二胡工房 光舜堂

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福音弓の製作、その3(気を付けなければいけない事)

2014-12-10 11:14:04 | ■工房便り 総合 


福音弓の製作で一番の難問は、手元の弓魚をコントロールするスクリューが入っているスクリューボックスの事でしょう。

ヴァイオリンのように木で作られていれば何の問題も無いのですが竹は、裂け易いものです。

竹の頭をポンと刃物を入れただけでも、パンと裂けてしまいます。

横方向の粘りが無いのです。

ですから、このスクリューボックスのエンドから裂けてしまう事も有ります。

殆どの場合、毛を竹から外そうとしたときに、きちんと最後までネジを緩めずにケを引っ張ると、

内部の金物が竹を傷つけてしまいます。

此処さえ、しっかりと壊れにくいものにしておけば、竹は弓として使って10年以上長持ちします。

稀に経年変化で、竹の節から折れたりする物も有りますが、この福音弓の場合最初の段階で折れるほど曲げて試しています。

このスクリューボックスの強化は、今までは、内部に樹脂を注入し固める方法でした。

すみません、ここでデザインを新たにするおと共に、方法を変えました。

これは内部に樹脂を注入して硬め、さらに周りから、熱収縮チューブで締めあげてしまう方法を加えました。



このようなデザインになります。

今までの樹種を注入する方法でも十分ではあると考えますが、

通販と言うどなたが購入するかわからない物ですから、(まれに殆どネジを緩めないでいきなり力ずくで毛を外そうとする方もおられます)さらに強力に考えたのです。

この方法ですと相当無理やり毛を外したとしても、竹に亀裂は入りません。

このチューブは内部にボンドが入っていまして、竹と密着します。



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