新しい二胡の95%は、何らかの雑音を感じます。
基本的にはまだ皮も硬く、そしてその皮の上に、蝋が引いてある物も多いですから、音の鳴りも悪いです。弦も硬いです。
蝋は、何故引くのかと言う疑問はあります。
皮を保護するために塗るという人もいます。
そのこともあるでしょうが、私はもうひとつの理由として、皮張りの最後に熱処理をする時の温度管理もあるのではないかと考えます。
蝋は種類によってもその溶ける温度は違います。
蜜蝋などですと、40度位で溶けます。
イボタ蝋は、90度近くまで溶けません。
パラフィン系は、60度前後で溶けます。
二胡作りの名人が、最後に蝋を鏝で塗っているところを見ますと、蝋の色はパラフィン系のようです。
蛇皮は、60度から、75度くらいで硬化します。
その硬化した皮は比較的、皮を一枚の板状態にしますので、音の鳴りとしては大変良い状態が作れます。
但し表面に蝋が乗っていて、振動は強くはないのですが、弾きこむうちに次第に蝋に亀裂が細かく入り鳴り始めます。
購入時の二胡の雑音の主なものは、銅を構成している6枚(8枚)の板が、ばらばらの素材によって、構成されているために、持っているキー音の違いが、複雑な倍音、(雑音)になるからです。
中には紫檀と言われながらその6枚の板に2つの種類の木が使われているようなものも多くあります。
私も作り始めた時に何台か実験して、同じ木から6枚の板をとると最初の雑音が大変に少ないという事を発見しました。
以前からそれはわかっていたのかどうか、東京のある二胡屋さんのHPなどでも最近になってこの事を書き始めています。
でも、経験値として、名人たちは当然この事をわかっていたでしょうから、高額な名人精製と言う風にうたわれる楽器の胴は、木目がとても良く揃っているものが多いです。
美しい木は美しい音がするといわれるゆえんでもあるでしょう。
最近になって気が付いたのですが、この初期の木の板の違う物が6枚使われるというのは、必ずしも悪い事ではないという事です。
それは、音が強くなるからです。
違う振動を持った同しが鬩ぎ合うって強い音になるのでしょう。
またこのために起こる雑音は、毎日弾き込んでいけば2年ぐらいでなくなります。
早ければ1ケ月くらいでもなくなるのです。
しかしこの木が違う物が組み合わさった二胡は、大変力強い音に成長していきます。
それを利用したのが「やまと二胡です」これは普通の二胡と違って音が外へ外へと広がっていきますので、いつかこれで演奏したいというプロは出て来ると思います。
そして購入してから間もない楽器の雑音は、弾き込みさえすればなくなりとても強い良い音になるのです。
不思議な事に二胡だけでなく全ての弦楽器はピアノも含め、弾き込んでいくと最初の雑音と言うのは消えていき、2年ぐらいで大変良い音になりはじめるようです。
きっと弾きこむことで、弦の振動が、全体の木の振動の違いを統一していくのかもしれません。
何故この木の楽器の音が、弾きこむと統一されて良くなっていくのかは、まだ解明されていません。
不思議ですね、だからこそ、弾き込みが大変大切なのです。
弾きこめば楽器は応えてくれます。
それでも雑音がある物は、本当の意味での不具合による雑音ということが出来ます。
購入当初は、まず弾き込みましょう。
せめて一日1時間として、100日、100時間弾き込みましょう。
それからです、それでも雑音が多い物は、本当の不具合があるのだと思います。
そしてその大前提としては、慣らすための、鳴らすための調整が出来ているかどうかと言うのも大切な事です。
二胡のM堂さんなどは、最初の雑音を嫌ってなのかどうか、座布団のように厚い、フェルトを最初からつけています。
これは振動を吸収してしまい鳴りません。
折角、もしよい楽器を売っているとしたら、もっと自信を持った、調整をすべきではないでしょうか。
それからプラスティックの固定千斤、あれは、売る側の為の手抜きでしかありません。
千斤自体が可動ではないのですし、後で糸千斤のように巻き直しなどもいらないからです。
昔の金属の千斤の方がましなのではないでしょうか。
金属千斤は締め上げも出来ますし、多少の調節も出来るからです。
ただ少しぶつけたりしても、ベルトが緩んでしまい、がたつきが出る事も多いのでそれでなくなってきたのだとは思うのですが、
プラスティック(象牙製とか牛骨製とか言っているものもあります)の物は、微調節も出来ない代わり巻き直しも無いので売る側としては楽でしょうね。
そのあたりの事も含んで、ちゃんと鳴らす、変に昔からの千斤の巻きかたとすべて同じようにしてしまうというのも、一つ問題です。
まずは、健全に鳴らす、そして、練習次第で右手が良い音を作り出すのを信じて、たくさん弾き込みましょう。
新しい楽器を購入したら、まずは光舜堂にいらして下さい。
何処で購入した物でも構いません、ちゃと調整された楽器にして、楽しく沢山二胡を弾きましょう。
基本的にはまだ皮も硬く、そしてその皮の上に、蝋が引いてある物も多いですから、音の鳴りも悪いです。弦も硬いです。
蝋は、何故引くのかと言う疑問はあります。
皮を保護するために塗るという人もいます。
そのこともあるでしょうが、私はもうひとつの理由として、皮張りの最後に熱処理をする時の温度管理もあるのではないかと考えます。
蝋は種類によってもその溶ける温度は違います。
蜜蝋などですと、40度位で溶けます。
イボタ蝋は、90度近くまで溶けません。
パラフィン系は、60度前後で溶けます。
二胡作りの名人が、最後に蝋を鏝で塗っているところを見ますと、蝋の色はパラフィン系のようです。
蛇皮は、60度から、75度くらいで硬化します。
その硬化した皮は比較的、皮を一枚の板状態にしますので、音の鳴りとしては大変良い状態が作れます。
但し表面に蝋が乗っていて、振動は強くはないのですが、弾きこむうちに次第に蝋に亀裂が細かく入り鳴り始めます。
購入時の二胡の雑音の主なものは、銅を構成している6枚(8枚)の板が、ばらばらの素材によって、構成されているために、持っているキー音の違いが、複雑な倍音、(雑音)になるからです。
中には紫檀と言われながらその6枚の板に2つの種類の木が使われているようなものも多くあります。
私も作り始めた時に何台か実験して、同じ木から6枚の板をとると最初の雑音が大変に少ないという事を発見しました。
以前からそれはわかっていたのかどうか、東京のある二胡屋さんのHPなどでも最近になってこの事を書き始めています。
でも、経験値として、名人たちは当然この事をわかっていたでしょうから、高額な名人精製と言う風にうたわれる楽器の胴は、木目がとても良く揃っているものが多いです。
美しい木は美しい音がするといわれるゆえんでもあるでしょう。
最近になって気が付いたのですが、この初期の木の板の違う物が6枚使われるというのは、必ずしも悪い事ではないという事です。
それは、音が強くなるからです。
違う振動を持った同しが鬩ぎ合うって強い音になるのでしょう。
またこのために起こる雑音は、毎日弾き込んでいけば2年ぐらいでなくなります。
早ければ1ケ月くらいでもなくなるのです。
しかしこの木が違う物が組み合わさった二胡は、大変力強い音に成長していきます。
それを利用したのが「やまと二胡です」これは普通の二胡と違って音が外へ外へと広がっていきますので、いつかこれで演奏したいというプロは出て来ると思います。
そして購入してから間もない楽器の雑音は、弾き込みさえすればなくなりとても強い良い音になるのです。
不思議な事に二胡だけでなく全ての弦楽器はピアノも含め、弾き込んでいくと最初の雑音と言うのは消えていき、2年ぐらいで大変良い音になりはじめるようです。
きっと弾きこむことで、弦の振動が、全体の木の振動の違いを統一していくのかもしれません。
何故この木の楽器の音が、弾きこむと統一されて良くなっていくのかは、まだ解明されていません。
不思議ですね、だからこそ、弾き込みが大変大切なのです。
弾きこめば楽器は応えてくれます。
それでも雑音がある物は、本当の意味での不具合による雑音ということが出来ます。
購入当初は、まず弾き込みましょう。
せめて一日1時間として、100日、100時間弾き込みましょう。
それからです、それでも雑音が多い物は、本当の不具合があるのだと思います。
そしてその大前提としては、慣らすための、鳴らすための調整が出来ているかどうかと言うのも大切な事です。
二胡のM堂さんなどは、最初の雑音を嫌ってなのかどうか、座布団のように厚い、フェルトを最初からつけています。
これは振動を吸収してしまい鳴りません。
折角、もしよい楽器を売っているとしたら、もっと自信を持った、調整をすべきではないでしょうか。
それからプラスティックの固定千斤、あれは、売る側の為の手抜きでしかありません。
千斤自体が可動ではないのですし、後で糸千斤のように巻き直しなどもいらないからです。
昔の金属の千斤の方がましなのではないでしょうか。
金属千斤は締め上げも出来ますし、多少の調節も出来るからです。
ただ少しぶつけたりしても、ベルトが緩んでしまい、がたつきが出る事も多いのでそれでなくなってきたのだとは思うのですが、
プラスティック(象牙製とか牛骨製とか言っているものもあります)の物は、微調節も出来ない代わり巻き直しも無いので売る側としては楽でしょうね。
そのあたりの事も含んで、ちゃんと鳴らす、変に昔からの千斤の巻きかたとすべて同じようにしてしまうというのも、一つ問題です。
まずは、健全に鳴らす、そして、練習次第で右手が良い音を作り出すのを信じて、たくさん弾き込みましょう。
新しい楽器を購入したら、まずは光舜堂にいらして下さい。
何処で購入した物でも構いません、ちゃと調整された楽器にして、楽しく沢山二胡を弾きましょう。