二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

12月9日(日)お手元の28ページを開き、弓とハサミをご用意ください 11:00~17:00

2018-12-12 16:49:34 | ○営業日の報告日記
二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
「ご乾燥はいかがですか?」
いや、確かにいろいろ(お肌とか、お肌とか、お肌とか)乾く季節
になってきましたが。

最近ブログではかなり誤字脱字に気を付けているようですが、
先日店主が或る方に宛てたメッセージをふと見ると、
おいおい、「ご乾燥」て。。。
相変わらず絶好調の店主です。
伺いたかったのは、
「『二胡の救急箱』を読んだご感想はいかがですか?」(笑)

実際、賛否あります。多くの絶賛のお声(ありがとうございます)の他に
「否」の噂もあります。でも、これは“使う本”なので、
否定的にしか受け取れず既に本を閉じてしまった方々は、、、
うん、まぁ、それはそれで。
ご自分の方法に自信がある方ならこのブログは読まなくて良いのでしょうし。
(お買い上げありがとうございました)

光舜堂は、書籍『二胡の救急箱』という形で、店主の知識と、
これまで実践で得て来た結果を皆さんに開示し、
また今後は本に書ききれなかった事はブログで補足しつつ、
読者の皆様にはこの本を存分に使ってご自分の楽器を知って、
今よりもっと良い音色になっていただこうとしています。
この本の内容は、根拠が有る事を書きました。
なので、この本を“使いたい”と思って下さる方々に向けて、これからも、
このブログでは『二胡の救急箱』が傍らに有ると便利であることを前提に
引き続き情報をお届けして行きますね。


あ、そうそう、ひとつミスプリのお知らせを!
先日の金沢のNiko Music Laboでの補習講座の時に、
予習バッチリでご参加下さったMさんに発見していただきました!
金属軸二胡をご所有のMさんからの質問で「ここの1cmとはなんですか?」
「1cm???あれ?なにこれ?!わぁ見落としてた!!ミスプリントです~それ!」

ということで、下の絵の箇所、皆様もご消去願います。
こんな早い段階で発見していただけのもMさんが金属軸二胡だったからこそ!
それにしてもMさん、本当によく読み込んで下さっていました。

本をお持ちの皆様、54ページのこの図、

引き出し線と「1cm」を、
修正液か何かで完全に消してくださいますようお願いいたします。

↑こちらが正解

このNMLでの補習講座では、
開催当日に本をご購入下さった参加者さんもいらっしゃいましたが、
先にご購入の方々を見ると、銘々に表紙をつけたり、付箋を付けたり、
ご自分の工夫でインデックスをつけたりして、
既に思い思いに”使って“下さっていて嬉しかったです。
この『インデックス機能』は、
「絶対欲しい!」と主張するワタクシが
企画編集段階で戦いに敗れて却下された数々の機能のうちの一つでした。
が、こうしてみると、こちらで予め付けて便利にしてしまっていたら
こんな風に皆さんが自分仕様には使っていなかっただろうと思います。
新品を手にした皆さんにはご不便でしょうが、
結果として、インデックスを付けなかったのは正解でしたね。
まー、超軽量二胡ケースと言い、ギリギリまで便利さを削ぎ落すのは、
光舜堂の商品の得意技ってことで(笑)



さて前置き長くなりましたが、9日の営業日のご報告は、
Sさんに『二胡の救急箱』を開きながら実践していただいた28ページの解説を。

この『28ページ』、当初の原稿がまだ編集前に混沌としていた時期に
ワタクシがこっそり滑り込ませたイラストでしたが、活用率高し、です!
(グッジョブ、ワタシ!!)
弓毛から来る雑音って、本当に多いのです。
つい先月、11月25日の分の報告日記でも触れたばかりの話題ですが、
今回はもっと細かく書きますね。

Sさんの弓毛は雑音が出るばかりか、かなりボサボサしていたので
弾くともう片方の弦にも触ってしまっていました。

さぁ、皆さんも一緒にやりましょう!
(お手元の『二胡の救急箱』28ページをお開き下さいませ)
編集でボツになった部分を補足します。
必要とあらば、ご自分の本に書き込んでくださいね!

大きい安全ピンを、いつも二胡ケースにひとつ常備しておくと便利です。
それをグイっと伸ばしてその針で毛を先端からとかしてみます。
その時、弓は縦にして持ち、上から下に安全ピンを下げるようにしてとかしましょう。

下まできれいに針が通りましたか?
多くの人はそこでよじれを発見します。Sさんもそうでした。

では、スクリューネジを外して弓毛をぶらーんとさせ、同じことをしてください。
その時にキレイに下まで安全ピンが通る方向が毛の正しい向きです。

長い間、逆につけていた方は手元のチューブが反対にやや反っているかもしれませんが、
正しい向きでネジを装着して下さい。

いつも弾く時くらいにネジを締めると、、、
物によってはその段階でボサボサしていますね?
でも肝心なのは、手を入れて、弾くように張った状態です。
その状態がキレイであれば問題無い弓毛です。

しかしその状態で、ぶんぶんぶん、と3回くらい振ってみて下さい。
たらーん、と毛が何本か垂れ下がって来ませんか?
(その時の手は、弾く時のように毛を張っていてくださいね!)

垂れ下がって来たら、それは雑音の元の毛です、カットしましょう。
カットは、危なくないように一番垂れている真ん中で切ります。

そして、そのまま端まで切れた毛を引っ張ってはいけません!
その段階で端まで毛を引っ張ると、どんどん他の正常の毛まで緩みます。

イラストのようにグーっと押せば、馬毛はハリがありますから
正しい道に戻ります。何回か押せば端っこまでたどり着きますので、
そこでキワでカットしてください。
その時、素手で束の方の弓毛を触らないように気を付けて下さいね!

という手順の事を、緩んだ毛の分やると、
それだけで貴方の二胡は聞き違えるほどキレイな音色になりますよ♪
多少の雑味が欲しいなら数本残しても良いですが、
中国製の弓毛は次々に緩みますから、そんなに細かい細工事せずとも雑味は残ります。
そして、どんどん緩む場合はどこまでカットすべきかが悩ましいところですが、
少なくとも毛量云々よりも、
だらーんとしている段階で既に弓としての機能障害ですから、
切っておく事は大事です。
Sさんの音色は本当にキレイになりましたよ♪


この日ご来店の皆様、ありがとうございました!


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