運び屋ほぉ の運送日記 其之参

二胡を愛する皆様こんにちは、運び屋ほぉ です。
昨日は大殿様から二胡の胴運送のキャンセルが入りまして、ホッとしながら病院へ行ったわけですが、
さて、到着してみると、前日運んだ道具たちも片付けられています。
「？　もう作業は終わったのですか？」
「いや、無理だったよ」
ああ、やっぱりナースに叱られたのかしら、と思ったら、
「おまえね、あのシート駄目だよ、眩しくて」

聞けば、ワタクシの言いつけを一応きいて布団保護の為にシートを敷こうとしたのだそうです。
ところが、ワタクシ、１００円ショップでシートを調達した時、退院後のことも考えて、
ブルーシートではなく、防寒用のシルバーシートを買っていたのです。（仕事場は極寒なのです）
シルバーと名売っていますが、その実、ほぼミラー状態のそのシート、

「ＬＥＤライトがギラギラ反射して、とてもじゃないけど作業なんて出来ない」

あはは、そうでしたか！
ギラギラにうんざりして花窓のデザインを考える意欲が無くなったそうで、
「昨日持って来たのも全部持って帰っていいよ」
狙ったつもりはありませんでしたが、期せずして殿の無茶を阻止できたワケで、
シルバーシートを選んだワタクシ、グッジョブ！(笑）



さて、本日は「仕事の打ち合わせをしたいから」というタロ若と車で一緒に病院へ。

「さっきさぁ、圭之新のところに変なメールがきたんだよ」 と運転しながら若。
「？」
「　『 圭之新の美味しい食事が食べられて幸せだった 』　って」
「なんじゃ、そりゃ？」
「いやー、みんなで謎なんで、なんだろうって話してたんだよ」

日頃から仕事の話じゃない時は、単語だけで、
「ハム」（＝ハムが食べたいから買って来て、の意）とか、
「たいやき」（＝がお土産にあるからね、の意）とか、
「コーヒーお願いします」（＝豆を買ってきてください、の意）とか、
「コーヒーお願いします」（＝ドリップコーヒーを買ってきてください、の意）とか、
変なメールを数々送ってきては物議を醸すヒトですから、
若武者達もシチュエーションで読み解かねばなりません。
確かに１０８城の頭脳派、圭之新君の料理の腕はピカイチで、
特に大殿様は「圭之新の味付けは品がいい」 とお気に入りなのですが、、、

「今回はなんだろう？」
「うーーん、、、いろいろな患者さんが居るから、自分は幸せだなぁって、悟ったのかもしれませんね」

そうして到着し、「なんです、さっきの謎なメールは？」　と聞くと、
「いやー、さっきの食事、不味くってさー。圭之新のメシは美味かったなぁ。。。って」
「ったく、みんな、不気味がってたんですよ、変なメールが来たって」
「やっぱりアイツの料理は美味いよ」（↑聞いちゃいない！！）


「だいたいね、必ず１品は私の嫌いなもんが入ってるんだよ？ひどくない？」　
と、今度は夕食をつつきながら。
「それは、単に、西野さんが好き嫌いが多いのが悪いのでしょう？」
あ、ぶーたれてる。
「ほーら、これだって、傷口ふさぐのに大事な良い栄養がいっぱい入ってるんですよ」
と、煮物の小鉢を押しやると、
「こんなもん食べなくったって、もう塞がってる！」

た、確かに。。。

驚異的回復力全開で、数日前から退院の日をいつにするか、の具体的な話が出ているのですが、
「その様子じゃ、出たら直ぐ仕事しちゃうでしょうね。。。」
と、図面が散らかったテーブルに苦笑するドクター。　よく解っていらっしゃる。

ですが、

もはや、これ以上退院期日を引き延ばすのは限界のようです。