二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

いつか語られる日が来るか? 『乙女の恩返し』

2016-12-15 10:32:44 | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂
朝、店主から珍しい時間帯に着信がありました。
あいにくワタクシは電話に出られず、その後も連絡が行違ったりしたので
出勤してから「どうしたんです?」と聞くと、なんだかちょっと嬉しそう。

???

「今朝ね、ちょっと人助けしちゃって♪」
「へー、何があったんですか?」
「女子高生を助けちゃった♪」
「おお!」
「道端で喘息の発作で倒れてたから、学校まで送ってきた」
「そうなんですか!」

なんでも、仕事場へ行く途中にいつも通る道で、
通学途中に喘息の発作が出て倒れた女子高生に遭遇。
お友達数人に囲まれていたものの、彼女達もなすすべもなく、
寒い中、道の真ん中に寝かされていただけだったようなので声をかけたところ、
いつもの発作で休めば大丈夫だから病院は行かなくても、と言うので、
学校に連絡して、学校までお友達も一緒に車に乗せたんだそう。

「思春期の女の子をあんな汚いのに乗せたんですか!
タバコくさーいとか思ったろうなぁ」
乗ったことある人ならご存知の西野車、足元に工具や材木が
ゴミと一緒に普通に転がってたりして、車内が半端じゃない汚さです。しかし、

「他に大人が何人も通ったのに、皆見ているのに誰も何もせず知らん顔なんだよ。
私しかいないんだもの、仕方なくってね」
「まぁ、こんな酷く汚い車でも、乗せてくれる人の方がましですよね」
「校門まで行ったら、先生が車椅子持って迎えに出てたから良かった、
お友達皆で声揃えて、ありがとうございましたっ!て、可愛かったよ」
「そうでしたか、それは良い事しましたね」

「それでね、車に乗せる時お姫様抱っこしたら、おおぉーっ!って
お友達が一斉に歓声挙げたのが面白かった」

「お姫様抱っこ!!」

ははーん、そうか、それを自慢したくて電話してきたな。

「私くらいの歳の人間が軽々とお姫様抱っこ出来ると思わなかったのかな?」
「うん、でも、その乙女にとって“初お姫様抱っこ“だったかもしれませんね。
記念すべき初抱っこはもっと若いイケメンが良かったのに、おじいちゃんだったー、
って、後で嘆くかも(笑)」
「ええーっ、素敵なおじ様じゃなくて、おじいちゃん?!」
「おじいちゃんでしょう、相手はJKですよ、JK!」


でも、助けたのは音大付属校の生徒。
いつか彼女が素敵な演奏家になって店主が作った音楽堂で演奏会を開き、
「ここは私を初お姫様抱っこしたおじいちゃんが作った場所なの」
とか思って演奏してくれたら嬉しいですね。。。☆

なんて、
ちょっと、『笠地蔵』とか『鶴の恩返し』を思い出して妄想してしまいました。(爆)

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2 Comments

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おぉぉ! (名古屋人)
2016-12-15 12:45:45
な、なんというドラマ的な…
事実は小説より奇なり?←失礼

自分が苦しんでるときに姫抱っこされたらイケメンでなくても癒されそう
(あっ西野さんがイケメンでないということではありません!)

彼女が光舜堂にお礼にきて二胡の魅力に取りつかれ…とかないかしら~
返信する
名古屋人さんへ (ほぉ)
2016-12-16 08:33:51
おぉ!彼女が二胡の世界に…とは考えが及びませんでした!!
それ、いいですねぇ♪
返信する

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