これは二胡の弓ではありません。(この絵は、佐々木庸一氏の翻訳の、フランツファルガ氏のヴァイオリンの名器と言う本からお借りしました)
ヴァイオリンの弓の歴史的な変遷です。
今の二胡の弓は、バイオリンの弓とすると、まだ300年以上前の弓と同じ形をしていますね。
少しだけ違うのは弓の棹が、まっすぐではなく今のバイオリンの弓と同じように、真ん中が凹んで両端が上がっていますから、竹の張力を少しはアップさせているのだと思います。
何も私はこのバイオリンの弓と同じように作った方が良いとは考えていません。
緩い指板の無い弦を弾くというのは、指板のあるヴァイオリンの弦を弾くとは違うでしょうから。
ましてや内絃と外弦両方が良く弾ける形と言うのは、バイオリンの弓の先端のように小さな塊を作らなくても良いのではないかと思います。
しかし、先端を少し重くしたとすると、二胡の弓ははるかに弾き易くなります。
いくら力があったとしても、64㎝の長い物の先端に手元と同じような荷重をかけていくとすると、無意識のうちに手のどこかに力が入ってしまいます。
慣れてくればこれも問題ではないのでしょうが、それでも力を入れているには違いが無いのです。
ヴァイオリンの弓は、持つなと言われました。
落ちはしないからなるべく力を抜いて、バイオリンの弓の重さだけで弾くようにともいわれました。
たぶん二胡もそういわれていると思います。
持つな、握るな、と。
しかし今の弓の先端の軽い形だとそう教えてくれている先生もどこかで、力を入れているか、あるいは竹の弾力を利用して先端まで荷重をかけているに違いないのです。
ところが、弓の先端にもう少し重さを加えてやると、本当に弓は軽く手の中に入れておけば、先端までとても良く鳴りますし、
全体として弓の毛の引っ掛かりがとても良くなります。
このようにせんたんに重さを加えてやると、外弦などは、右手の親指と人差し指で、弓の手元のねじの所をつまんで引くだけで誰でも、だれでもです!綺麗な音が出せます。
内絃も今までよりははるかに弾き易くなります。
本当にての力がなくすことが出来ます。
但し手の力を抜くという事の方が難しいのかもしれませんが。
そんなこんな実験を繰り返して、先端の重さはどれくらいが正しいのかと言うのを、色々実験してみました。
結論から行くと、適正な重さと言うのが判定しきれないのです。
弾いてみるしか仕方ないのです。
弾いてみて重ければ、減らし、たりなければ、増やすという事になると、たとえばヴァイオリンの弓の先端のような木の固まりと言うわけにはいきません。
木は削ってしまえばおしまいですから。
何故一定の重さに出来ないかと言うと、今の二胡の弓の竹の太さが一定ではない事と重さも一定ではなくそして硬さも一定ではないからです。
たぶん、この二胡弓の先端を重くした方が弾き易い弓が出来るというのは、千斤をいろいろ巻き直したり駒を作ったりしてきた二胡男子たちの中には、必ずこの事を試してみた方がいるはずなのです。
理論的には正しいですから。
但しどうやって重さを加減したりすればよいのかと言うのはわかりにくかったのではないでしょうか。
ここでもやはりヴァイオリンの弓造りの先人たちの知恵を借りました。
ヴァイオリンの弓の歴史的な変遷です。
今の二胡の弓は、バイオリンの弓とすると、まだ300年以上前の弓と同じ形をしていますね。
少しだけ違うのは弓の棹が、まっすぐではなく今のバイオリンの弓と同じように、真ん中が凹んで両端が上がっていますから、竹の張力を少しはアップさせているのだと思います。
何も私はこのバイオリンの弓と同じように作った方が良いとは考えていません。
緩い指板の無い弦を弾くというのは、指板のあるヴァイオリンの弦を弾くとは違うでしょうから。
ましてや内絃と外弦両方が良く弾ける形と言うのは、バイオリンの弓の先端のように小さな塊を作らなくても良いのではないかと思います。
しかし、先端を少し重くしたとすると、二胡の弓ははるかに弾き易くなります。
いくら力があったとしても、64㎝の長い物の先端に手元と同じような荷重をかけていくとすると、無意識のうちに手のどこかに力が入ってしまいます。
慣れてくればこれも問題ではないのでしょうが、それでも力を入れているには違いが無いのです。
ヴァイオリンの弓は、持つなと言われました。
落ちはしないからなるべく力を抜いて、バイオリンの弓の重さだけで弾くようにともいわれました。
たぶん二胡もそういわれていると思います。
持つな、握るな、と。
しかし今の弓の先端の軽い形だとそう教えてくれている先生もどこかで、力を入れているか、あるいは竹の弾力を利用して先端まで荷重をかけているに違いないのです。
ところが、弓の先端にもう少し重さを加えてやると、本当に弓は軽く手の中に入れておけば、先端までとても良く鳴りますし、
全体として弓の毛の引っ掛かりがとても良くなります。
このようにせんたんに重さを加えてやると、外弦などは、右手の親指と人差し指で、弓の手元のねじの所をつまんで引くだけで誰でも、だれでもです!綺麗な音が出せます。
内絃も今までよりははるかに弾き易くなります。
本当にての力がなくすことが出来ます。
但し手の力を抜くという事の方が難しいのかもしれませんが。
そんなこんな実験を繰り返して、先端の重さはどれくらいが正しいのかと言うのを、色々実験してみました。
結論から行くと、適正な重さと言うのが判定しきれないのです。
弾いてみるしか仕方ないのです。
弾いてみて重ければ、減らし、たりなければ、増やすという事になると、たとえばヴァイオリンの弓の先端のような木の固まりと言うわけにはいきません。
木は削ってしまえばおしまいですから。
何故一定の重さに出来ないかと言うと、今の二胡の弓の竹の太さが一定ではない事と重さも一定ではなくそして硬さも一定ではないからです。
たぶん、この二胡弓の先端を重くした方が弾き易い弓が出来るというのは、千斤をいろいろ巻き直したり駒を作ったりしてきた二胡男子たちの中には、必ずこの事を試してみた方がいるはずなのです。
理論的には正しいですから。
但しどうやって重さを加減したりすればよいのかと言うのはわかりにくかったのではないでしょうか。
ここでもやはりヴァイオリンの弓造りの先人たちの知恵を借りました。