二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡用のコンポジションを作りました。

2012-09-25 10:21:38 | ■工房便り 総合 
コンポジションと言っても、何も作曲をしようと言うのではないのです。

バイオリンや、チェロなどには、ペグ(糸巻き)がスムーズに動くようにするコンポジションと言う物が販売されています。

これは非常に便利です。

殆ど、E線(一番高い音の弦)以外には微調整器を付けなくとも問題無く、微調整できます。

二胡には、金属軸と言う壊れさえしなければ、或いはもっと長さがもう少し長ければ、とても便利な糸巻きがあります。

もう一つ、ちゃんとした弦の装着の仕方が出来ていないと金属軸の筒の中で、弦が絡まったりもしやすいのです。

これは悪口を言っているわけでは無く、ちゃんとした弦の装着の仕方の知識が広まっていないという事でもあります。

今度の「日本全国二胡弾き瓦版」には、やり方をほぉさんが描くそうです。

さて、木軸の、微調整は難しいです。

ギシギシいったり、動かなくなったり、止まって欲しいところで行きすぎたり。

そこで皆さん微調整にいろいろ工夫を凝らしたり、

微調整器を購入したりします。

まあ、あれでも十分なのですが、

微調整器をつけっぱなしにしておいて木軸を回さない為に、木軸の中のチョーク(中国製には殆どチョークが入っています)が木の脂分で固まって、木軸が動かなくなり、無理やり動かして棹を、追ってしまうなどと言うこともあるのです。

と言うのも有りますが、木軸を動かさない癖が付き、弦を緩めるという事をやらない人が増えてもいます。

皮が痛むのは言うまでも有りません。

楽器を弾かないときには、木軸を緩めるのは、どんな弦楽器でも常識として下さい。

さて、コンポジション。

これは非常にスムーズに木軸を動かすようにしてくれます。

多分、ワックスが原料になって入ると思いますが、バイオリン用のコンポジションだと、二胡には、力が弱いのでしょう、直ぐに緩んで来てしまいます。

とても微妙に動きます。

殆ど微調整器が要らないのです。

タダ市販品のバイオリン用のコンポジションだと二胡には緩くなり過ぎてすぐに弦が緩んでしまいます。

そこで何でも作ってやろうという、日本の二胡作りは、二胡用のコンポジションを開発しました。

多分これで、金属軸はいらなくなります。

ただその前に、木軸がきっちり正円に削れているというのは絶対条件ですが、

空弦時の雑音直しの為にも、この木軸の微調整の為にも、木軸は綺麗に円形に削っておきましょう。

このことは、他の弦楽器では常識とされています。

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2 Comments

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はじめまして。 (めぐ)
2012-09-25 12:30:23
こんにちわ、はじめまして。

二胡についていろいろと検索をかけてこちらに辿り着きました。
私の二胡歴は3年弱なんですが、正直調弦は苦手です。
自分で調整しようとして、軸が外れたことが若干のトラウマに。
それからレッスン時に先生に調整してもらっています。
情けない限りですが。

北海道にいるためなかなか行けないのですが、東京へ行く機会があれば、ぜひ伺わせていただきたいと思います。

失礼いたします。
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めぐさん (nishino)
2012-09-26 11:19:48
はじめまして、

微調整難しいです、でもがんばって、何回もやってみて下さい。
そのうち、二胡用のコンポジション発売しますから、試してみて下さいな。
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