二胡の頭がとれてしまったという修理続出で、つい前の「その9」でいらぬことを書いてしまったようです。
ほぉさん曰く、「この文章見て、治せるくらいの方どのくらいいらっしゃると思いますか?」
まあ私のこの書き方では解りにくいかもしれませんが、他に書きようが無かったのでごめんなさい。
でも最低限やってほしいのは、アルコールで、断面をきれいにする。
これだけは、接着剤の着きが違うのでやって下さい、見栄えはそれぞれご納得のいくように。
手に負えそうもないなという方は持っていらして下さい。
さて、この頭の取れる問題。
楽器としての知識をちゃんと皆さんに伝えるということも、楽器屋の役割の一つだと考えます。
二胡の頭がとれても音には関係ないという演奏家もいらっしゃいます。
確かに、弾いている本人や、直ぐ周りの人はそれほど、頭がとれたとしても音的に変わらないと感じられるかもしれません。
しかし違いが一つあります。
遠鳴りがしなくなります。
そして棹が鳴らなくなります。
皆さんは龍頭の楽器というのをご存知と思います。
見た感じもなかなかに中国風で良いと思います。(龍彫るのは好きですから)
この龍頭の二胡、普通の楽器に比べて、音が鳴る物が多いのです。
音圧があると言っても良いかもしれません(但しある一定レベル以上の楽器の比較です)
同じぐらいのレベルの楽器だとすると、龍頭の方が遠鳴りします。
また音が、二胡全体の幅で押してきます。
圧力があるという感じでしょうか。
もし龍頭と普通の二胡の形、二つお持ちの方は、比べてみてください。(但し似たような皮のレベルのものだと比較しやすいです)
一番の比べ方は、1枚ドアを通して、弾き比べることでしょう。
頭の大きさは棹の鳴りに関係します。
弦楽器の頭部というのは必ず、大きな塊が付いています。
ギターもバイオリンも、レバブも、三線も三味線も、
この大きな頭があるからこそ、棹が鳴ります。
これは、実験で繰り返してみました。
普通の二胡はそれほど、大きな頭が付いていません。
演奏上のバランスの為かもしれませんが、その代わり、硬い牛骨が付いています。
胴で発した音が棹を揺らし、その大きな頭や牛骨に当たると、棹がより振動するようなのです。
ですから私の作った楽器も、頭は普通の二胡に比べると、大きくなっています。
前に倒れてバランスが悪いという風におっしゃる人もいますが、
バイオリンを、片手で支えるあの弾き方に比べれば、何ほどの事も無いだろうと、思っています、
様は慣れも有るのでしょう。
龍頭は、デザイン上から出来たものだと思います。
しかし期せずして、遠鳴りのする楽器に仕上がっているのではないでしょうか。
楽器の各部分の構成というのは、何万人かの楽器作りが知恵を絞って作り上げてきたものだと思います。
バイオリンなんかは今の形を変えようがないくらいに考えられてきたと思います。
二胡は、まだ出来上がって、50年くらいです、ですからまだまだ、私などのような駆け出しでも、新しい技術で参加する隙間があるのかもしれません。
中国でも職人さんたちはそれぞれ知恵を絞っているのでしょう。
まだまだ新しい形の頭部というのが、皆さんが思っているより沢山出て来ているのです。(因みにネットで調べてみてください。)
以上のような理由で、二胡の頭は取れたら、なるべくちゃんと着け直しましょう。
この項続く。
ほぉさん曰く、「この文章見て、治せるくらいの方どのくらいいらっしゃると思いますか?」
まあ私のこの書き方では解りにくいかもしれませんが、他に書きようが無かったのでごめんなさい。
でも最低限やってほしいのは、アルコールで、断面をきれいにする。
これだけは、接着剤の着きが違うのでやって下さい、見栄えはそれぞれご納得のいくように。
手に負えそうもないなという方は持っていらして下さい。
さて、この頭の取れる問題。
楽器としての知識をちゃんと皆さんに伝えるということも、楽器屋の役割の一つだと考えます。
二胡の頭がとれても音には関係ないという演奏家もいらっしゃいます。
確かに、弾いている本人や、直ぐ周りの人はそれほど、頭がとれたとしても音的に変わらないと感じられるかもしれません。
しかし違いが一つあります。
遠鳴りがしなくなります。
そして棹が鳴らなくなります。
皆さんは龍頭の楽器というのをご存知と思います。
見た感じもなかなかに中国風で良いと思います。(龍彫るのは好きですから)
この龍頭の二胡、普通の楽器に比べて、音が鳴る物が多いのです。
音圧があると言っても良いかもしれません(但しある一定レベル以上の楽器の比較です)
同じぐらいのレベルの楽器だとすると、龍頭の方が遠鳴りします。
また音が、二胡全体の幅で押してきます。
圧力があるという感じでしょうか。
もし龍頭と普通の二胡の形、二つお持ちの方は、比べてみてください。(但し似たような皮のレベルのものだと比較しやすいです)
一番の比べ方は、1枚ドアを通して、弾き比べることでしょう。
頭の大きさは棹の鳴りに関係します。
弦楽器の頭部というのは必ず、大きな塊が付いています。
ギターもバイオリンも、レバブも、三線も三味線も、
この大きな頭があるからこそ、棹が鳴ります。
これは、実験で繰り返してみました。
普通の二胡はそれほど、大きな頭が付いていません。
演奏上のバランスの為かもしれませんが、その代わり、硬い牛骨が付いています。
胴で発した音が棹を揺らし、その大きな頭や牛骨に当たると、棹がより振動するようなのです。
ですから私の作った楽器も、頭は普通の二胡に比べると、大きくなっています。
前に倒れてバランスが悪いという風におっしゃる人もいますが、
バイオリンを、片手で支えるあの弾き方に比べれば、何ほどの事も無いだろうと、思っています、
様は慣れも有るのでしょう。
龍頭は、デザイン上から出来たものだと思います。
しかし期せずして、遠鳴りのする楽器に仕上がっているのではないでしょうか。
楽器の各部分の構成というのは、何万人かの楽器作りが知恵を絞って作り上げてきたものだと思います。
バイオリンなんかは今の形を変えようがないくらいに考えられてきたと思います。
二胡は、まだ出来上がって、50年くらいです、ですからまだまだ、私などのような駆け出しでも、新しい技術で参加する隙間があるのかもしれません。
中国でも職人さんたちはそれぞれ知恵を絞っているのでしょう。
まだまだ新しい形の頭部というのが、皆さんが思っているより沢山出て来ているのです。(因みにネットで調べてみてください。)
以上のような理由で、二胡の頭は取れたら、なるべくちゃんと着け直しましょう。
この項続く。
ちょっと奇抜?(というより悪趣味)ならドクロ(もちろん彫り物で><)とか・・・@@
龍頭、口が開いている物とそうでない物がありますがそういうのも響きに関係出るんでしょうか?
(関係なさそうだけどf^^;)
もしカリンちゃんの頭が取れたら・・・
わたしだと慌てて『木工ボンド』使っちゃうかもしれません^^;
“木工”という名前に騙されて?使っちゃってどうしようもなくなっちゃうかも・・・
ところで話が変わりますが・・・
西野先生、千金は二本の弦をまとめていますが金属千金や水牛千金等は内弦・外弦の一本ずつを2mmの間隔を空けて通るようにできないのかな?と思ったのですけど、穴を開けてそこに弦を通すとやはり「二胡(の音)にはならない」のでしょうか?
またまた『素人の浅知恵』ですが、そうすると押さえ易いような気がしてT-T
久し振りにカリンちゃんを触っていてキレイな音が出ないので落ち込んでます・・・OTZ
沢山弾いて下さい。
迷わず、弾きこめばよい音になります。
これホントです。
(´;ω;`)
琴頭が取れた時が二回有ります。
今から5年前だったかと思います。
「そこは、棹にくっけてるだけだから、心配はいらない、木工ボンドか瞬間接着材で付けておばOKです。」
という以前通っていたカルチャーの先生の言葉に安心して、くっ付けました。
一回目は牛骨の部分でした。
(でもたぶんプラスチックだと思います。)
二回目は棹の湾曲した接合部が取れました。
やはり気楽に木工ボンドで付けてしまいました。
そうでしたか、アルコールで拭いて・・・やすりで断面を・・・。
現在の二胡は三把目になります。
棹の振動が左手に伝わってきます。
以前は、楽器の皮の振動が花窓から広がって出て音になるんだと思っていました。(胴だけだと思っていたのです。)
楽器全体で鳴っているのですね?
もっと以前に知っておきたかったなぁ~って思います。やってしまったことは、まぁ仕方無いですねぇ~。自分でやったのですもの。
でも、今からでも知って良かったです。
ありがとうございます。
二回失敗して以来、楽器を置く時はケースに入れてても注意するようになりました。