんでした。

明治に全盛だった、女義太夫が下火になって、需要が無くなったということも有ります。

それがここのところ、2、3年太棹、新たに作ると言う話を、木場で聞きました。

コウキ、(紅木)や紫檀が、ぽつぽつと、三味線やさんに、納品されたそうです。

解らない物ですね、三味線などは、私の若い頃までは、町場のお嬢様方が、習い事でやる人多かったのです。

それが、バブル期、後バブル期と、あちこちにあった、お琴三味線教えます、という看板が消えていました。

それもここ数年、また、町の中に、見え始めました。



電子音が、駅のチャイムから、携帯まで、冷蔵庫の扉の締め忘れから、目ざましまで。

こんなところにも、と言うほど、電子音だらけになった、反発もあるのかもしれません。

二胡の音は癒し系だと言われます。

揺れる音だからでしょうか?


昨晩わりと早めに、帰りました。1130時位

カーラジオをつけると、二胡の音がします。サマータイムです。

だれだろうと聞いていると、かなりのお年寄りの声で、

カーネギーホールで、この曲を、草笛で吹きました。とのこと。

カーネギーか、草笛?

その方は、良く世界中、草笛を吹きに回るそうです。

また、子供たちを連れて、林ので、草笛の教室やったりするそうです。

そういう時に、故郷の音がすると、中国の方が寄ってくることがあるそうです。

これって、二胡のこと?

確かにちょっと疲れて、聞いていたせいもあるかもしれませんが、

二胡の音に似ていたのいは驚きました、この方が上手だったせいもあるでしょう。


中国の方は、二胡をどのような音、音として聞いているのでしょうか。

民族によって音の捉え方、感じ方、違うと思うのです。

そろそろ秋ですね、虫の声、と言います。

ヨーロッパ系の人は、虫の音は雑音の一つと言う感じで聞くみたいです。

私の渋谷の、エンバーには、バーテンの小野ちゃんの、奥さんがアメリカ人と言うことも有り、

かなり、世界中の人種が集まります。

この、虫の声の件、一度聞いたことがあります。

多分、20人くらい。

中で唯一人、虫の音が良い音に、最近聞こえるようになったと言う人がいました。

小野ちゃんの奥さんの、ジェニファーです。

彼女は、かれこれ15年以上日本にいます。

それも最初、青森にいったという、珍しい人です。

彼女は、最近では、良い音色、と思うようになったと言います。

二胡の音は揺れます。

そういう意味では、草笛も、揺れる葉の音ですね。

この揺れる音、こそ二胡だとしたら、それを残して如何に完全な楽器を作るか。

と言うころが、私の、今の、テーマではないでしょうか。

続く

西野和宏







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2 Comments

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まだまだ (nishino)
2010-09-18 19:28:03
お若い。

jimmyさん
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虫の声ですか (Jimmy)
2010-09-17 20:59:53
ワタクシの場合、

虫の息って感じでしょうか。。
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