時々、お客様に「福音弓の馬毛は何本なのか聞かれます」
私は「今使っている毛は、西風は250本くらい」とお答えします。
この二胡の弓毛の数はどのくらいの量が適正なのか?とか考えました。
なぜ、そんなことを考えたかといいますと、
この弓毛、今残っているのは何本だと思いますか・
これ、8本なのです。
手元のところに残っている毛の数を数えてみると、72本です。
そこでいろいろやってみました。
まず、今この古いタイプの弓に残っている、8本の毛だけで二胡を弾いてみると。
まあ、外舷は問題なく二胡のおとにはなります。(すごくか細い音ですし不安定です)
内弦は、音になるかならないかという感じぐらいになります。
このまま、この弓で、ヴァイオリンを弾くと、E,Aの弦はとりあえず音が出る感じです。
G弦になると、かろうじて音がする。
これでチェロを弾いてみると、A,だけが、かろうじて音になります。
ポジションを上げて、一オクターブ高いAにすると、何とかチェロの音になります。
そこでさらに、弓毛一本だけで、音は出るのか確かめました。
弓毛一本で音になるのは、二胡とヴァイオリンのE弦だけですね。
それでも、弓毛一本でも二胡は音が出るのです。
二胡を一本の弓毛で弾く音の特徴は、数センチ単位で音が出るところと出にくいところがあることです。
このことは馬毛を束にして、音の出るところ出ないところを数で補っていくという事に関係するのではないかと思います。
20本くらいまとめると、何とか連続した音になります。
ただ音は小さいですし、内弦はやはり鳴りにくいです
そこでまたいろいろやってみました。
まずは、今販売されている、王何とかさんの、弓毛、あるいは李さんの柳さんのと、
まず一本では音になりません、一本の馬毛を両手に持って、弾こうとしてぴんと張ると切れてしまうからです。
例の、強いといわれている牡馬の毛も、同じです。
これは、脱色されて毛の質が弱くなっているからだと思います。
どちらの弓毛もおおむね、4本ぐらい束ねて持つと、ピンと両手で張れてなんとか二胡の音にはなります。
しかしチェロのC弦はならないですね。
やはり、太い弦を鳴らすには、それなりの数が必要なようです。
光舜堂では、弓を作る時に、馬毛を数えているわけではありません。
グラムで測ります。
西風は仕上がりで、8,8くらいでしょうね。
まったく同じ量で作っているわけでもなく、弾いてみて、基本的に少し少なくする方向で作っています。
最初は9グラム計ります、それから張っていくうちに弱い毛を落とし、最終弾いてみて、整えます。
二胡の弓毛は、弦に当たる幅によって、その音量がきまってくるようですし、
また幅が広がれば広がるほど、雑味が増えます。
同じ毛の量でも弦に当たる、面積が小さいほど、音はクリアーになるようです。
クリアーな音の好きな先生は、だからですかね生徒の弓が毛の量が多いと、切ってしまうというのは。
でも、それは説明してやってほしいですね。やみくもに切らずに。
またある先生は、この弓が一番良いのだと、あるメーカーの弓を進めているそうです。
弓毛の数まで決めているようですが、その先生は毎回、弓毛の数、数えているのでしょうかね?
やってみたところ、細い竹、17グラムくらい長さは81センチに、強い馬毛、脱色した馬毛あるいは黒毛、茶色いものいろいろ試してみますと、
それぞれ8グラムくらいの毛を張ると、強い毛でをはると、音が弾んでしまい一定の音にするためには、
竹をかなりしっかりと手で握らなければいけなくなります。
これが、25グラムくらいの太めの竹ですと、強い毛を張っても、竹を握らなくてもそのままきれいに音になります。
竹を握ると、つい手に力が入り、脱力がしづらくなります。
が意外と軽くて細いを好む方も多いですが、脱力しづらいというのは、
細い竹にその必要とする弓毛の数より多いと弓が弾んで安定した音になりにくいという事も、
原因の一つではないかとも思います。
私は「今使っている毛は、西風は250本くらい」とお答えします。
この二胡の弓毛の数はどのくらいの量が適正なのか?とか考えました。
なぜ、そんなことを考えたかといいますと、
この弓毛、今残っているのは何本だと思いますか・
これ、8本なのです。
手元のところに残っている毛の数を数えてみると、72本です。
そこでいろいろやってみました。
まず、今この古いタイプの弓に残っている、8本の毛だけで二胡を弾いてみると。
まあ、外舷は問題なく二胡のおとにはなります。(すごくか細い音ですし不安定です)
内弦は、音になるかならないかという感じぐらいになります。
このまま、この弓で、ヴァイオリンを弾くと、E,Aの弦はとりあえず音が出る感じです。
G弦になると、かろうじて音がする。
これでチェロを弾いてみると、A,だけが、かろうじて音になります。
ポジションを上げて、一オクターブ高いAにすると、何とかチェロの音になります。
そこでさらに、弓毛一本だけで、音は出るのか確かめました。
弓毛一本で音になるのは、二胡とヴァイオリンのE弦だけですね。
それでも、弓毛一本でも二胡は音が出るのです。
二胡を一本の弓毛で弾く音の特徴は、数センチ単位で音が出るところと出にくいところがあることです。
このことは馬毛を束にして、音の出るところ出ないところを数で補っていくという事に関係するのではないかと思います。
20本くらいまとめると、何とか連続した音になります。
ただ音は小さいですし、内弦はやはり鳴りにくいです
そこでまたいろいろやってみました。
まずは、今販売されている、王何とかさんの、弓毛、あるいは李さんの柳さんのと、
まず一本では音になりません、一本の馬毛を両手に持って、弾こうとしてぴんと張ると切れてしまうからです。
例の、強いといわれている牡馬の毛も、同じです。
これは、脱色されて毛の質が弱くなっているからだと思います。
どちらの弓毛もおおむね、4本ぐらい束ねて持つと、ピンと両手で張れてなんとか二胡の音にはなります。
しかしチェロのC弦はならないですね。
やはり、太い弦を鳴らすには、それなりの数が必要なようです。
光舜堂では、弓を作る時に、馬毛を数えているわけではありません。
グラムで測ります。
西風は仕上がりで、8,8くらいでしょうね。
まったく同じ量で作っているわけでもなく、弾いてみて、基本的に少し少なくする方向で作っています。
最初は9グラム計ります、それから張っていくうちに弱い毛を落とし、最終弾いてみて、整えます。
二胡の弓毛は、弦に当たる幅によって、その音量がきまってくるようですし、
また幅が広がれば広がるほど、雑味が増えます。
同じ毛の量でも弦に当たる、面積が小さいほど、音はクリアーになるようです。
クリアーな音の好きな先生は、だからですかね生徒の弓が毛の量が多いと、切ってしまうというのは。
でも、それは説明してやってほしいですね。やみくもに切らずに。
またある先生は、この弓が一番良いのだと、あるメーカーの弓を進めているそうです。
弓毛の数まで決めているようですが、その先生は毎回、弓毛の数、数えているのでしょうかね?
やってみたところ、細い竹、17グラムくらい長さは81センチに、強い馬毛、脱色した馬毛あるいは黒毛、茶色いものいろいろ試してみますと、
それぞれ8グラムくらいの毛を張ると、強い毛でをはると、音が弾んでしまい一定の音にするためには、
竹をかなりしっかりと手で握らなければいけなくなります。
これが、25グラムくらいの太めの竹ですと、強い毛を張っても、竹を握らなくてもそのままきれいに音になります。
竹を握ると、つい手に力が入り、脱力がしづらくなります。
が意外と軽くて細いを好む方も多いですが、脱力しづらいというのは、
細い竹にその必要とする弓毛の数より多いと弓が弾んで安定した音になりにくいという事も、
原因の一つではないかとも思います。