全ての物は、生まれた時からすでに滅びの方向へ向かいます。
太陽でさえ、超新星爆発という滅びの方向へ向かうのです。
ましてや、人の手によって生まれた物は尚更です。
マメ科の紫檀が、そのまま成長すれば、千年二千年と、育ち、人々に光合成による豊かな酸素と、その実を与えて目にも美しく、涼しげな木陰を提供するのを、
二胡を作ろうとして、伐採し、又無理やりニカワなどで接ぎ合わせているのです。
これは、壊れないで何百年も存在するとしたら、それはあり得ない事です。
もし、その形と、その音色を維持しようとするなら、
維持したいと言う人の想いと、維持する技術というエネルギーが必要になるのは当然のことなのです。
不思議な事に、二胡に関して言うと、その修理調整というのが、当然だと言うことが、今の二胡愛好家に無いのです。
まるで、受け取った時からそのまま一生、共に過ごせると思っているようです。
二胡は何時かは壊れます。
又、皮もいつかは張り替えなければいけないのです。
それを維持しようとするのは、維持したいと言うまでに良く鳴るように育て上げた、演奏者の想いです。
しかし残念なことに、現状の二胡はその想いがかなえられるような作りにはなっていません。
木軸一つにしろ、作り直すことのできない形なのです。
なぜならば、各メーカーによって、少しづつ、木軸を受ける穴の大きさ角度など違います。
バイオリンなどは、今は世界中誰がやっても直せるような構造になっています。
作る最初から、分解修理ができる構造なのです。
棹の形状、木軸の形状、胴の棹が入る穴の形状、台の形状、弦を台に止める形状、などなど
考えなければいけない事が沢山あります。
その中でも棹の形状は、そして又その棹を受ける胴の穴の形状は、二胡が鳴ると言うことに大変影響します。
前のページで書きましたように、胴の穴に棹が密着しているのはとても大切な事なのです。
この穴と棹の密着というおは経年変化とともに、必ず木が痩せてきて、棹が細くなります。
ホントに良い物は、乾燥度がかなり良く、棹がが痩せてきて穴との間に隙間ができる等というのは、何十年もたたないと起こらない事なのですが、
残念ながら、二胡の木は現在では天然乾燥ですから、今の日本のエアコンの乾燥というのに出会うと必ず痩せてきます。
その時には、穴を埋めて棹と密着させる以外には有りません。
ほんらいならば、この穴に入り込む棹の所だけでも少し、上に向かって太くしておけば、棹が痩せて来たとしても、痩せた分少し下へ下がれば、又ぴったりと密着しますね。
現状、この棹の入る穴は、焼き鏝で開けられています。
その後穴の周りに着いた焦げ跡を手やすりで削っているのでしょうが、その作業によっても穴の形状が少し変わってしまったりもします。
棹の差し替えなどというのは出来ないのです。(勿論同じメーカーなら可能かもしれませんが)
或いは台の交換木軸の交換というのもいずれは必要なのではないでしょうか。
太陽でさえ、超新星爆発という滅びの方向へ向かうのです。
ましてや、人の手によって生まれた物は尚更です。
マメ科の紫檀が、そのまま成長すれば、千年二千年と、育ち、人々に光合成による豊かな酸素と、その実を与えて目にも美しく、涼しげな木陰を提供するのを、
二胡を作ろうとして、伐採し、又無理やりニカワなどで接ぎ合わせているのです。
これは、壊れないで何百年も存在するとしたら、それはあり得ない事です。
もし、その形と、その音色を維持しようとするなら、
維持したいと言う人の想いと、維持する技術というエネルギーが必要になるのは当然のことなのです。
不思議な事に、二胡に関して言うと、その修理調整というのが、当然だと言うことが、今の二胡愛好家に無いのです。
まるで、受け取った時からそのまま一生、共に過ごせると思っているようです。
二胡は何時かは壊れます。
又、皮もいつかは張り替えなければいけないのです。
それを維持しようとするのは、維持したいと言うまでに良く鳴るように育て上げた、演奏者の想いです。
しかし残念なことに、現状の二胡はその想いがかなえられるような作りにはなっていません。
木軸一つにしろ、作り直すことのできない形なのです。
なぜならば、各メーカーによって、少しづつ、木軸を受ける穴の大きさ角度など違います。
バイオリンなどは、今は世界中誰がやっても直せるような構造になっています。
作る最初から、分解修理ができる構造なのです。
棹の形状、木軸の形状、胴の棹が入る穴の形状、台の形状、弦を台に止める形状、などなど
考えなければいけない事が沢山あります。
その中でも棹の形状は、そして又その棹を受ける胴の穴の形状は、二胡が鳴ると言うことに大変影響します。
前のページで書きましたように、胴の穴に棹が密着しているのはとても大切な事なのです。
この穴と棹の密着というおは経年変化とともに、必ず木が痩せてきて、棹が細くなります。
ホントに良い物は、乾燥度がかなり良く、棹がが痩せてきて穴との間に隙間ができる等というのは、何十年もたたないと起こらない事なのですが、
残念ながら、二胡の木は現在では天然乾燥ですから、今の日本のエアコンの乾燥というのに出会うと必ず痩せてきます。
その時には、穴を埋めて棹と密着させる以外には有りません。
ほんらいならば、この穴に入り込む棹の所だけでも少し、上に向かって太くしておけば、棹が痩せて来たとしても、痩せた分少し下へ下がれば、又ぴったりと密着しますね。
現状、この棹の入る穴は、焼き鏝で開けられています。
その後穴の周りに着いた焦げ跡を手やすりで削っているのでしょうが、その作業によっても穴の形状が少し変わってしまったりもします。
棹の差し替えなどというのは出来ないのです。(勿論同じメーカーなら可能かもしれませんが)
或いは台の交換木軸の交換というのもいずれは必要なのではないでしょうか。
二胡は、独身時代横浜で数年間習っていました。
結婚後は、福島県に移り教室などもない為、一人で楽しみとして二胡を練習しています。
こちらでは、崩れた家や建物、道路などは修復が進みましたが、放射線の問題は、先が見えず、常にもやもやとした不安が消えない日々を過ごしています。
そんな中、二胡は、私の気持ちを前向きにしてくれる大切な存在です。
HPを拝見して、二胡や物づくりに対する、まじめで真摯な気持ちを感じ、とても嬉しく安心した気持ちになりました。
色々と余裕のない日々ですが、いつか私の二胡もメンテナンスに伺えたら・・・なんて想像しながら、今は自分で大切に弾いていきたいと思っています。
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コメントありがとうございます、大歓迎です!
震災、原発事故から1年経ち、
改めてTV等での報道を目にするにつけ、
あっという間に何も変わらぬまま、進まぬままの1年と、
長く長く、必死で闘ってきた1年、、、
明るく頑張る方々の姿が伝えられるようになってきた一方で、
もがき苦しんでいる方々は置いてけぼりにもなりかねない世の中の時間の速さ、、、
日本中が不安定な土台におびえ、心騒がせる先々への不安、、、
様々な、言葉にならない想いが交錯します。。。
そんな中で、
音楽は、
とりわけ二胡という楽器の音色は、
他のどの楽器よりも優しく心を包んで癒してくれるような気がします。。。
enariさんの傍に二胡があって良かったです。
メンテナンスの事等、お店に来店出来ない遠方の方には、
西野はメールでご相談を受けたりもしています。
楽器の相談、
雑音、ウルフ音の疑問、
弾き方の疑問 等々、
いつでも気軽にご連絡下さいね。
そして、また、コメントも頂けると嬉しいです。