音に味があるのかどうか??
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抽象画家のワシリー カンディンスキーは、チェロの音色は深いブルー、フルートの音色は明るいブルーと書いていたように思います。
カンディンスキーは若いころからピアノやチェロを弾いていたといわれます。
丁度同じころのパウルクレーもヴァイオリン奏者でありスイスの交響楽団の非常勤奏者だったそうですね。
音と色は響きあうというのは何となくわかりますね。
音は直接振動として脳に伝わります。
色も直接的ではないにしろその波長が脳に届くのでしょう。
多分皆さんも何かの音楽を聴いて色を思い浮かべたことがあるのではないでしょうか!!!
先日黒毛の弓の音色が甘いと書きました。
今まで弾いてきた弓の毛の中で甘いと感じたのは、麗風の音色です。
言ってみれば麗風の音色は野菜の甘さ!
黒毛の音色は蜜の味がするのです!
このカナダ産の黒毛そのまま使うと、しびれるほどの甘さになってしまいます。
美味しい感じにはならないですね。
そこで少し薄めるために毛の量を少なくしていたのですが。
この黒毛を選別してなるべく細いものでそろえると、芳醇な蜜の味わいが現れます。
このような私の甘い言葉に誘われたのかどうか?!今黒毛へのご依頼が増えています。
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工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ
響きも大変美しく、腕がまだまだ追いついておりませんが、上達すれば音色がどこまで変わるかという楽しみも増えました。
ありがとうございました。
黒毛は強いですから、強さだけに気持ちが行ってしまう方もいますが、私はどちらかというと黒毛の音色がとても好きです。
沢山弾いてやってください。