二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡の楽しみ方、日本的でいいではないですか!?

2014-12-16 12:49:18 | ■工房便り 総合 
シンガポールの人口500万人の中に、二胡の愛好家が、4万人位いると言われています。

日本人だけの合奏団も3楽団もあるそうです。

元々からして華僑の多い国ですから、さもありなんという気はしますが、

むしろ、比率だけからしたら、中国本土より多いかもしれません。

マレーシアなどは中学生や高校生の二胡合奏団がかなりあるそうです。

その二胡達の頭はほとんど取れてしまって、「ただの棒」と笑っておられたお客様がおられました。

楽器を修理してまで使おうとか、ちゃんと調整して楽器のフルパワーを出したいなど考えるのはもしかしたら、

これは日本文化なのかもしれません。

二胡の修理屋さんと言うのが無いのだそうです。(ヴァイオリンの修理はあるそうです)

ヴァイオリンの趣里などは、一回表板をあけるような修理だと15万くらいはしてしまいます。

二胡をそこまでして直すという気はないのでしょうね。

楽器の値段にしろ、ほとんど日本の半分くらい、高いものの最高が20万円くらいらしいです。

お持ちになった二胡を見せてもらっても、同じレベルの楽器なら金額は半分くらいのようです。

また、アメリカやカナダなどにも華僑の集団と言うのがありまして、ロスアンゼルスや、その周辺都市、サンフランシスコやバンクーバーなどにも、二胡の愛好者と言うのはかなりいるようです。

日本人のお客さんでもアメリカで二胡を覚えてきたという方もいらっしゃいます。

以前、カナダのモントリオールで仕事をしていた時、私の仕事場は、楽器の修理工房の中にありまして、

その時に、二胡の修理をしていた人がいたのを思い出しました。

実際に演奏者には合いませんでしたが、クラシックを弾いていたようです。

たまたまもちこまれて、ヴァイオリンの修理の職人さんが修理していたのだそうです。

等々、私たちがお持っているより世界中にはもっと多くの二胡愛好家が居るのでしょう。

シンガポールの人たちが演奏するのはやはり中国の曲が多いらしですが、

日本だとや葉いrクラシックやポップスなどの曲が多いというのはご存知でしょうか?

今このブログを読んでおられる方はむしろ、中国客こそ二胡の本来の曲とおもって、

あわよくば、失礼、大変な努力をして中国で10級を取ろうなど考えておられる方がとても多いと思うのです。

でもこのブログを読んでおられる方は(約3000人くらい)むしろ日本では少数派なのではないでしょうか。

関東でも関西でも、カルチャーセンターなどでグループレッスンを中心に二胡を習っている方の多くは殆ど中国曲を弾きませんね、

東京の「二胡ひかナイト」や、北海道の「二胡たちのお楽しみ会」あるいは、関西の「プチ発表会」など定期的に教室を越えて、集まって演奏を楽しんでおられる方もいます。

或は何とか先生の集中講座や、また、特別の口座などへ集まる人もいます。

でも不思議なことにどこの口座や集まりに行っても、そのほ殆ど7割くらいは、同じメンバーになってしまいます。

これは関西でも同じことらしく、有名な奏家が中国から来たり、日本の演奏家がライヴをやったりしても、なんだかいつも会う人たちがまたまた出会うようだとも、話を聞いたこともあります。

これは、二胡の演奏にはまって、相当上手に弾ける人が発表の場を探しているのかもしれませんし。

より積極的な人たちだけが、色々演奏会やライブに行っているのかもしれません。

そんな派手やかな集まりにはなかなか出られないけど、何人か集まって人知れず自分たちだけで、定期的に演奏を楽しんでいる人たちもいます。

色々な楽しみ方があっても良いのでしょう。

ヴァイオリンや、ヴィオラなど、クラシックの合奏団、市民オーケストラなどと言うのは、それこそ日本中各市にあるでしょう。

その数およそ、1000、これは決してオーバーな数字ではないでしょう。

都内だけで定期演奏会を開いている市民オーケストラが300はあるといわれます。

市民オーケストラがこんなにあるというのは、これは世界通でも珍しいことです。

今はまだ東京では、教室中心となった合奏団が殆どですが、関西に行くと、市民の二胡系の合奏団は、たぶん大小取り混ぜて、

30近くも有り、まだまだ増えそうな勢いです。

いずれ東京でもそうなると、とても面白いのですが、まだ関西のこの二胡系の合奏団は、中国民族音楽を中心としています。

この中国音楽を中心として演奏していこうという方々が、意外と良く集まる人たちでもあるのかもしれません。










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