二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

雑音なんか怖くない(お客様からの質問、その4)

2010-08-19 09:22:26 | ■工房便り 総合 
この胡、雑音が酷くて、、、、

どれどれ、、、、うーーーん、、、確かに、

このミの音、(第二ポジションの第三指)裏返るのです。

これは、普通の二胡では、中国の人も仕方ない物とされている事だそうです。

理由は、二胡は、指板で、がっちり固定されていませんから、

どうしても、ハーモニクス的な音が出てしまいます、

それにこれは弦の真ん中ですから、出易いのですよ、

ね、ほら、ある意味、この音が裏返りやすいというのは、良く出来た二胡ということも出来ますよ。

ほらこうやって、内弦の方から抑える感じで、少し強めに、指を立てて弾くとなくなるでしょ。

でもこの開放弦がガサガサ言うのは、?なんだか開放弦だけが、音が大きいし、がさ付きます。

ああ、これは千斤が、高すぎるのと、巻き数が足りないのですよ。

この、中間音の音が、音色、変わるのは?

それは、駒と弦ですかね、駒が少し高いかも。

ほらね、と、駒少し削ってみる。

それから、この駒の穴の大きさ、これ少し大きいかも。

ちょっと埋めましょう、と木の屑と瞬間接着剤で少し埋める。

ホント直りましたね。でも、

でも?

でも、なんだか、全体にがさ付いた感じは、どうしたらよいのでしょうか?

、、、、、


それは、弾きこむことです。

とにかく弾きこんでください、毎日15分、いちにち3回くらい

それが無理なら、週に一回、2時間くらい、

思い切り腕の重さ感じながら。

弓の竹がしなるくらいに強く。

ゆっくりと、全弓で、

力抜いて、と言われますが、力は入っているのですよ、どんな演奏家でも。

こうやって竹がしなるのですから。

ですから雑音がしなくなるように、いろいろ手の形変えながら、思い切り弾いてみてください。

それから、トレモロも良いかもしれないですね。

弓の先端から、一番手の近くまで、そうすると、手の重さが良く解ります。

これは演奏の、練習にもなるし、二胡の習しにもなります。

二胡の雑音消すのに一番の方法は、

弾きこむことなんです。


光舜堂クリニック
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2 Comments

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そうなんですよね… (Jimmy)
2010-08-20 10:42:26
わっちのような初心者レベルではそのミの雑音はなかなか手ごわいです。それなりの技が必要ですね。気を抜くとダメダメです。

どんな演奏家でも力が入っていないわけは無いと思うのですが、うちの大御所の場合、弾いている時の体中の筋肉はプヨプヨしてます。あれは不思議。

肩の凝らない弾き方とか教えてもらいましたが、恥ずかしくて人前では出来ません(笑
なんせ、歩き方から練習だし。。。
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jimmyさん (nishino)
2010-08-20 18:28:49
今度あるってみてください。
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