二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

5月31日(日)遠方の方の修理受付を考える時が来たようです 11:00~17:00

2015-06-02 07:34:10 | ○営業日の報告日記
二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
6月になりましたね!!
発表会が終わった方、これからの方、二胡を弾くには気持ちの良い季節ですね。
しかーし!もうすぐ梅雨ですよ。
二胡の音色が鈍る季節です。蛇皮にはカビが生えやすくなる季節です。
くれぐれもメンテナンスは慎重に。
よく、シリカゲルをケースに入れる方がいらっしゃいますが、楽器から離して下さいね。
間違っても、蛇皮に密着させたりしないように!!
乾燥し過ぎて皮に亀裂が入っても、この時期は張替えられませんよー!

こう言うと、中国ではそんな事は無い、蛇皮はいつでも張れる、
と反論する中国に詳しい方もいらっしゃいますが、光舜堂は日本での話をしています。
日本の梅雨時は、蛇皮張り作業は出来ません。
日本の四季折々の気候は中国製の二胡を狂わせます。
馬頭琴も同じだそうで、モンゴル人馬頭琴奏者のアヨーシ・バトエルデネさんは、
モンゴル製の馬頭琴は日本では良い音色がしないので、日本での演奏時は日本製を使うそうです。
先日そのアヨーシさんに『福音弓』の馬毛を1弓分プレゼントしたら、
「こういう良い質の毛は入ってこないんだ」と、とても喜ばれました。
おもしろいですね、世界シェアの多くの馬毛はモンゴル産のはずなのに。


さて、今週もそんな良質の毛の『福音弓』、大人気です。
突然2年ぶりにいらした会員Sさんも、弓毛の張替えを依頼されたのですが、
福音弓を試したところ「あ、これ弾き易い、弾き易い!」と弾きながらずっとおっしゃっていて、
結局『福音弓』も購入することになり『東風』を選ばれました。
『福音弓』は毛だけじゃないんですよ、良質なのは。



また、季節のせいか修理品も続々です!
現在工房では修理品お預りの棚が満杯です!

しかーし、ご予約はガラガラ。

なんのこっちゃ?!
いえ、最近は遠隔操作といいましょうか、
HPを作り直して以来、その効果なのか以前にも増してお電話やメールでのお問合せが増えまして、
ご来店以外の、修理のご相談や弓のご注文が続いているのです。
なので、営業中はすっかりヒマなようでいて、実は舞台裏では大繁盛!


『福音弓』の一般通販は二胡姫さんにお任せしているのですが、
ほぼ3日で完売してしまうのでなかなか遠方の方にはお届け出来ない状況が続いています。
が、この日曜日、九州からもお電話がありました。

「東京在住の友人が代理で買いに行きますので、注文お願いします」

まぁ!!
ありがたいお話しです。ありがとうございます。

また、会員の方に限っては
『福音弓』のご注文は遠方の方でも光舜堂で直接お受けしています。
しかし、その情報が会員さんに行き渡っていないようで。。。
あのぅ、二胡姫さんで入荷の順番待ちしなくて、大丈夫ですからね?
会員番号添えてメールでご連絡くださいませ。
修理も、会員さんは送りでも大丈夫ですよ。

修理、増えてます。。。

現在は、様々なトラブルが出やすいために
送りでの修理受け付けは気心知れた会員さんしか受付していません。
しかし、日本各地で修理品が出始めていますね。。。
一般の方からのお問合せ、多くなりました。
遠方在住の会員さんからの依頼もぐっと増えました。

恐らくトラブルが続いたせいだと思われますが、
最近、他店では自分の所で販売した物しか見ない処ばかりになりました。
実際、他店での話として、
修理に出したはずが、木工技術が無い為かえって酷い事にされた二胡が
時々重症状態で光舜堂に持ち込まれますから、
そう言う意味では、修理受付が狭まったのは被害拡大しなくなって良かったとも言えます。
では光舜堂へ来られない処に住んでいる二胡弾きはどうすりゃいいのさー? という方の為に、
そろそろ光舜堂では巷の動きに逆行する時期に来ているかも、と、
送りでの修理を受け付けるかを検討し始めています。


あ、まだです!まだ、検討中ですから!!

それほど、楽器修理はデリケートだからです。
使う方の想い入れも強いです。二胡は特に(?)
ですからお顔が見えない方の二胡修理は意思の疎通が非常に難しく、
本当にこちらの技術を信頼していただけないことには、むやみにお受けできません。

「どこよりも安く修理します」
「音色は以前と変わりません」
これはあり得ません。
きちんと直すにはそれなりの費用が掛かります。
また、音色が変わらないなんて、無理ですよ。
壊れた音を聴いて持ち込んでいるのだから、直したら音が変わるのは当たり前。
“以前”がどの時点かと言ったら、そのお店にとってはその二胡が“正常だった時”
と言いたいでしょうが、
持ち込む側のお客さまの印象は、最後に聴いた“壊れた状態の時”でしかありません。
もの凄く音色が変わる場合、ちょっとだけで済む場合、
修理品の状態によってもその都度、音色変化の度合いも違います。
修理を引き受ける側は、安易な事を言ってしまってはいけないのです。

だから、光舜堂で、運送会社を介した修理を開始するとしたら、
きちんと信頼していただかない事には出来ません。
お受けするにあたり、壊れた時の状況説明や状態を細かくやり取りしなければなりません。
また、費用も、べらぼうに高くはありませんが、安くもしません。
必要十分以上、手をかけるのが修理の基本ですから。
それでも良い、とおっしゃって全てを委ねて下さる方しか、受けません。
でないと結局お互いの為にならないのです。

という事で、他にもいろいろ山積みの問題がクリアに出来る状態になったら、
近い将来、送りでの一般修理受付を開始しようと思います。
それほど、多いのです、修理。
この日ご来店のお客様は、金属軸問題の方ばかりが連続しました。
同じ頃に買った方の金属疲労の時期が来ているのでしょうか。。。?


ただ、送りでの受付をやるとしたら、『調整だけの受付』はしません。
(修理後の調整は、修理した楽器をベストに鳴らす状態にするために必須です)
こればっかりは、持ち主さんと直接対峙してコミュニケーションを取りながらでなければ
無理だからです。
好みの音色は皆さん千差万別です。
楽器も違えば、持ち込んだ状態、季節、その時好んで使っている弦や弓でも違います。
先生の音色はこうだけど、と、あえて先生とは違う音色を希望される方もいらっしゃいます。
とにかく、調整は微妙な問題が絡み過ぎているのです。
それでも調整ご希望の方は、
遠くてご足労ですが万世橋にいらしてくださいね。
ときどき行う出張調整会のタイミングもご利用になっていらしてくださいね。

今度の土曜日は長野県松本市に出張調整に参ります。

今週ご来店の皆様、ありがとうございました!




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