二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

ドンドン送ってください。修理調整の二胡。

2020-11-14 10:39:40 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
大変うれしいことに!
やっと、二胡造りの仲間が増えました。

このところ、6年くらい、本業の方の木工の手伝いに来てくれていた、O君が、二胡にも興味を示してくれまして、

手伝ってくれることになったのです。

まずは作ることより、修理ですかね。

作ることはこれからぼちぼち教えます。出来たら彼独自の二胡を作ってほしいからです。

いずれにせよ。20年近い木工のキャリアがあり、その上私なんぞではとても採用されないであろう、超有名な建築インテリアのデザイン会社に勤めていたこともあります。

デザインセンス抜群!

30才近くになって、体を壊しまして、

デザイン会社は、それも有名なところは超過酷な仕事をしていました、徹夜なんかは当たり前、4,5日会社から帰れないというのも普通のこと、ましてや、バブルの時期、そういう時代でもありました。

その後一念発起して、木工の職人を目指したのです。

シェイカー家具で有名な藤門君の弟子の弟子、(そういえば、もう45年近く前に、オークビレッジの稲本君やシェイカー家具の藤門君たちと展覧会しましたっけ)

おかげで木工旋盤も使えますし、何より硬い木にはとても強い。

そんなO君は、私より20歳以上若い、これもよいですね。

問題は、これは私の問題ですが、いままで、この40年くらい、何人もの弟子、木工だけでなく設計も含めてですが、

特に木工の弟子は、一人前になってきちっと独立してやっているのが、二人しかいないという事かもしれません。

まずは私が教えている間に、振り落とされます。

木が好きです、といって入ってくる人が多いです。

木は優しい感じがする素材です、作られたものも温かみがあるといわれますね。

ところが木工自体は、手に持つのは刃物です。

そしてその温かみのある木を削りだしていくのが木工なのです。

削りだしていくというと、木の表面から徐々に掘り下げていく感じを皆さん考えます。

作業としてはそのように思いますね、でも、違うのです。

例えば。


これ欅の胴ですね。

これ、胴の一番へこんでいるところをまずは掘り下げます。

そこから、表面に向かって彫り上げていくのです。あるいはその最初に深くしたところへ掘り下げていく感じですかね、それは木目次第になります。

そうでないと、形が決まりません。

どうしても、一皮むけないで、ボテボテした形になります。

楽器だとしたら。音もボテボテになるような気がするのは不思議ですが。

この感覚がとてもつかみ辛いようで、やめていく人も多かったようです。(私の教え方が下手だったというひともいますが、ほぉさんはなんとかついてきています、きっと、どの弟子に対しても私の期待が強すぎるのかもしれないです)

O君が、手伝ってくれれば、今滞っている様々な二胡のの製品だいぶはかどります。

皆さん二胡の修理があれば、安心して、送ってください。

調整は当分私だけの仕事かもしれませんが、彼が育つのを期待しましょう!



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