二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
関東地方、梅雨入りいたしました!
従って、しばらくは蛇皮の張替え作業はお休みです。
梅雨時、元々湿気に弱い二胡は、一年で最も不調になりますね。
あんなに良い音で弾けていたのに がっかりするような音色になってしまったり、
雑音が酷くなって、ついつい練習もサボりがち。。。
けれど皆様、だからと言って、
梅雨時に不調の二胡、ご機嫌ナナメの愛胡を放置してはいけませぬ!
そんな時こそ、ここで頑張って弾き込んでおくと皮が平均して整い、
梅雨空が晴れると共に、夏の空のように音色もクリアになりますよ!!
さて、すっかり報告遅れました先週の営業日。
途中ぽっかり空いた時間に店主は昼寝、
ワタクシ独りでへたくそな二胡を弾いておりました。
ワタクシが弾くと不のオーラが漂うのか、いつもお客様は来ません(笑)
ところが、この日は二胡弾きさんじゃない若いご夫婦が入って来たのです!!
入口からは見えない死角で弾いていたのですが、
「綺麗な音色が聴こえて来たので。。。」
あ、いや、ワタクシが綺麗な音を出したんじゃなくって、楽器が良いのです。
聞けば、このご夫婦いろいろな楽器を嗜んでいらっしゃる、いわゆる
“楽器好きさん”だったのですね。
そんなわけで、何か見えないけれど知らない音色がする、、、と誘われたようです。
お2人とも興味津々だったので二胡体験をして行っていただきました。
ぎこちないながらも直ぐに綺麗な音を奏で始めたお2人。
奥様、ご主人に向かって
「これ、『カエルの歌』ひけそうやな?」(関西ご出身の方かな???)
あぁじゃあ、とワタクシが『きらきら星』 を弾こうとしたら
「おいおい、違うよ~!」と店主が起きて来ました。
すみません、ワタクシ相対音感でテキトーに弾いてるもんで。。。
で、そこからはお2人には店主がレクチャー。
ご夫婦、二胡という楽器をすごく気に入って下さって、
「欲しくなっちゃったね。幾ら位で買える楽器なんですか?」
おおぉ、このご夫婦、二胡を始める気満々じゃないですか♪
店主とワタクシ、二胡を買う時の注意点等をいろいろ伝授しましたので、
手頃な良い楽器が入手できると良いですね!!
さて、この日は、福音弓のお渡しやらご注文やらが集中。
相変わらず根強い人気の福音弓です。
しかし、福音弓は時間がかかるし、直ぐにご提供出来る安い商品弓も無い為、
特におすすめしたりはしていないのですよ?
むしろ、調整でご来店された方のご使用中の弓がかなり酷い状態でも、
なるべくその弓を使えるように毛を整えたりして、
「先生でも他店ででも、どこかで新しい弓を買って下さいね」とか、
「そろそろ寿命が来てますから買い替え考えておいた方が良いですよ」
などとお伝えするにとどめています。
それで、その弓を整える役目はワタクシの係なのですが、
まずは、馬毛に油分が付いているわけでは無ければ、
(油分が付いてしまっていたら毛洗いを店主がします)
竹をブンブンと振って、緩み毛が出て来るようにします。
竹を振ると、雑音の原因になる緩んで弛んだ毛がダル~っと
目立って出て来ます。
それを、一番弛んだ真ん中でカットしてから、竹の両端まで
くぐらせ、くぐらせ、端ギリギリの所でキチンと切ります。
(時々、中途半端な所で切って、端がボサボサしている人とかいます)
その時にくぐらせながら、
「ここで短気おこしてギューッと端まで毛を引っ張っちゃうと、
結んである毛が緩んじゃいますから、ダメですよ~w」 とか
弓の扱い方をレクチャーします。
これを読んで、何だそんなこと知ってるよ、と言う方もいらっしゃるでしょうが、
知らない方が実はとても多いのです。
「これ、、、全部切ってもいいですかね。。。?」とお客様に改めて確認し直すような、
竹を振る前から大量に毛がダルダルしている弓もあります。
それに対しては「ソッコーでどこかで買って下さい!」 と言います。
それから、弾いていて切れた毛を引っこ抜こうとする人も多いです。
これも、中で結んであるところが緩みますからタブーです。
(タブーですが店主は短気なので、それを知っていながら、
ワタクシが目を光らせていないと時々引っこ抜こうとしますので、
お客様の弓に対しては断固阻止します!)
と、まぁそんな馬毛の手入れを楽器調整中にするわけですが、
この日のSさんの竹を振ったら、
「硬っ!!」
竹特有の“しなり”が、ほぼ無いに等しい弓棹でした。
これまでたくさんのお客様の弓棹をブンブン振ってきましたが、
これほど硬い竹の弓棹は初めてです!
「これ、すごく弾きづらかったんじゃありません?」 と伺いましたが、
しかしSさんは「そうですか?」
その弓しかご存知無いので、それがひと際硬いとは思わなかったのですね。
なので店主が、
「私が自分用に使っている福音弓は、ウチの中でも硬めな方ですが、、、」
と言いながらSさんにお試しいただくと、
「あら!こんな風に“しなる”物なんですね!」 とビックリされていました。
そして、「普通は こんなに弾き易いものなんですね。。。」
い、いやぁ、、、これは普通じゃないんですが(笑)
そろそろ4月にご注文下さった方々へ順次完成の連絡をさせていただきます。
もう少しお待ちくださいね!
今週もご来店ありがとうございました!
関東地方、梅雨入りいたしました!
従って、しばらくは蛇皮の張替え作業はお休みです。
梅雨時、元々湿気に弱い二胡は、一年で最も不調になりますね。
あんなに良い音で弾けていたのに がっかりするような音色になってしまったり、
雑音が酷くなって、ついつい練習もサボりがち。。。
けれど皆様、だからと言って、
梅雨時に不調の二胡、ご機嫌ナナメの愛胡を放置してはいけませぬ!
そんな時こそ、ここで頑張って弾き込んでおくと皮が平均して整い、
梅雨空が晴れると共に、夏の空のように音色もクリアになりますよ!!
さて、すっかり報告遅れました先週の営業日。
途中ぽっかり空いた時間に店主は昼寝、
ワタクシ独りでへたくそな二胡を弾いておりました。
ワタクシが弾くと不のオーラが漂うのか、いつもお客様は来ません(笑)
ところが、この日は二胡弾きさんじゃない若いご夫婦が入って来たのです!!
入口からは見えない死角で弾いていたのですが、
「綺麗な音色が聴こえて来たので。。。」
あ、いや、ワタクシが綺麗な音を出したんじゃなくって、楽器が良いのです。
聞けば、このご夫婦いろいろな楽器を嗜んでいらっしゃる、いわゆる
“楽器好きさん”だったのですね。
そんなわけで、何か見えないけれど知らない音色がする、、、と誘われたようです。
お2人とも興味津々だったので二胡体験をして行っていただきました。
ぎこちないながらも直ぐに綺麗な音を奏で始めたお2人。
奥様、ご主人に向かって
「これ、『カエルの歌』ひけそうやな?」(関西ご出身の方かな???)
あぁじゃあ、とワタクシが『きらきら星』 を弾こうとしたら
「おいおい、違うよ~!」と店主が起きて来ました。
すみません、ワタクシ相対音感でテキトーに弾いてるもんで。。。
で、そこからはお2人には店主がレクチャー。
ご夫婦、二胡という楽器をすごく気に入って下さって、
「欲しくなっちゃったね。幾ら位で買える楽器なんですか?」
おおぉ、このご夫婦、二胡を始める気満々じゃないですか♪
店主とワタクシ、二胡を買う時の注意点等をいろいろ伝授しましたので、
手頃な良い楽器が入手できると良いですね!!
さて、この日は、福音弓のお渡しやらご注文やらが集中。
相変わらず根強い人気の福音弓です。
しかし、福音弓は時間がかかるし、直ぐにご提供出来る安い商品弓も無い為、
特におすすめしたりはしていないのですよ?
むしろ、調整でご来店された方のご使用中の弓がかなり酷い状態でも、
なるべくその弓を使えるように毛を整えたりして、
「先生でも他店ででも、どこかで新しい弓を買って下さいね」とか、
「そろそろ寿命が来てますから買い替え考えておいた方が良いですよ」
などとお伝えするにとどめています。
それで、その弓を整える役目はワタクシの係なのですが、
まずは、馬毛に油分が付いているわけでは無ければ、
(油分が付いてしまっていたら毛洗いを店主がします)
竹をブンブンと振って、緩み毛が出て来るようにします。
竹を振ると、雑音の原因になる緩んで弛んだ毛がダル~っと
目立って出て来ます。
それを、一番弛んだ真ん中でカットしてから、竹の両端まで
くぐらせ、くぐらせ、端ギリギリの所でキチンと切ります。
(時々、中途半端な所で切って、端がボサボサしている人とかいます)
その時にくぐらせながら、
「ここで短気おこしてギューッと端まで毛を引っ張っちゃうと、
結んである毛が緩んじゃいますから、ダメですよ~w」 とか
弓の扱い方をレクチャーします。
これを読んで、何だそんなこと知ってるよ、と言う方もいらっしゃるでしょうが、
知らない方が実はとても多いのです。
「これ、、、全部切ってもいいですかね。。。?」とお客様に改めて確認し直すような、
竹を振る前から大量に毛がダルダルしている弓もあります。
それに対しては「ソッコーでどこかで買って下さい!」 と言います。
それから、弾いていて切れた毛を引っこ抜こうとする人も多いです。
これも、中で結んであるところが緩みますからタブーです。
(タブーですが店主は短気なので、それを知っていながら、
ワタクシが目を光らせていないと時々引っこ抜こうとしますので、
お客様の弓に対しては断固阻止します!)
と、まぁそんな馬毛の手入れを楽器調整中にするわけですが、
この日のSさんの竹を振ったら、
「硬っ!!」
竹特有の“しなり”が、ほぼ無いに等しい弓棹でした。
これまでたくさんのお客様の弓棹をブンブン振ってきましたが、
これほど硬い竹の弓棹は初めてです!
「これ、すごく弾きづらかったんじゃありません?」 と伺いましたが、
しかしSさんは「そうですか?」
その弓しかご存知無いので、それがひと際硬いとは思わなかったのですね。
なので店主が、
「私が自分用に使っている福音弓は、ウチの中でも硬めな方ですが、、、」
と言いながらSさんにお試しいただくと、
「あら!こんな風に“しなる”物なんですね!」 とビックリされていました。
そして、「普通は こんなに弾き易いものなんですね。。。」
い、いやぁ、、、これは普通じゃないんですが(笑)
そろそろ4月にご注文下さった方々へ順次完成の連絡をさせていただきます。
もう少しお待ちくださいね!
今週もご来店ありがとうございました!