二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡の弓あれこれ、その2

2012-03-01 18:11:54 | ■工房便り 総合 
何事もまず試してみよう。

それには時間もお金もかかるけれど、二胡の弓ぐらいならばそれほどの痛手にはならないのではないですか?

と言っても高い弓は、もうすでに2万円近くしています。

せめて何年か保つのならば、という金額ですね。

安い物は1千円台からあります。

でもこれはやってみたけれど、毛も少ないし、竹がふにゃふにゃ。

肝心なところで、インパクトがつけられない。

1千円以上2万位まで、色々有りますね。

同じメーカーの弓が、4千円も違う値段で売られていたりもします。

ではどこに行けば一番安いのかとネットで調べてみても、今一よくわかりません。

誰々制作の弓と名前がついていても、全てが同じというわけでもありません。

竹はそれぞれ違いますから。

光舜堂では、メーカーから届いた弓一本づつ、試しに曲げてみます。

すると、10本に1本くらいは、折れます。

私がかなり力を入れるのですから、それは折れますね。

殆どが、無節なのですが、節が、手に持つところの、ビニールのパイプの中に隠れています。

そこで折れます。

後は無節ですから、きれいに曲がります。

節が途中にあるものはどうしても、節が胴にぶつかったり、節の所で変な曲がり方をします。

節によっては硬くてそこだけ曲がらない物や、反対にそこでカクっと曲がるものが有ります。

ですから扱いやすいという点では無節の物の方が良いのではないでしょうか。

そして、竹の調べ方です。

竹の両端を持って、少し力を入れて曲げます。少しづつですよ。

この時に全体にきれいに円弧を描くものは弾いて見てもなかなかに良い感じで先端にまで力が伝わります。

反対に何処か一部が、直線的だったり曲がり過ぎて綺麗な円弧にならない物は、先端にまできれいに力が伝わりにくいというのは、皆さんも納得していただけると思います。

形が綺麗と言うのは性能も良いのです。

あと、竹には2種類あります。白竹と、紅竹です。

この紅竹は中国にしかないようです。節と節の間が非常に長いのです。

ですから、80センチもの長さの間に節が有りません。

紅竹は、白竹に比べると多少柔らかいですね。

白竹は、手元の螺子をいっぱいに占めると、それだけで、毛がしっかりとピンと張ります。

紅竹は、細いものですと、何時まで螺子を回しても、竹が曲がるだけで、毛の方はピンとしません。

これは好みですね、弓をシッカリと手の中に握り込む方は、紅竹が良いと言いますし。

比較的指で握る方は、白竹が良いと言います。

これも皆さんご自分で、手の握り方、弓の持ち方を研究する上で役に立つかもしれません。

その弓の持ち方によって、竹の種類を変える、あるいは竹の太さを変えると言うことをお試しください。

ちなみに、光舜堂の弓は3種類です。全て紅竹ですが、太さと、硬さがそれぞれに違います。

4500円7000円10000円とあります。

それぞれ、試し引き用に、店の二胡につけてあります。

試しに来て下さい。(他店では絶対やらないでください、怒られます)

それから、4月からは、弓の毛の張り替えやろうと思います。

まだ実験段階ですので、そんなに沢山はやれませんが、この弓気に行ってるけど、

毛の方がもう駄目、なんとか使い続けたいと言う方の為に、

張り替えは多分、バイオリンなどの張り替えと同じくらいの金額になります。

それから、後は毛と皆さんの相性が合えば、という感じですから。(これも大切です)

張り替え希望の方は、一度光舜堂の弓試し弾きに来て下さい。

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