最近になって、二胡に興味のある人が増えてきています。
それも、楽器そのものを作る人、
あるいは、楽器の調整に興味のある人。
今までにも、勿論二胡を購入し二胡の演奏にはまっていくと
二胡の楽器はどうなっているのかと、分解したり、駒を作ったりと、皆さんさまざまに挑戦してきています。
たぶん皆さんもご経験があるでしょう。
しかしここへきて、他の楽器を作ってきていた人、
それも、ヴァイオリンやギターなどの製作などのプロの方が、二胡にも興味を持って、まずは調整を覚えようという方も増えてきました。
そんななかで、ギターの政策のプロのS君はかなり有望な方ですし、
まだ若干28歳という若さです。
彼は北海道に移り住んで工房を開きましたので、ゼノカルテットの森敦司君を紹介しました。
これから若き二胡弾きさんと楽器造りのS君とで、未来の二胡造りというのが始まるのかもしれませんね。
当然修理はお手の物ですから、北海道の二胡愛好家の方は、安心ですね。
今日は、名古屋の楽器製造販売の営業の方、そして会社の中で楽器の修理をしている方も、我が108工房の光舜堂へいらっしゃいました。
とんでもない雷と大雨の中、木工所から出るに出られず、
これ幸いと私の自慢の、紫檀や、最近手に入った、1864年にイギリスの工房に渡っていた、真黒黒檀をお見せしました。
木の骨伝導による選別の仕方など、あるいは蛇皮の張るための治具などお見せできました。
そして今日の本題です。
ウルフ音は止めることが出来るのか?
何か良い駒、あるいは道具などない物かという質問でした。
紫檀の相当良い楽器をお持ちでしたが、良くは鳴りますが、内弦祖と弦ともに、ウルフ音が相当出ています。
まずは、ウルフ音はなぜ出るのかの説明。
基本的に、強い振動が木の振動を支えきれない場合。
ですからとても良くなる楽器にウルフ音は多く出ます。
皮の振動の強さの割に、気が薄かったり、あるいは少し気が弱かったり。
あるいは、皮が部分的に歪んで伸びている場合、一部分だけが伸びきっていなくて硬くなっている時
最近は東洋医学ばりに、皮のマッサージなど施しますと、外弦のウルフ音はほぼなくなるのが分かったことなど実際にやっていせたりもしました。
また内弦のウルフ音も、駒の毛刷りや駒を傾斜させることなど、あるいは、縞虎駒をさらに削り込んだものなどをお見せしたようなわけです。
最近どういうわけか、私自身が弾いてもほとんどウルフ音というのは出てきません。
そこで、うちにはとっておきの、二胡初心者がいますので代わりに弾いてもらいます。
困ったもので良くなる楽器ほど、ウルフ音が出やすいのですね、音が裏返るというか、すぐにハーモニクスのように響きます。
これらの原因の説明やその対処法を説明しましたが、本格的に改造を施してまではかなり難しく感じられたようです。
まあそこで、駒による対処と千金の巻き方などお教えしたわけです。
また、見事に胴の割れた二胡を持っていらして、これ直すにはどうしたら???
今までにも彼は何台かは直していたみたいですが、この際きちっと知識を得ようという心がけがとても良いですね。
あちらの楽器屋さんの噂こちらの楽器屋さんのうわさなどなど、、かなりざっくばらんな話も出てきたのですが、
纏めてしまうと、結局は、今の二胡の業界にきちんとした調整技術というのはまだないですねという事、
そして怖い事に、二胡屋という名前で商売しているということに安住しているせいでしょうか、
二胡屋と楽器を販売していたとしても、ヴァイオリンなどの業界のように刃調整技術というのは無いという話になってしまいました。
今日はもう一軒同じように楽器を販売する方が見えまして、そこでも同じような話。
とにかくまずは木軸の削り方の実際を目の前でやって見せ、また、お二人とも実際にやってもらい、
最低限まずは弦がシッカリなることの大切さは実感していただけたかと思います。
ある楽器屋さん(名前書いてしまいたいくらい腹が立ちます)のように木軸を削りすぎて、果ては棹の穴まで削って結局光舜堂でかなり高額になってしまう修理を受けざるを得なくなるということは、これで、名古屋や、北海道そして、中部地方では、少しは減るかもしれません。
今、人生の最後に来て、ある占い師によるおと、私の人生の総合そしてピークをむかえるのだそうですが、その占いの通り、
今までやってきた仕事がまとめて、押し寄せつつあります。
建築の設計や店舗の内装、果ては仏壇造りや、文章書き、人生相談や夜業界のお付き合いなどなど、、
二胡に関していっても音楽のコンサートの演出や、企画、あるいはプロデュース、
そして弓造り!!!
そしてこれから始まる教室、というより学校造り、
そして、健全に鳴る二胡造り調整技術の伝達などなど、
すみません弓造りがさらに遅れます。
そうそう今日工房でお会いした人の話の中で、いまだに日本人の二胡製作者など信じられていないという、、、こと
彼らもそして光舜堂もです。
本場の中国人というだけで、ある程度演奏できるというだけで、(クラシックでいえば中学生レベルにもいかない技術)二胡屋でございますといえる日本というのは、、、良い国なのでしょうね。
まあ、こんな事を言う私もしばらくたてば消えてしまいます。
しかし今日お会いした2社の方たち、皆さんまだ30代、それもすでにちゃんと二胡屋をやっていてなおかつヴァイオリンを通して楽器の調整というのが分かってきている人たちが二胡にきちっと向き合ってくれるというのは、爺としてはとてもうれしい事です。
その彼らの為にもいくら憎まれようともこの辛口のブログも、光舜堂も当分はやめられないでしょうね。
それも、楽器そのものを作る人、
あるいは、楽器の調整に興味のある人。
今までにも、勿論二胡を購入し二胡の演奏にはまっていくと
二胡の楽器はどうなっているのかと、分解したり、駒を作ったりと、皆さんさまざまに挑戦してきています。
たぶん皆さんもご経験があるでしょう。
しかしここへきて、他の楽器を作ってきていた人、
それも、ヴァイオリンやギターなどの製作などのプロの方が、二胡にも興味を持って、まずは調整を覚えようという方も増えてきました。
そんななかで、ギターの政策のプロのS君はかなり有望な方ですし、
まだ若干28歳という若さです。
彼は北海道に移り住んで工房を開きましたので、ゼノカルテットの森敦司君を紹介しました。
これから若き二胡弾きさんと楽器造りのS君とで、未来の二胡造りというのが始まるのかもしれませんね。
当然修理はお手の物ですから、北海道の二胡愛好家の方は、安心ですね。
今日は、名古屋の楽器製造販売の営業の方、そして会社の中で楽器の修理をしている方も、我が108工房の光舜堂へいらっしゃいました。
とんでもない雷と大雨の中、木工所から出るに出られず、
これ幸いと私の自慢の、紫檀や、最近手に入った、1864年にイギリスの工房に渡っていた、真黒黒檀をお見せしました。
木の骨伝導による選別の仕方など、あるいは蛇皮の張るための治具などお見せできました。
そして今日の本題です。
ウルフ音は止めることが出来るのか?
何か良い駒、あるいは道具などない物かという質問でした。
紫檀の相当良い楽器をお持ちでしたが、良くは鳴りますが、内弦祖と弦ともに、ウルフ音が相当出ています。
まずは、ウルフ音はなぜ出るのかの説明。
基本的に、強い振動が木の振動を支えきれない場合。
ですからとても良くなる楽器にウルフ音は多く出ます。
皮の振動の強さの割に、気が薄かったり、あるいは少し気が弱かったり。
あるいは、皮が部分的に歪んで伸びている場合、一部分だけが伸びきっていなくて硬くなっている時
最近は東洋医学ばりに、皮のマッサージなど施しますと、外弦のウルフ音はほぼなくなるのが分かったことなど実際にやっていせたりもしました。
また内弦のウルフ音も、駒の毛刷りや駒を傾斜させることなど、あるいは、縞虎駒をさらに削り込んだものなどをお見せしたようなわけです。
最近どういうわけか、私自身が弾いてもほとんどウルフ音というのは出てきません。
そこで、うちにはとっておきの、二胡初心者がいますので代わりに弾いてもらいます。
困ったもので良くなる楽器ほど、ウルフ音が出やすいのですね、音が裏返るというか、すぐにハーモニクスのように響きます。
これらの原因の説明やその対処法を説明しましたが、本格的に改造を施してまではかなり難しく感じられたようです。
まあそこで、駒による対処と千金の巻き方などお教えしたわけです。
また、見事に胴の割れた二胡を持っていらして、これ直すにはどうしたら???
今までにも彼は何台かは直していたみたいですが、この際きちっと知識を得ようという心がけがとても良いですね。
あちらの楽器屋さんの噂こちらの楽器屋さんのうわさなどなど、、かなりざっくばらんな話も出てきたのですが、
纏めてしまうと、結局は、今の二胡の業界にきちんとした調整技術というのはまだないですねという事、
そして怖い事に、二胡屋という名前で商売しているということに安住しているせいでしょうか、
二胡屋と楽器を販売していたとしても、ヴァイオリンなどの業界のように刃調整技術というのは無いという話になってしまいました。
今日はもう一軒同じように楽器を販売する方が見えまして、そこでも同じような話。
とにかくまずは木軸の削り方の実際を目の前でやって見せ、また、お二人とも実際にやってもらい、
最低限まずは弦がシッカリなることの大切さは実感していただけたかと思います。
ある楽器屋さん(名前書いてしまいたいくらい腹が立ちます)のように木軸を削りすぎて、果ては棹の穴まで削って結局光舜堂でかなり高額になってしまう修理を受けざるを得なくなるということは、これで、名古屋や、北海道そして、中部地方では、少しは減るかもしれません。
今、人生の最後に来て、ある占い師によるおと、私の人生の総合そしてピークをむかえるのだそうですが、その占いの通り、
今までやってきた仕事がまとめて、押し寄せつつあります。
建築の設計や店舗の内装、果ては仏壇造りや、文章書き、人生相談や夜業界のお付き合いなどなど、、
二胡に関していっても音楽のコンサートの演出や、企画、あるいはプロデュース、
そして弓造り!!!
そしてこれから始まる教室、というより学校造り、
そして、健全に鳴る二胡造り調整技術の伝達などなど、
すみません弓造りがさらに遅れます。
そうそう今日工房でお会いした人の話の中で、いまだに日本人の二胡製作者など信じられていないという、、、こと
彼らもそして光舜堂もです。
本場の中国人というだけで、ある程度演奏できるというだけで、(クラシックでいえば中学生レベルにもいかない技術)二胡屋でございますといえる日本というのは、、、良い国なのでしょうね。
まあ、こんな事を言う私もしばらくたてば消えてしまいます。
しかし今日お会いした2社の方たち、皆さんまだ30代、それもすでにちゃんと二胡屋をやっていてなおかつヴァイオリンを通して楽器の調整というのが分かってきている人たちが二胡にきちっと向き合ってくれるというのは、爺としてはとてもうれしい事です。
その彼らの為にもいくら憎まれようともこの辛口のブログも、光舜堂も当分はやめられないでしょうね。