前の項にも書きましたが、まだまだ日本の二胡愛好家の方の中には、二胡の一生を経験した方が少ないと思われます。
勿論20年前25年前から二胡を始めたという方の中には、
皮がもう、振動しにくくなって張替えた方も中にはいらっしゃるとは思います。
そうですね、二胡にも、ある意味生涯と言うものがあると思うのです。
殆どの紫檀黒檀というのは、楽器として使われるようになるまで育つのに、まずは2、300年は経っています。
そして、伐採されてから、楽器になるまでには、十分な乾燥時間として、最低でも20年くらいは乾かさなければいけません。
それからですね二胡の胴や棹などに加工され、蛇皮を張られて、二胡として楽器としての生涯を送ります。
みなさんは、よく、「我が胡」という言い方をされます。
名前を付けて、何々ちゃんと呼びますね。
何気なく、胡という字から、子供の子という言葉を当てはめるのかもしれません。
言い得て妙!だと思うのです。
正に我が胡として考えてほしいのです。
中にはとてもおとなしい胡もいます、騒いで飛び回ったりするような胡もいると思います。
いずれにせよ、どう育てるかという事も大切ですが、それは子供たちと同じで、それぞれに生まれてきて、それぞれの癖を持っています。
ですから私はよくいいます。ダメな子も悪い胡もいはしないのです。
持って生まれた特性をどう育ててやるかは親の役目です。
この胡はどんな胡かとわかってやることも、親の大切な役目でしょう。
子供を育てるのは、自分自身も成長していく過程です。
胡と共に親も育つのです。
育つうえで、病気もするでしょうし怪我もするでしょう、それをきちんと直していくのは親の役目でしょう。
その胡の力が十分発揮できていないのは、きちんとした教育や、あるいはその子を良く知るという事を欠いた親が悪いのではないでしょうか。
二胡は皆さんが生むわけではありませんが、何かの縁が有って皆さんの手元にやってくるのです。
そしたら、この胡が悪い、と思わずに、十分な手をかけてやるのが弾き手の役目ではないかと思うのです。
例えとして、子という言葉を使いましたが、私にはすべて生きている木で出来た楽器だと思えるのです。
さて、まず皆さんの手元にやってきた二胡は、最初はまずは雑音だらけです。
その多少の違いはあってもいきなり良い音で鳴り始めるなどと言うのは絶対にありえません。
まずは甲高い、その上猫が逃げ出すほどの音になってもこれは仕方ないです。
それは、きちんと調整されていないからなのです。そして初心者の場合、安定した弾く力が無いからとも言えます、
最初の子は難しいですよね!
楽器の初期の状態でもそこそこは、鳴るはずなのです。
本来は楽器屋さんがあるいは販売者が、調整しておかなければいけないのですが。
初期状態の調整の仕方というのが、確立されていませんから、まあ、こんな感じでと、適当に千斤も巻かれ、
駒も選ばれていると思って間違いないですね。
本来は一台一台、その楽器の初期丈太に合わせて調整するべきなのですが、
年間、日本に入って来るだけでも、数千台の二胡を初期調整出来る人がそれほどはいないようです。
で、ここでみなさんが出来るであろう初期状態の二胡の調整に仕方の、一例をあげます。(ホントはそれぞれに合わせ中ればいけないのですが)
まず駒は、あまり高さのない物、普通は8,5ミリから9ミリくらいの高さが有りますが、、
それを削って、8ミリくらいにして下さい。
理由は、皮が硬いので良く弾んでしまうのです。
弾んでしまうと一定の振動を皮に与えにくくなります。
それから駒の種類は、比較的柔らかい物、
老紅木や、楓、などですかね、出来たら松節は最適です。
また、フェルトは、始終柔らかいものに変えるか、出来たセーム皮なども良いかもしれません。
それも少し厚く、駒の高さに近い厚みにして、弦の下に入れるのに無理やり入れなければいけない状態の厚みは、厚すぎです。
肝心なのは、フェルトを、駒に、着けることです。
それだけでも音の雑味をとることが出来ます。
最初の内半年間ぐらいはあまり強い弦(例えばドイツ製の物)などを使うより、多少安めの弦(この方が振動が弱いです)の方が良いのではないでしょうか、
皮の厚みが皆さんにわかりにくいので、本来は皮の厚みと成長具合で弦は決めていく方が良いのと、
みなさんの右手の成長具合にもよるのです。
ですので今書いているのは本当に初心者が初心者用として購入する楽器に関して書いていると思って下さい。
駒に、フェルトを付けておくと細かい雑味のある音は消えやすくなると思って下さい、
そしてますは先生に教えてもらっているように、右手を安定して、一定のスピードと強さで弾くという事を心がけて下さい。
そうすると二胡もその安定した振動によって育てられていきます。
まずは一弓の音を同じような振動で弾ききることでしょうね、
この項続く。、
、
勿論20年前25年前から二胡を始めたという方の中には、
皮がもう、振動しにくくなって張替えた方も中にはいらっしゃるとは思います。
そうですね、二胡にも、ある意味生涯と言うものがあると思うのです。
殆どの紫檀黒檀というのは、楽器として使われるようになるまで育つのに、まずは2、300年は経っています。
そして、伐採されてから、楽器になるまでには、十分な乾燥時間として、最低でも20年くらいは乾かさなければいけません。
それからですね二胡の胴や棹などに加工され、蛇皮を張られて、二胡として楽器としての生涯を送ります。
みなさんは、よく、「我が胡」という言い方をされます。
名前を付けて、何々ちゃんと呼びますね。
何気なく、胡という字から、子供の子という言葉を当てはめるのかもしれません。
言い得て妙!だと思うのです。
正に我が胡として考えてほしいのです。
中にはとてもおとなしい胡もいます、騒いで飛び回ったりするような胡もいると思います。
いずれにせよ、どう育てるかという事も大切ですが、それは子供たちと同じで、それぞれに生まれてきて、それぞれの癖を持っています。
ですから私はよくいいます。ダメな子も悪い胡もいはしないのです。
持って生まれた特性をどう育ててやるかは親の役目です。
この胡はどんな胡かとわかってやることも、親の大切な役目でしょう。
子供を育てるのは、自分自身も成長していく過程です。
胡と共に親も育つのです。
育つうえで、病気もするでしょうし怪我もするでしょう、それをきちんと直していくのは親の役目でしょう。
その胡の力が十分発揮できていないのは、きちんとした教育や、あるいはその子を良く知るという事を欠いた親が悪いのではないでしょうか。
二胡は皆さんが生むわけではありませんが、何かの縁が有って皆さんの手元にやってくるのです。
そしたら、この胡が悪い、と思わずに、十分な手をかけてやるのが弾き手の役目ではないかと思うのです。
例えとして、子という言葉を使いましたが、私にはすべて生きている木で出来た楽器だと思えるのです。
さて、まず皆さんの手元にやってきた二胡は、最初はまずは雑音だらけです。
その多少の違いはあってもいきなり良い音で鳴り始めるなどと言うのは絶対にありえません。
まずは甲高い、その上猫が逃げ出すほどの音になってもこれは仕方ないです。
それは、きちんと調整されていないからなのです。そして初心者の場合、安定した弾く力が無いからとも言えます、
最初の子は難しいですよね!
楽器の初期の状態でもそこそこは、鳴るはずなのです。
本来は楽器屋さんがあるいは販売者が、調整しておかなければいけないのですが。
初期状態の調整の仕方というのが、確立されていませんから、まあ、こんな感じでと、適当に千斤も巻かれ、
駒も選ばれていると思って間違いないですね。
本来は一台一台、その楽器の初期丈太に合わせて調整するべきなのですが、
年間、日本に入って来るだけでも、数千台の二胡を初期調整出来る人がそれほどはいないようです。
で、ここでみなさんが出来るであろう初期状態の二胡の調整に仕方の、一例をあげます。(ホントはそれぞれに合わせ中ればいけないのですが)
まず駒は、あまり高さのない物、普通は8,5ミリから9ミリくらいの高さが有りますが、、
それを削って、8ミリくらいにして下さい。
理由は、皮が硬いので良く弾んでしまうのです。
弾んでしまうと一定の振動を皮に与えにくくなります。
それから駒の種類は、比較的柔らかい物、
老紅木や、楓、などですかね、出来たら松節は最適です。
また、フェルトは、始終柔らかいものに変えるか、出来たセーム皮なども良いかもしれません。
それも少し厚く、駒の高さに近い厚みにして、弦の下に入れるのに無理やり入れなければいけない状態の厚みは、厚すぎです。
肝心なのは、フェルトを、駒に、着けることです。
それだけでも音の雑味をとることが出来ます。
最初の内半年間ぐらいはあまり強い弦(例えばドイツ製の物)などを使うより、多少安めの弦(この方が振動が弱いです)の方が良いのではないでしょうか、
皮の厚みが皆さんにわかりにくいので、本来は皮の厚みと成長具合で弦は決めていく方が良いのと、
みなさんの右手の成長具合にもよるのです。
ですので今書いているのは本当に初心者が初心者用として購入する楽器に関して書いていると思って下さい。
駒に、フェルトを付けておくと細かい雑味のある音は消えやすくなると思って下さい、
そしてますは先生に教えてもらっているように、右手を安定して、一定のスピードと強さで弾くという事を心がけて下さい。
そうすると二胡もその安定した振動によって育てられていきます。
まずは一弓の音を同じような振動で弾ききることでしょうね、
この項続く。、
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