雑草などという、植物が無いのと同じで、
木にはそれぞれ、持っている特徴があります。
その価値観を決めているのは、人間ですね。
確かに楽器としての性能がとてもよく発揮される木というのはあるとおもいます。
また、ひとが聞いて心地よい音色になる木の種類もあるとは思います。
二胡弾きさんの多くの方が、小葉紫檀の音色は良いというようです。
しかし、里地帰君の弾く欅の音色も、また好む人は、たくさんいます。
いやいや私は、渋い黒檀の音がという方もおられるでしょう。
以前から、考えていたことですが、
二胡の構造はどれも同じなのです。
昔の二胡を弦堂さんに見せていただいて気が付いたのは、
木によって、あるいは大きさによって、胴の木の厚みが違っていたのです。
現在では、ほとんどが機械加工になったためでしょうか、どこのメーカの物も胴の厚みはそれほど変わりません。
それでいて、この木は良いのあの木は悪いのというのは、少し疑問です。
勿論、音色というのは,木それぞれに違います。
軽い木を紫檀と同じような厚みで作ったら、響きすぎてしまいます。
音は大きくなりますが、音色という感じは出てきません。
それを、少し、厚く作るとしっかりと音色も出てきます。これは、いろいろ試して作ってみて、弾いてみてもらっての感想ですが。
それではその木の厚みというのはどのくらいなのよという意見も出てくると思うのですが。
木自体が、それぞれ一枚づつ質量も違えば、重さも違うものですから、この木なら、大体このくらいということでしかありません。
例えば、現状の二胡の胴の木の厚みというのは、10,8ミリくらいが、どのメーカーでも基本です。
その厚みを、2ミリ増やしてやるとクルミなら、こんな感じの音色、
あるいは欅なら、13,5ミリにする、良い音色になる,厚すぎれば、今度は音が小さくなります、鳴らない楽器になってしまいます。
振動も強く出てきません。
そこで少しづつ削ってみて、大体このくらいの厚みというのが経験として分かって来ます。
ストラデバリが、活躍する少し前シュタイナーという楽器製作者がオーストリアで活躍していました。
多分そのころでは一番評価されていた楽器製作者合ったのです。
彼の楽器は、それこそ1800年代の半ばくらいまでは、最高級の物として扱われていましたし、その評価もたかったのです。
しかし演奏会場が次第に大きくなり、ヴァイオリンそのものがもっと音が大きく鳴るようにとネック(棹の角度を強くしたりと改造され始めたころ、
シュタイナーの楽器は消えていきます、音大きくするために、ネックを傾斜を強くして弦をより強く表板に押しつけるように改造したところ、シュタイナーの楽器の表板の厚みが薄く、その改造に耐えられなかったからと言われています。
その改造によって一躍評価されたのが、ストラデヴぁリウスということが言えると思います。
ストラデバリの楽器は表板が厚く、音色は良いけれど少し響きが、、、と言われていたのが、改装による変化に対応できる木の厚みがあったためより大きく響くようになって来たのです
二胡も、より大きく響くようにと、胴の厚みは変えないけれど、直径を大きくしたりしてきています。
一枚の板が大きくなったのです、
すると、相対的には薄くなるのとおなじですから、木は良く振動して、鳴りはしますが、音色はどうなのということになってきてしまったメーカーもあります。
本来楽器というのは、データや数値だけでつくるものではありません。
データーや数値というのを一定に作ればというのは、材料そのものが一定であるという考えで行われる作業です。
車にしろ電気製品にしろ、そのように一定の材料であることを計算に入れて作っているものにしろ、どれぞれ違いが出てくることも多いのではないでしょうか。
車などでも良く言われるのは、運転している人の癖がつくと言われますね。
私は、今ビッツに乗っていますが、先日、友人のビッツに乗ったところ、なんか勝手が違うのです、
年式も同じなのですがね、まあ多少走行距離が違いましたが、ブレーキなどは全く感触が違いましたね、まあ、ブレーキも人によってパッドが減ってき方が違うと言いますから
そんなように、流れ作業の中で大量に同じ材料で作られたものでさえ、違いは出てくるのです。
木でできた楽器は、それこそ、違いが出てくるのは当た前の事だと思います。
ましてや木の種類が違えば相当な差が出てくるはずなのです。
今の工業製品の様な二胡でも、皮の張り方や、タイプの違いに人がうるさく言うのは、一番違いが分かりやすいからかもしれません。
私が、和紙で人工皮を張っていても、その張り具合、そして、ボンドの厚みなど、少しずつの違いがあるものです。
まあ、作っていつ当人にとってという程度ではあるのですが、
今、本紫檀の二胡にCDMをはりはじめています。
小葉紫檀の偽者などと言われる木ではありあますが、この楽器、かなり古い楽器らしく、胴の木が厚いのです。
北京系の構造なので普通はもっと薄いのですが、これは良い楽器に仕上がるでしょうね。
楽しみです。
木にはそれぞれ、持っている特徴があります。
その価値観を決めているのは、人間ですね。
確かに楽器としての性能がとてもよく発揮される木というのはあるとおもいます。
また、ひとが聞いて心地よい音色になる木の種類もあるとは思います。
二胡弾きさんの多くの方が、小葉紫檀の音色は良いというようです。
しかし、里地帰君の弾く欅の音色も、また好む人は、たくさんいます。
いやいや私は、渋い黒檀の音がという方もおられるでしょう。
以前から、考えていたことですが、
二胡の構造はどれも同じなのです。
昔の二胡を弦堂さんに見せていただいて気が付いたのは、
木によって、あるいは大きさによって、胴の木の厚みが違っていたのです。
現在では、ほとんどが機械加工になったためでしょうか、どこのメーカの物も胴の厚みはそれほど変わりません。
それでいて、この木は良いのあの木は悪いのというのは、少し疑問です。
勿論、音色というのは,木それぞれに違います。
軽い木を紫檀と同じような厚みで作ったら、響きすぎてしまいます。
音は大きくなりますが、音色という感じは出てきません。
それを、少し、厚く作るとしっかりと音色も出てきます。これは、いろいろ試して作ってみて、弾いてみてもらっての感想ですが。
それではその木の厚みというのはどのくらいなのよという意見も出てくると思うのですが。
木自体が、それぞれ一枚づつ質量も違えば、重さも違うものですから、この木なら、大体このくらいということでしかありません。
例えば、現状の二胡の胴の木の厚みというのは、10,8ミリくらいが、どのメーカーでも基本です。
その厚みを、2ミリ増やしてやるとクルミなら、こんな感じの音色、
あるいは欅なら、13,5ミリにする、良い音色になる,厚すぎれば、今度は音が小さくなります、鳴らない楽器になってしまいます。
振動も強く出てきません。
そこで少しづつ削ってみて、大体このくらいの厚みというのが経験として分かって来ます。
ストラデバリが、活躍する少し前シュタイナーという楽器製作者がオーストリアで活躍していました。
多分そのころでは一番評価されていた楽器製作者合ったのです。
彼の楽器は、それこそ1800年代の半ばくらいまでは、最高級の物として扱われていましたし、その評価もたかったのです。
しかし演奏会場が次第に大きくなり、ヴァイオリンそのものがもっと音が大きく鳴るようにとネック(棹の角度を強くしたりと改造され始めたころ、
シュタイナーの楽器は消えていきます、音大きくするために、ネックを傾斜を強くして弦をより強く表板に押しつけるように改造したところ、シュタイナーの楽器の表板の厚みが薄く、その改造に耐えられなかったからと言われています。
その改造によって一躍評価されたのが、ストラデヴぁリウスということが言えると思います。
ストラデバリの楽器は表板が厚く、音色は良いけれど少し響きが、、、と言われていたのが、改装による変化に対応できる木の厚みがあったためより大きく響くようになって来たのです
二胡も、より大きく響くようにと、胴の厚みは変えないけれど、直径を大きくしたりしてきています。
一枚の板が大きくなったのです、
すると、相対的には薄くなるのとおなじですから、木は良く振動して、鳴りはしますが、音色はどうなのということになってきてしまったメーカーもあります。
本来楽器というのは、データや数値だけでつくるものではありません。
データーや数値というのを一定に作ればというのは、材料そのものが一定であるという考えで行われる作業です。
車にしろ電気製品にしろ、そのように一定の材料であることを計算に入れて作っているものにしろ、どれぞれ違いが出てくることも多いのではないでしょうか。
車などでも良く言われるのは、運転している人の癖がつくと言われますね。
私は、今ビッツに乗っていますが、先日、友人のビッツに乗ったところ、なんか勝手が違うのです、
年式も同じなのですがね、まあ多少走行距離が違いましたが、ブレーキなどは全く感触が違いましたね、まあ、ブレーキも人によってパッドが減ってき方が違うと言いますから
そんなように、流れ作業の中で大量に同じ材料で作られたものでさえ、違いは出てくるのです。
木でできた楽器は、それこそ、違いが出てくるのは当た前の事だと思います。
ましてや木の種類が違えば相当な差が出てくるはずなのです。
今の工業製品の様な二胡でも、皮の張り方や、タイプの違いに人がうるさく言うのは、一番違いが分かりやすいからかもしれません。
私が、和紙で人工皮を張っていても、その張り具合、そして、ボンドの厚みなど、少しずつの違いがあるものです。
まあ、作っていつ当人にとってという程度ではあるのですが、
今、本紫檀の二胡にCDMをはりはじめています。
小葉紫檀の偽者などと言われる木ではありあますが、この楽器、かなり古い楽器らしく、胴の木が厚いのです。
北京系の構造なので普通はもっと薄いのですが、これは良い楽器に仕上がるでしょうね。
楽しみです。