二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡と弓の保管。

2021-05-20 10:09:41 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
梅雨が始まりましたね。

この時期、二胡はケースから出しておいてください。

多分今このブログを読んでおられる方の、80%くらいの方は複数の二胡をお持ちだと思います。

部屋の中に何台も出しておかれる方というのは少ないかもしれません。

ほとんどの方がケースに入れて、中にはクローゼットの中に、あるいは押し入れの中に入れっぱなしという方も多いと思うのです。

風通しの悪い、湿気のある所では、黴が生えますね。

二胡の皮は生ものですから、状況が悪ければ一日でも黴が発生します。

そして弓毛も、カビも生えますし、虫が付いたりもします。

皆さんの中にも、久しぶりで引っ張りだした二胡につけておいた、弓の毛がボロボロになっていたりするのを見つけたこともあるかもしれません。

束ねてある馬毛は、バクテリアの良い温床になります。

この時期にはせめて、ケースのふたを置けておくぐらいでも良いですから、風通しの良いところにおいてあげてください。

そしてフェルトも交換してあげてください、フェルトの中に湿気がたまります。

弦も拭いてあげてください。乾拭きでよいです。

出来たらその時に久しぶりに弾いてみてあげてください。

以外と思わぬほど良い音かもしれませんよ。

そして又しまう時には、弦を緩めてください。湿度の高い時には皮が伸びやすくなりますから、駒の跡が皮についてしまうこともあります。

また弓は反対にネジを締めて毛をぴんと張っておいてください。湿気があると馬毛が伸びやすいです。緩めておくと馬毛がバラバラに伸びますから、次に使う時にぼわっと膨らんだ感じになってしまいます。



上はネジを締めずに置いておいたもの、下はネジを締めておいて置いたものです。

こうなると上のはいくらネジを締めても、ピンと平らにはなりにくくなります。

工房光舜堂西野和宏&ほぉ



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