二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
日曜日の朝、待ち合わせの店主の車に乗り込むと、
「ほぉさん、寝不足?」
これは西野語に翻訳すると「老けたね」であると承知しているワタクシ、
「ババァになってます?」と返すと、「うん」とアッサリ。
いつもならプゥーと 膨れますが、この日は別。
「大丈夫。今日は若者達が集うから若いエキスを吸い取ります」
さて、今週の報告日記はどこからお話しましょうか。
刺激的すぎて、居合わせたお客様も我々も興奮冷めやらぬ、
といった日曜日、
ですから3回に分けてご報告いたしましょう。
そもそもは、
店主がへグム作りを始めたことが発端でしょう。
「3台だけ作る。後は依頼されたら作るけど、自分では3台だけ」
と宣言してのヘグムの1号目で及第点品を作り、
2台目は韓国での出演を控えた里地帰くんの為の頼朝杉製。
1台目を作った事を知った関西で活躍するプロのへグム奏者、韓国人の
李美香さんから「是非弾きたい」とのご連絡をいただき、
いらっしゃる今週に合わせて2台目を完成させたのが、
前日の土曜日の夜九時半。
そのご来店に合わせ、素晴らしい演奏家さんがいらっしゃるので
「勉強になるからおいで」と、峠岡くんを誘っていました。
それとは別件で。
関西を中心に活動している20代の二胡弾きMAOさん、
彼女は昨年にもご来店されていたのですが、
3日に再び来店されるとご連絡を受けていました。
で、MAOちゃんとTwitterで繋がっていた桐子ちゃんも
「まだ直接は会ってないから絶対会いたーい!」
「しんたろー君も合わせようよ♪」
と3人がスケジュールを合わせ、、、
ここまでは店主とワタクシの把握範囲内。
ところが若者達はTwitterで盛り上がり、もう1人の二胡弾き少年も
も呼び寄せていました。
たまたま彼らのTwitterを目にしたワタクシ、
思わず「おいおい。。。」(笑)
さて、そんな前置きがあり、李さんがいらっしゃいました。
ゆっくりお話したかったので開店時間前にお約束をし、
予約を入れずに空けておいた午前中たっぷり、
へグムについてのお話や西野へグムを弾いたご感想を伺いました。
何より一番気になる、李さんの西野へグムのご感想はー、、、
とにかく我々は弾けませんから、手探りでしかなかったへグム製作、
前日出来たてホヤホヤですから絹弦がまだまだ伸びる経過中で
最初は弾いても弾いても弦が伸び、
調弦しても弾いていると音がどうしても下がってしまいます。
それでもガンガン弾いていただくうちに新品絹弦の伸びが落ち着き、
音程が狂わなくなりました。
「このへグムの音色は品が良いですね。韓国ではへグムはどちらかというと
下品な音だと言われて犬の鳴き声とか出す楽器としても使われるんですよ」
と、犬の鳴き声を弾くと、
わぁホント、犬が鳴いてる♪
「ケンケンイ、とか、カンカンイ(うるさく乱雑な声や行為の意)
と言われていたのですよ韓国のは」
ほーーー、そうなんですか。。。
韓国製のへグムは元々高音までとても良く出るのですが、
「うわ、こんなに出る!まだ出る!」
と、西野へグムの高音の綺麗さには、李さん、驚きを隠せない様子。
「すごいですね!」
「ヴァイオリンの構造を取り入れていますからね」と店主。
店主の楽器製作は総合なので、へグムはへグム、
ヴァイオリンはヴァイオリン、二胡は二胡、
と別々には考えていないのです。
頼朝杉製のへグム、前日出来たてホヤホヤの2号目を弾いた李さんは、
「私のへグムより良いです」と!!
「こんなに良く鳴る楽器は、私は今まで弾いたことがありません」
うぉ!そこまで褒めていただけますか!
ヘトヘトになりながら連日深夜まで頑張った甲斐がありました!
李さんは今回はご自分の楽器を持って来ていなかったのですが、
「7月にまた来ますから、その時は私のへグムも調整して下さい」
わぉ!
さて、そんな話をしていても現れない峠岡慎太郎氏。
その代わり、二胡を担いだ少年が入ってきました。
「もしかして、T君ですか?」と、若者達のTwitterで見た名前を伺うと
「はい」と、ご本人。
はじめましての少年は、先日入学式を終えたばかりの大学一年生、
ピッカピカの18歳でした。
「ようこそ、ようこそ!」
そして、峠岡くんはどうやら体調不良で遅れているらしい。
「まぁ、ウチの弾いてみてよ」
と店主が『フルコングランド西野二胡』を渡すと、
う、上手い!!
なんだ、この高速!なんだ、この演奏力!
「先生はどなた? 二胡始めて何年目?」と伺うと、
「最初はカルチャーに行って、すぐやめて6年、独学です』
「ええぇっ?!」
独学のレベルでは無いぞ。。。
恐るべし十代。。。
少年は少年で、「何ですか、この高音になってからの伸びは!!」
と、最新の研究試作品に大驚愕。
かなり弾けるからこそ判る『フルコングランド』威力は
相当の衝撃だったのでしょう。
しかし、長く弾かせるのはかえって不幸だろうと早々に没収。
「プロになったら貸出してあげるよ」
この時点では、まだ、
MAOちゃんは新幹線の車中、桐子ちゃんは別件で到着せず。
峠岡君は、、、
スマホを覗いていたT少年、
「峠岡さん、もうすぐ着くそうです!」
続く
日曜日の朝、待ち合わせの店主の車に乗り込むと、
「ほぉさん、寝不足?」
これは西野語に翻訳すると「老けたね」であると承知しているワタクシ、
「ババァになってます?」と返すと、「うん」とアッサリ。
いつもならプゥーと 膨れますが、この日は別。
「大丈夫。今日は若者達が集うから若いエキスを吸い取ります」
さて、今週の報告日記はどこからお話しましょうか。
刺激的すぎて、居合わせたお客様も我々も興奮冷めやらぬ、
といった日曜日、
ですから3回に分けてご報告いたしましょう。
そもそもは、
店主がへグム作りを始めたことが発端でしょう。
「3台だけ作る。後は依頼されたら作るけど、自分では3台だけ」
と宣言してのヘグムの1号目で及第点品を作り、
2台目は韓国での出演を控えた里地帰くんの為の頼朝杉製。
1台目を作った事を知った関西で活躍するプロのへグム奏者、韓国人の
李美香さんから「是非弾きたい」とのご連絡をいただき、
いらっしゃる今週に合わせて2台目を完成させたのが、
前日の土曜日の夜九時半。
そのご来店に合わせ、素晴らしい演奏家さんがいらっしゃるので
「勉強になるからおいで」と、峠岡くんを誘っていました。
それとは別件で。
関西を中心に活動している20代の二胡弾きMAOさん、
彼女は昨年にもご来店されていたのですが、
3日に再び来店されるとご連絡を受けていました。
で、MAOちゃんとTwitterで繋がっていた桐子ちゃんも
「まだ直接は会ってないから絶対会いたーい!」
「しんたろー君も合わせようよ♪」
と3人がスケジュールを合わせ、、、
ここまでは店主とワタクシの把握範囲内。
ところが若者達はTwitterで盛り上がり、もう1人の二胡弾き少年も
も呼び寄せていました。
たまたま彼らのTwitterを目にしたワタクシ、
思わず「おいおい。。。」(笑)
さて、そんな前置きがあり、李さんがいらっしゃいました。
ゆっくりお話したかったので開店時間前にお約束をし、
予約を入れずに空けておいた午前中たっぷり、
へグムについてのお話や西野へグムを弾いたご感想を伺いました。
何より一番気になる、李さんの西野へグムのご感想はー、、、
とにかく我々は弾けませんから、手探りでしかなかったへグム製作、
前日出来たてホヤホヤですから絹弦がまだまだ伸びる経過中で
最初は弾いても弾いても弦が伸び、
調弦しても弾いていると音がどうしても下がってしまいます。
それでもガンガン弾いていただくうちに新品絹弦の伸びが落ち着き、
音程が狂わなくなりました。
「このへグムの音色は品が良いですね。韓国ではへグムはどちらかというと
下品な音だと言われて犬の鳴き声とか出す楽器としても使われるんですよ」
と、犬の鳴き声を弾くと、
わぁホント、犬が鳴いてる♪
「ケンケンイ、とか、カンカンイ(うるさく乱雑な声や行為の意)
と言われていたのですよ韓国のは」
ほーーー、そうなんですか。。。
韓国製のへグムは元々高音までとても良く出るのですが、
「うわ、こんなに出る!まだ出る!」
と、西野へグムの高音の綺麗さには、李さん、驚きを隠せない様子。
「すごいですね!」
「ヴァイオリンの構造を取り入れていますからね」と店主。
店主の楽器製作は総合なので、へグムはへグム、
ヴァイオリンはヴァイオリン、二胡は二胡、
と別々には考えていないのです。
頼朝杉製のへグム、前日出来たてホヤホヤの2号目を弾いた李さんは、
「私のへグムより良いです」と!!
「こんなに良く鳴る楽器は、私は今まで弾いたことがありません」
うぉ!そこまで褒めていただけますか!
ヘトヘトになりながら連日深夜まで頑張った甲斐がありました!
李さんは今回はご自分の楽器を持って来ていなかったのですが、
「7月にまた来ますから、その時は私のへグムも調整して下さい」
わぉ!
さて、そんな話をしていても現れない峠岡慎太郎氏。
その代わり、二胡を担いだ少年が入ってきました。
「もしかして、T君ですか?」と、若者達のTwitterで見た名前を伺うと
「はい」と、ご本人。
はじめましての少年は、先日入学式を終えたばかりの大学一年生、
ピッカピカの18歳でした。
「ようこそ、ようこそ!」
そして、峠岡くんはどうやら体調不良で遅れているらしい。
「まぁ、ウチの弾いてみてよ」
と店主が『フルコングランド西野二胡』を渡すと、
う、上手い!!
なんだ、この高速!なんだ、この演奏力!
「先生はどなた? 二胡始めて何年目?」と伺うと、
「最初はカルチャーに行って、すぐやめて6年、独学です』
「ええぇっ?!」
独学のレベルでは無いぞ。。。
恐るべし十代。。。
少年は少年で、「何ですか、この高音になってからの伸びは!!」
と、最新の研究試作品に大驚愕。
かなり弾けるからこそ判る『フルコングランド』威力は
相当の衝撃だったのでしょう。
しかし、長く弾かせるのはかえって不幸だろうと早々に没収。
「プロになったら貸出してあげるよ」
この時点では、まだ、
MAOちゃんは新幹線の車中、桐子ちゃんは別件で到着せず。
峠岡君は、、、
スマホを覗いていたT少年、
「峠岡さん、もうすぐ着くそうです!」
続く