二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡の未来を託す、知識を伝える!

2015-09-26 10:18:37 | ■工房便り 総合 
今日本にある二胡の数は、10万台とも20万台とも言われます。

お一人で2台以上持っている方が多いと思います。

まずは初心者用、それから多少うまくなってくると、かなり高級な紫檀の二胡、

やはり黒檀の音も良いな!ということで、黒檀の二胡。

なんだかんだで2台あるいは3台、そうすると、20万台くらいにはなります。

これがまったくメンテナンスされていない状態で、ひかれていたりあるいは1年も2年もケースの中に入りっぱなしなどということもあります。

楽器の最大の有効な調整は、弾き込むことです。

それも毎日。

このブログを読んでおられる方の中にもいらっしゃるとは思いますが、先日、曹雪晶さんの演奏会に行きました、

私の席はちょうど真ん中ぐらいだったのです。

曹さんの演奏はそれは素晴らしかったのですが、演奏し始めて2,3曲の間は、大丈夫??と思うほど音が出ていませんでした。

しかし後半、それも最後のころになると周りの伴奏のピアノや楊琴に匹敵するような響きになってきました。

楽器は弾き込み、とその時も思いました。

たぶんプロが弾いている楽器ですから、私たちが弾いているよりももっと弾き込まれた楽器であるはずです。

それでも、弾き込んで2時間もすると本当の鳴りが得られるのです。

皆さんたくさん弾きましょう。

と、言い続けるのも私の一つの、お手伝いだと思うのです。

そして、楽器の調整というのを少しづつでも正確な知識を皆さんに伝えていき、

そうですね正確な知識というのは大切なのです、話は少しだけ変わりますが、

二胡の構造など本当はどうなのだろうと考えておられる人もたくさん居ます。

ですから例えば、弦の皮にかかる圧力を均一化しようとして駒の形状を新たに考え出した内田駒のウッチーさん、もいます。

これは素晴らしい事です。

私も同じ事を考えたのですが、1年以上前に内田さんがその駒の形状を考えていたということで内田駒という名前を付けました。

私も色々試してみて、蛇皮は弾き込めば緩くなる、そうすると、内田駒の形状ではなくとも蛇皮は均一になるようになってくる、当然その時には他の形状の駒が威力を発揮するということもあります「。

そうですね、新しい皮と、弾き込んだ皮とでは、振動の仕方が変わります。

その皮の変化に応じてという調整の仕方まで、伝えていければと思います。

今は平気で駒の後ろにガムテープを張って音が柔らかくなったなどと言っている楽器屋さんもあるのです。(これはプロにあるまじきことです)

いつかは、御自分以外の二胡を調整できる人が育つかもしれない、そんな機会、そんな場所を設けていこうと思います。

日本にある全部の二胡を健全に鳴らすにはそれこそ各県に一人くらいあるいはせめて5大都市(7大都市)に一人くらいは調整が出来る人を残していきたいです。

そして教室をやっている先生方にも、

勿論先生方はご自分でご自身の楽器くらいは調整しているかもしれません、しかし、生徒さんが持っている様々な状態の楽器に対応できるというのは、、果たしてあるのでしょうか?

今二胡界には調整という名前の本や、DVDなども出ています。

あれはあれで結構な事です、最低限の知識としては十分ですから、一度は見て下さい。

しかし、あれを見て実際に様々な症状の楽器の調整が出来るようになるわけではありません。

言ってみれば家庭医学書みたいなもので結局は、お医者さんに行くのが早いのと一緒です。

そんな正確な知識をちゃんと伝えていく講座を開こうと思います。(何人来るかしら???)

場所はあります、ましてや使っているのは週に1回日曜日だけというぜいたくな使い方です。(神田まんげ鏡屋さんと合わせて週に2回ですが)

でもほとんど空いています。

定期的にせめて、3か月に1回くらい、四季折々の気候に合わせてと考えています。

これはきちんとした講座にしようと考えています。

そうですね、私は場所を持っています、この場所は半永久的に使えることになっています。

JRが線路を変えるというう事でもない限りつかえるでしょう。

この場所の使い方も、いつかは誰かに伝えなければいけません。

それも若い人が良いですね、未知の力を持っている人が良いです。

勿論二胡は相当に弾ける人。

若い世代に伝えていくことによって、たとえ今最大の二胡弾き勢力である団塊の世代がいなくなったとしても、そろそろ50歳だに差し掛かった大陸から二胡を初めて日本に持ち込んできた先生方がいなくなったとしても、

かえって日本の中に二胡が広がっていく下地は作れるのではないかと考えています。

続く。














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