これは中胡の内弦と普通の二胡の内弦の長さを比べたものです。
中胡弦の方が、11センチ前後長いですね、ピラストロの二胡弦と比べると12センチくらいも違います。
多分中胡の弦を始めて木軸に巻くとき、あれ!なんでこんなに長いのと、思われた方もたくさんいらっしゃるとおもいます。
現在販売されている、中胡の棹の長さは、ほとんど、二胡の棹の長さと変わりがありません。
多分、昔この弦が作られたころ、中胡の棹はもっと長いものとして作られたのだと思うのです。(このあたりの事は弦堂さんの方が詳しいかと思います)
また中胡の弦は太いですから、長くしないと十分にその振動が生かされないと思います。
ところが現在の中胡は、普通の二胡と同じくらいの棹の長さです(メーカーによっては少し長さは変わります)
そして皆さんが中胡を演奏する時の千金の位置も二胡と同じように設定していると思います。
大体、胴の上から、37センチ前後ですかね?
そうすると、この太い弦が鳴りにくくなります、特に高音部に行けば、その振動は弱くなります。
また、弦を作る時に設定した、長さと変わってきますから、弦が十分に生かされないことが多くなります。
もし皆さん、ご自分の中胡が十分な鳴りではないと、あるいは雑音がと思う方は、千斤を上げてみてください。
現在の中胡の棹の長さからして、そして木軸の長さなども考えると、
せめて千金の位置を、胴の上から、41センチくらいまで上げると、現在の中胡の棹の長さでも、かなりなりが良くなります。
そして千金の幅は(弦と棹の間の幅)15ミリくらい。(普通の二胡でも、このくらい、40センチ前後にすると、弦の振動は良くなります。)
今まで出にくかった、第3ポジションくらいの音も鳴ってくると考えます。
本来なら、この弦の長さを生かすには、さらに5センチ上げて、46センチくらいにすれば良いのですが、
そうなると、千斤の幅も10ミリ以下になってきてしまい、木軸の長さが長すぎて、弦を変な巻き方にするきりなくなります。
木軸に空いている、弦を通す穴の位置を変えざるを得なくなります。
これは41センチ
これは46センチ
ですからせめて胴の上から41センチにして演奏してみてはいかがでしょうか?
千斤の位置を変えると指の感覚が変わって弾きにくくなる、という方が多いですが、
中胡は別の楽器であると考えてみてはいかがでしょう。
チェロとヴァイオリンの違いです。ヴィオラぐらいですかね、
せっかく持っていらっしゃる低音二胡を活かそうとするなら、一度は試してみてください。
後は慣れですから。
西野さんから学んで、駒から42cm、竿との距離が15mmが私の通常の二胡の千斤設定なので、CDMもそのようにして、9.5mmほどの高めで大きめの駒をつけたところ、第3ポジションまでしっかりなる楽器ができたのです。
この記事は「まさに!」 という内容でしたので、コメントさせていただきました。
リハビリを頑張って、なんとしてももう一度弾かねば!と思います。
低音楽器、ある程度の大きさ、現在のほとんどの二胡なら、CDMさえ張り替えて内部に厚みを持たせれば、十分低音二胡の音になると思います。
-19℃さん、まだまだ、お若いです。目標が出来て楽しみですね。今度お会いするときに、その低音楽器是非聞かせてください。