二胡工房 光舜堂

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ネットオークション!

2016-07-20 09:32:01 | ■工房便り 総合 
ある出来事がありまして、

ネットのオークションで、中古の二胡を見てみました。

私は殆どというか全くネットのオークションに参加することはありませんでした。

でも、中古の二胡、かなり出ているのですね、、、、

まあ、ほとんどが数千円、まれに、4,5万円の物も在りますね。

しかし、見ただけでは楽器の良さというのは解りません。

まあ、このくらいな金額なら良いかというところで落札されるのかもしれませんね。

まれに、地方のお客様から修理の依頼などでが画像を送ってもらうこともあります。

中には本当にきれいに撮してくれて、これならすぐにでもどのような修理をすればよいか判るほどの場合もあります。

オークションの画像でも、出品者の性格によるのかもしれませんが、かなり判り易く写真をアップしてくれている人もいます。

私なんかは、写真を送ってもらう時に、現状が一番わかりやすい形で診るには、

胴の割れなら、割れで、その部分だけでなくその周辺まで送ってもらっています。

オークションの写真を見ていて思うのは、かなり肝心なところが、要するに楽器の良し悪しが判りやすい形が意外と載っていないことですね。

胴を写す時に肝心なのは、弦も駒もフェルトも外した方が判り易いです。

皮は鱗の形状を見て、どのレベルの楽器であるか、私は判断します。

覚えていてほしいのは、昔から、良い木(例えば小葉紫檀)などにはかなり良い皮を張ります。

要するに鱗の形が真四角に近い物(ダイヤモンド型ではなく)を張ります。

これは、この形の鱗が、縦横の伸び率が均一ですから、皮自体が均一に張れるのです。

それに蛇の皮の中でも鱗の形が真四角に近いものと言うのは4,5枚切り取れませんから、やはり高級な木に張るようになっています。

楽器屋さんで楽器を見る時にも鱗の形を見てみると、金額が安いほど、鱗の形は縦長のダイヤモンド型をしているはずです。

という事は、高級な紫檀ですよとネットのオークションで言っていても、鱗の形を見るとどのレベルの紫檀か、(紫檀もたくさんありますから)判ります。

もう一つは、胴の裏から内部にカメラを向けて日の光に皮を透かしてみると、そのような画像があると良いですね。

そうすれば皮の傷やら、厚みの斑やら見えてきます。

でもオークションでこのような画像というのは見た事がありません。

オークションに出品する人はやってみてはいかがですか。

それから、今度は弦を張り駒を置いて、胴を横から写すことでしょう。

使いこんで皮が緩くなっているものなどは、駒が皮を押して、真ん中がへこんでいるのが見えると思います。

例えば、こんなような写真のルールをオークションで設定したら、一目で楽器がどのくらいのレベルか

あるいはどの位弾き込まれていたかが判るのではないでしょうか。

私がオークションを見ていて、これはこの金額にしては良さそうだな、というのがたまにあります。

しかしここでは、書けないですね(笑)

意外とオークションの中古に出て来るのは、北京系が多いですね。

これは何か理由があるのでしょうか?

北京系は特に8角形は、人工皮CDMにつくりかえると、とても良い音色の楽器になります。

オークション雑感でした。









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