これは、自然の中で松脂が変化していく過程を人工的に再現したものです。いわゆる天然熟成の松脂はこれらが混ざり合って土の中に埋まっているのです。たぶん変化はもっと多いでしょうね。雨の多い地方や、あるいは、周りの樹種や、生息している動物達によっても樹木の質は変わります。その質の違いと、環境の違いによって天然に熟成される松脂は均一には成長していきません。採取した時にも様々な不純物を含んでいて、たとえかなり . . . Read more
光舜堂の松脂は数十年天然に熟成された松脂をモデルとしています。その天然熟成の松脂は最初は弦堂さんに見せてもらったものでした、二胡用の松脂に作って10ケ作るくらいの量でした。ところが最近その松脂を手に入れようとすると、ガムロジンと言われる普通に発売されている10種類くらいに精錬選別されたものきりありません。光舜堂はこのガムロジンを使って天然熟成の松脂同じものを作り出しているのです。いわゆる地中に埋ま . . . Read more
これは本物の鼈甲です。何とか形になりましたが、水と熱とで削ったり曲げたり。表面は軽く削れるくらいな硬さなのです。曲げようと思うと手でも曲がります。しかし、カチットは曲がってくれないのです。元に戻る力が大きく、思ったところで固まってくれないのです。そこで木型を作って熱を掛けながら曲げるとどうやら収まりました。普通は紙やすりなどで削りますが、傷が残ってしまうのです。普通の物なら木でも金属でもコンパウン . . . Read more
能登の震災被害相当酷いですね。日本はどこに住んでいても、自然災害から逃れることはできないですね。全国どこでも起こりうる地震。毎年必ずやってくる台風。最近になって酷さがました、九州から関東まで梅雨時の豪雨。東北の世界有数の豪雪。昔のことですが、私の家も下町に押し寄せた台風で、家も材木も流されました。スタッフの実家も梅雨時の豪雨で工場が浸水、閉めざるを得なくなったりもしています。このブログを読んでおら . . . Read more
ベルリンの高橋さんに実験してもらいました。普通ヴァイオリンやチェロあるいはコントラバスの弓には表にだけ松脂を塗ります。私も長い間そうしてきましたし、それが当たりまえだと思っていました。毛替えしたばかりの擦弦楽器の弓に松脂を塗る時、相当塗り込まないと安定してくれませんね。そして付きにくいです。それは弓毛に馬の油が残っているからです。光舜堂では二胡の弓は全て中性洗剤で洗ってしあげていますから、それほど . . . Read more
綺麗な二胡です、試しびきをしてくれた金沢の孟さんが「日本人の好みに合いそう!」というコメントをいただきました。楽器としてはきちんと3オクターブ出る和紙の人工皮(CDM)が張ってあります。最近のCDMは蛇皮の音と変わらないともいわれますが、この二胡の音は優しいです。この材を提供してくれて「アテノオト」として様々な楽器をこの木で作っているフルタニランバーさんに感謝いたします。そこでこの楽器本来の金額は . . . Read more
二胡の棹だけを交換してみた方はいらっしゃいますか?以前、だいぶ前にジーバンファンさんが、黒檀の胴に棹をいろいろ試して、気に入った音になったのは紫檀の棹であったという話を聞きました。大分前ですので、いまだにその二胡を使っているのかは分かりません。私も、色々棹だけ交換したりしています。響きが変わります。紫檀の二胡の棹だけを黒檀に変えると響きが大きくなります、手に伝わってくる振動も大きくなります。以前、 . . . Read more