二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡の弓あれこれ、その3

2012-03-02 10:13:17 | ■工房便り 総合 
ネットで物を買うと言うのは、幾ら慣れがあるとはいえ、不安ですね。

特に楽器のように一台一台違うものだとしたら、

当たるも八卦当たらぬも二胡と言う感じではないでしょうか。

楽器屋さんが各地方にあるわけではないのでいたしかた無いのかもしれません。

初心者用ならまだ良いです。しかし中級品より上の物は、是非ご自分の足で探して下さい。

多分生活の中で、色々な形で良きパートナーになってくれるものですから。

弓も同じことが言えますが、この弓に関しては、楽器屋さんで試しびきをさせてはくれません。

バイオリンなんかの弓は試しびきさせてくれます。

恥ずかしいからまだやらないですが。

そのうち上手くなったら。

二胡にはこの試し引きと言うのが無いですね。

一二回弾いても問題は無いのでしょうが。

気を付けて欲しいのは、毛の中にナイロン繊維の混ざっている物も有ります。

多少混ざっても、解りにくいのと音的にはそれほど、影響ないのですが、

湿度のある時には、馬の尻尾は伸びますがナイロンは伸びませんので、

かなり、毛の束にばらつきが出て、非常に弾きににくくなります。

ですので気を付けて下さい。

二胡の弓は毛替えのシステムと言うのが、まだありません。

中国ではなおさらだそうです。

駄目になったら、捨てる。

確かに彼国では弓は相当安いですから、それも有りなのかもしれません。

しかし日本では既に2万円位もするものも有ります。

これは毛替えをやる時期に来ているのかもしれません。

特に弾きやすくなじんだ弓は感情的にも捨てにくいですね。

バイオリンなどの弓ように、楽器より高額の物も有るという世界では、捨てると言うのは考えにくいのですが。

そろそろ光舜堂でも、試しにやってみています。

4月からになると思います。

二胡の弓は長さが一定ではありません。

短い物は、七六センチぐらい、長いものになると84センチほどあります。

劉継紅先生のように別誂えで、95センチなどというのも有りますが、

普通は、80センチ前後です。

ですので、光舜堂での毛の張り替えというのは、手に入る毛の長さの限界が、

弓にすれば、82センチということになります。

それ以上の長さの物は出来ません。

費用は、5500円です。(特別な希望が無い限り毛の数は、250本いないです)

減らすことは出来ます。

ただ、200本ぐらいが二胡の弓の毛としては、皆が弾きやすい数ではないでしょうか。

と私は考えております。
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