すうさん長くなるので、一項あげます。
基本的に物と物を接着するという事は科学的には完全には説明されていません。
経験値で、これとこれを付けるには、これが良さそうでしかないのです。
ただ、同じ接着でも、金属と金属を5000分の1以下の平滑面までにまったいらにした時には、金属同士はかなりの強度で接着されます。
分子間結合力が働くといわれます。
ですから基本的には、平滑面(5000分の1mm以下)の物はぴったりつき易いのだと思います。
今接着剤には、ネバネバ系の、ゴムやシリコンで、そのネバネバの力で接着するものと、
ニカワなどの天然のニカワ質のネバネバで付ける物。
或は、化学系のプラスティック系の物とあります。
元の状態が液体であり乾いた時に硬くなるものでしたら全て接着剤になります。
ニカワ、漆、ラック、ゴム、プラスティック、オイル、餅米、小麦粉などなど、
この化学系の物はその組成がたいへん小さな粒子で出来上がっていますから、塗った面がたいへん細かい粒子でおおわれ、平滑面ができやすいのだともいわれます。
小麦粉などでもたいへん細かく摺っていくと、指でつまんだだけでも固まりになります。
それに水など灌ぐと強い力で物を接着しますが、同じ小麦でも荒ければ指でつまんだだけで固まるという事はありません。
やはりなるべく細かい面を作り出すのが、接着としては強くなりますし、そこに圧力を加えて、二つの物質を抑えれば、より密着度は増します。
よく、昔の木工の名人が、鉋で木の板を二枚削って、水を付けて二枚を合わせると、物が持ち上がるほどに二枚の板がくっつくという話がありますが、
木の板が平面になった上に、道管や細胞の凸凹を水が埋める事でより平滑な面が出来るのです。
この時に、細かな粒子の液体を塗布すると、それはかなり強力な接着面を作ります。
たぶん、ボンドとして今世の中にある物で一番強いのは、漆でしょう。
それは漆自体がたいへん細かな粒子のゴム質の物で出来上がっていて(漆の組成の70%はゴム質のコロイド状態の物です)鉄や金属の分子間の間にまではいるぐらいの小ささだからかもしれません。
基本的に木も細胞と言う小さな物質の集積です。
乾いた木ならその表面は本当に細かな、粒子の状態になっていて、その粒子の間にボンドの類が食いつくのだと思います。
ですから、切ったばかりの、まだ水気のある木はどんなボンドも聞きません。
また紫檀黒檀などの油分の多い物も、そのままでは油分にはじかれてボンドはのらないのです。
ですからアルコールなどで表面をふき取り、油分を取り除くとボンドはよく効きます。
どんな接着剤の効能書きにも必ず書いてあるのは、着ける物の面をよく綺麗に埃をとって下さいと書いてあるはずです。
また木の場合は、道管と言う空間が有りますからアルコールでふき取ってありさえすれば、小さな空間が沢山ありそこにボンドは食いつくのでしょう。
ギターの人たちは、良くブラジリアンローズなどを接着する時には、120番ほどの荒いやすりで面を磨き、アセトンなどで表面をきれいにしています。
敢えて荒して、ボンドの食いつきを良くしているのだと思います。
荒らすことにより、木の表面は、多少の弾力ももちます、それにボンドを付けて、圧力をかけるとよく繊維同士が密着するという考えなのかもしれません。
このように考える人もいます。
私の場合は、やはり、1万番くらいの平滑面を作る方がより密着度は高いと考えていますが、その時には、全く弾力は無くなりますから相当、木同士の接着面はぴったりと吸い付くように平らでないとつきにくいです。
いくら、平らにしたとしても、接着の時に圧力をかけないで、ボンドを付けて、そのまま置いておいたりしても、ボンドの強さだけでしかなく、大変取れやすい物です。
皆さんが二胡の頭をとれた時に、ご自分で、瞬間接着剤などで付けた時にも、ただ接着剤を付けてそのまま置いておくよりは、しっかりと手で押さえこんだ方が良くつくのをご存知だと思います。
瞬間接着剤は空気中の水分と反応し酸化重合します。
ただくっつけるだけでなくしっかりと抑え込んでください。
より接着面同士を密着させることになります。
ですからすうさん、たとえ表面を荒らしても、しっかりと圧力を懸けさえすれば、二つの面は密着します。ましてや同じくらいな荒し具合でしたら、圧力を懸けさえすればその面は平滑になるのと同じだと思います。
よく二胡屋さんで、銅の割れを直すのに、単にボンドを充てんしているところがあります。どことは言いませんが。
これは再びどうの割れが発生します。
楽器の修理と言うのはその点でいかに、修理する部分を平滑に削るか、あるいは平滑に作り上げるかが、修理の基本になるのです。
基本的に物と物を接着するという事は科学的には完全には説明されていません。
経験値で、これとこれを付けるには、これが良さそうでしかないのです。
ただ、同じ接着でも、金属と金属を5000分の1以下の平滑面までにまったいらにした時には、金属同士はかなりの強度で接着されます。
分子間結合力が働くといわれます。
ですから基本的には、平滑面(5000分の1mm以下)の物はぴったりつき易いのだと思います。
今接着剤には、ネバネバ系の、ゴムやシリコンで、そのネバネバの力で接着するものと、
ニカワなどの天然のニカワ質のネバネバで付ける物。
或は、化学系のプラスティック系の物とあります。
元の状態が液体であり乾いた時に硬くなるものでしたら全て接着剤になります。
ニカワ、漆、ラック、ゴム、プラスティック、オイル、餅米、小麦粉などなど、
この化学系の物はその組成がたいへん小さな粒子で出来上がっていますから、塗った面がたいへん細かい粒子でおおわれ、平滑面ができやすいのだともいわれます。
小麦粉などでもたいへん細かく摺っていくと、指でつまんだだけでも固まりになります。
それに水など灌ぐと強い力で物を接着しますが、同じ小麦でも荒ければ指でつまんだだけで固まるという事はありません。
やはりなるべく細かい面を作り出すのが、接着としては強くなりますし、そこに圧力を加えて、二つの物質を抑えれば、より密着度は増します。
よく、昔の木工の名人が、鉋で木の板を二枚削って、水を付けて二枚を合わせると、物が持ち上がるほどに二枚の板がくっつくという話がありますが、
木の板が平面になった上に、道管や細胞の凸凹を水が埋める事でより平滑な面が出来るのです。
この時に、細かな粒子の液体を塗布すると、それはかなり強力な接着面を作ります。
たぶん、ボンドとして今世の中にある物で一番強いのは、漆でしょう。
それは漆自体がたいへん細かな粒子のゴム質の物で出来上がっていて(漆の組成の70%はゴム質のコロイド状態の物です)鉄や金属の分子間の間にまではいるぐらいの小ささだからかもしれません。
基本的に木も細胞と言う小さな物質の集積です。
乾いた木ならその表面は本当に細かな、粒子の状態になっていて、その粒子の間にボンドの類が食いつくのだと思います。
ですから、切ったばかりの、まだ水気のある木はどんなボンドも聞きません。
また紫檀黒檀などの油分の多い物も、そのままでは油分にはじかれてボンドはのらないのです。
ですからアルコールなどで表面をふき取り、油分を取り除くとボンドはよく効きます。
どんな接着剤の効能書きにも必ず書いてあるのは、着ける物の面をよく綺麗に埃をとって下さいと書いてあるはずです。
また木の場合は、道管と言う空間が有りますからアルコールでふき取ってありさえすれば、小さな空間が沢山ありそこにボンドは食いつくのでしょう。
ギターの人たちは、良くブラジリアンローズなどを接着する時には、120番ほどの荒いやすりで面を磨き、アセトンなどで表面をきれいにしています。
敢えて荒して、ボンドの食いつきを良くしているのだと思います。
荒らすことにより、木の表面は、多少の弾力ももちます、それにボンドを付けて、圧力をかけるとよく繊維同士が密着するという考えなのかもしれません。
このように考える人もいます。
私の場合は、やはり、1万番くらいの平滑面を作る方がより密着度は高いと考えていますが、その時には、全く弾力は無くなりますから相当、木同士の接着面はぴったりと吸い付くように平らでないとつきにくいです。
いくら、平らにしたとしても、接着の時に圧力をかけないで、ボンドを付けて、そのまま置いておいたりしても、ボンドの強さだけでしかなく、大変取れやすい物です。
皆さんが二胡の頭をとれた時に、ご自分で、瞬間接着剤などで付けた時にも、ただ接着剤を付けてそのまま置いておくよりは、しっかりと手で押さえこんだ方が良くつくのをご存知だと思います。
瞬間接着剤は空気中の水分と反応し酸化重合します。
ただくっつけるだけでなくしっかりと抑え込んでください。
より接着面同士を密着させることになります。
ですからすうさん、たとえ表面を荒らしても、しっかりと圧力を懸けさえすれば、二つの面は密着します。ましてや同じくらいな荒し具合でしたら、圧力を懸けさえすればその面は平滑になるのと同じだと思います。
よく二胡屋さんで、銅の割れを直すのに、単にボンドを充てんしているところがあります。どことは言いませんが。
これは再びどうの割れが発生します。
楽器の修理と言うのはその点でいかに、修理する部分を平滑に削るか、あるいは平滑に作り上げるかが、修理の基本になるのです。
はい、赤とか緑とかにかわのもありますよね。
粘度の高いのとなると、青色のタイトボンド
Noラン・Noドリップですよね?
ちっちゃめのを買ってみます!
それからタイトボンドは4種類あります。
普通のもの、リペアー専用の物、垂れにくい物、それと耐水性
たぶん垂れにくい物良いかなと思いますが。
やっぱり木材はタイトボンドなのですね。
こちらでは売っていなく木工用ボンドだと弱いと思いエポキシを使ってました。
帰国時にタイトボンドを買って行きたいと思います。
本当にありがとうございます。
また日本では、市販品としては95%が最大です。
シンナー系ですと揮発力が低く木の油分をふき取っている間に、その下の油分まで吸い上げて来てしまいいつまでも、表面がきれいになりません。
2液のエポキシの場合、衝撃に弱いです。それと少し肉を厚くしないと効きにくいところがあります。弾力性がある、シリコン系は耐久力はあります。私はアクリル系の物を使います。市販品名としては「タイトボンド」アクリルは肉もちも少なく薄く着けられます。そういう点で瞬間接着剤もアクリル系ですから良いのですが、出来たら耐衝撃の物が良いと思います。
2つほどお知恵を拝借させていただけないでしょうか。
何度かアルコールで拭くと拝見しましたが、アルコールは無水でしょうか、それともイソプロピル(イソプロパノール)でしょうか。
また純度は70%~100%と色々ありますが、木材に最適なのはどれになりますでしょうか。
もう一つ、接着剤なのですが、2液混合のエポキシはあまり良くないでしょうか。
二胡の修理はよくやるのですが(特に頭取れ)毎回エポキシをつかってます。繋ぎ目も綺麗ですしその後のトラブルもないのですが、どうなのでしょうか。。。
プロのご意見を頂ければ幸いです。
お忙しい中申し訳ございませんがよろしくお願い致します。
お忙しいところ時間を割いていただき、丁寧な説明をしていただきありがとうございます。
本当は自分であれこれやってみるべきなのでしょうが、
何分に二胡製作も限られた時間で完了しなければならないので
安易に質問してしまいました。
今も二胡製作の続きをしたいのですが、生憎、湿度の高い季節になってしまい
中断していますが、いろいろと考えたり、再開時の用意をしているところです。
お店に行って、直接西野さんにお話しを伺えれば良いのですが
一人占めする訳にもいかずメール質問で失礼しました。
今後もよろしくお願いいたします。