二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡弾き列伝・花、はな、華。中西桐子

2014-04-11 09:48:34 | ■工房便り 総合 
今日本人の奏者と言われる人で、子供のころから二胡に触れていたという人は相当少ないのではないでしょうか。

その少ない中の一人が彼女です。

バイオリンなどは年間5万人の子供達が新たにバイオリンを習い始めると言います。

その中で、音大にまで行けるのは多分1000人に満たないでしょう。

そして更にプロとして活躍できるのは???

そんなバイオリンに比べると二胡を子供のころから始めるというのは全国でどのくらいいらっしゃるのでしょう。

そんな稀有な存在が、彼女です。

私が東京六義園での野外コンサートを聴いたのは、彼女がまだ高校生の頃でした。

緑深い庭園の中に、ピンクの衣装のかわいらしい女の子が現れました、観たところまるで大きな花のようでした、ところが曲を弾きだしたら「戦馬奔騰」という激しい曲、大変驚いたものでした。

その頃、二胡を始めてもいない時期でしたし、二胡のイメージというのがどちらかというと、ゆったりとマッたりとしたイメージきり持っていませんでしたから。

それと弾いている女の子と、その曲とのギャップにも驚いたのです。

それから何年かして実際にお会いして、驚いたのは、相当この子はプロだなということがいくつも有ったのですが、
他にもたくさん、色々持っているのが子のこの素晴らしさでしょう。

曲を弾くともう、夢中。

光舜堂に来た時にも延々、数時間止まりません。

かと言って、ある野外の演奏会では、飛んできた虫に、キョロキョロ。

「今度、峠岡君と一緒に演奏したいのです。」

「え!鳴尾さんと弾くのではないの」

「鳴尾さんとも弾きたい!」

こう言われると私はもうおじいちゃんの心境です。

ライヴ等をやっても如何にお客さま楽しませるか、自分で看板や曲目を書いてきたりもします。

それからさすがにお洒落が大好きという、女子大生、とてもいつも良いセンスの物を着て現れます。

たまに渋谷のギャルたちと間違えそうな時も有りますが。

ウサギの被り物かぶったりもするので驚きますが、、、、、

そういうかわいらしさのある女子大生それも早稲田ですから、驚きます。

なかなかの人気もので、この子と一緒に弾いてみたいという人が後を絶ちません。

マネージャーでもやろうかしら、と思ってしまいます。

中国から帰ってきて、一段とそのスピードも上がり、内弦の威力というのは凄いものがあります。

何よりその音楽センスの良さは、選ばれた人という気がします。

楽器もよく鳴らすし、顔を見て、話をして、その演奏とのギャップ楽しんで下さい。

さてさて、今回は誰と弾くのでしょうか?もしかしたら鳴尾牧子さんとの共演も実現できるかもしれませんね。

まだまだ若いです。そのかわいらしさが続きながら、二胡という狭い世界だけでなく音楽家としてもっと大輪の花になって欲しいです。

彼女のブログのプロフィールからです。

6歳より二胡を学び始め、12歳より演奏活動を始める。これまでに賈鵬芳氏、周輝锟氏に師事。2008年胡錦濤前国家主席が臨席した「日中青少年友好交流年 開幕式」にて演奏。2009年ファーストアルバムをリリース。2011年より1年間、中国政府奨学金留学生として北京の中央音楽学院に留学。民楽系の研修生として馬向華氏に師事。
北京地区民族楽器コンクール中学生の部第一位受賞、第9回中国音楽コンクール金賞及び大阪総領事館賞受賞、第2回中国音楽国際コンクール特等賞受賞、第1回香港国際中国楽器コンクール二胡海外部門金賞受賞等、これまでに数々のコンクールにて優秀な成績をおさめる。
現在、早稲田大学教育学部在学中。
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