光舜松脂には大きく分けて二つのタイプがあります。
一つは、既存の松脂の上に乗せて十分天然熟成の細かい粒子の力が働くタイプ。
「音」と「B」です。
そして、もう一つは、出来たら新しい弓毛の上に乗せて使ってほしい、致し方なく既存の松脂を使っていた弓に塗布する時にアルコール系の眼鏡拭きで以前の松脂を拭い去ってから使ってもらうタイプです。
「煌」「光輪」「寂光」そして「基」です。
この「B」は以前から書いていますように、クロサワ楽器店さんのご希望もあって他社の柔らかい松脂の上に乗せて、なおかつ光舜松脂の音の良さ、キレの良さを少しでも実現できないかという事で、開発したものです。
光舜松脂は基本的に全く油分を含まないためヴァイオリン系でも、その松脂の種類によっては、全く乗らない場合もありました・
そこで眼鏡拭きを皆さんに勧めたのですが、弓毛をアルコールで拭くなどとんでもないと思っておられる方も、非常に多く
その為、発売当初はお客様からのお問合せなど沢山あったのです。
そもそも、コントラバス用の柔らかい松脂はアルコールくらいではとれません。
そこでその上に乗せるべく、光舜松脂の熟成段階から松脂粒子がかなり鋭角的で尚且つ光舜松脂にしては、柔らかい粒子を作り出しました。
そのお陰で、例のコントラバス用の柔らかい松脂の上にものせて、なおかつ光舜松脂のキレの良さ音色の良さを実現できるようにしたものが、「B」です。
勿論天然熟成の松脂ですから、今までヴァイオリン系の松脂を使っていた弓でも十分その威力は発揮できます。
ですから、既存のヴァイオリン系の松脂に満足しておられない方にはお役に立つはずです。
しかし、今回今、では使われなくなった、無くなった古い時代の松脂を調べていて、光舜松脂の研究してきた中にそれに大変良く似たタイプがあったことを見つけました。
安定した製造方法を研究して、それを「光輪」「寂光」と名付けて発売始めたのです。
これは、ヴァイオリン、ヴィオラ用として考えています。
以下、続く
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ