二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

皮が剥がれる!

2022-06-11 10:37:03 | ■工房便り 総合 

これは明らかに皮が剥がれていますね。

このようにはっきりと剥がれる場合もありますが、

うん???
もしかしたら少し浮いているのでは??
などという時もあります。
台を外して、全体をよく見て、少し浮いているところに、薄い金物など差し込んでみると。
見事にはがれています。


たまたまなのでしょうが、こんな状態の二胡が3台も今来ています。
その他, 長年弾いてきて、緩んでしまった皮の張替え!
よりによって、この梅雨時。まあそれはさておき。

このように蛇皮を張るには、金具なりの引っ張る部分の余分が必要でして、一度切ってしまって張込んだものは、そのままでは引っ張り切れないのです。そこで皮の交換となります。

蛇皮はほとんどの場合膠で接着されています。
膠は,水性なのです。ですので、油分の上には張りにくいのです。
木にはもともとかなり多くの油分が含まれています。
特に紫檀などは、手で触っても油分を感じるようなものも多くあります。
私の場合は、その油分をアルコールや、シンナーでふき取ってから、ボンドをあるいは膠を付けますが、量産の場合そこまでしないこともあるようなのです。やってはあるのかもしれませんが、稀に拭き取りきならない場合もあります。何しろ人の手でやることですから。
楽器の新しい時にはちゃんと張り込まれているように見えても、経年変化などではがれる場合もあります。
皆さんも、皮の周辺部を一度見てみたらいかがですか?
それとはっきりは目に見えなくとも、なんだか突然音の出が悪くなって雑音がする、などという時にも、この皮の剝がれというのは疑ってもよいかもしれないのです。
二胡は活きた木と生の蛇皮で作られています。それらは経年変化によって様々に動きますし変化するのです。
あれだけ厳重に管理されている生産体制で、なおかつ金属とプラステイックで出来上がっている、一見動きそうもない材料でできている車や、PC、あるいは家電でさえ経年変化による傷みというのは出てきますね。
ましてや、二胡は、生きた木と蛇皮ですから。
しかしだからこそ、皆さんの気持ちを受けてよい音がするのではないでしょうか!
時々はご自身の二胡をじっくり見るのも大切ですが、日々弾き込んでいくことで、その不具合に気が付くことも多いです。
毎日少しづつは弾いてあげてください。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ

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