かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

虫えい(虫こぶ)8:クヌギの虫えい達

2009年08月12日 | 虫えい(虫こぶ)
前橋市役所の脇にあるクヌギの木には毎年のように何種類かの虫えい(虫こぶ)が寄生していて、私にとって絶好の観察場所となっています。そして8月に入って2種類の虫えい(虫こぶ)が目立つ時期となってきました。

4月23日に、このブログで紹介した「クヌギハナカイメンフシ」が成熟して「クヌギハナカイメンタマバチ」の両性世代の成虫が現れクヌギの葉裏に産卵します。そして孵化した幼虫は7月中旬頃から赤褐色の球形で表面に微毛が生えた虫えいを作り始めます。



こちらは「クヌギハケタマフシ」と呼ばれ、タマバチの名前も「クヌギハケタマバチ」と名前が変わり、単性世代で全て雌となります。




葉裏の虫えいは9月下旬頃になると落下して、その中で成虫となって羽化するのですが、そのまま越冬して3月に外に出て花芽に産卵するそうです。これが「クヌギハナカイメンフシ」となって繰り返されていくのだというのですから、随分と難しい生き方を・・・いやいや、自然の摂理に合った生き方をしているのですね!


そして、枝に少し反り返ったイガ状の突起(軟毛が密生)が群生した球形で、果実と間違えられそうな形の虫えいが「クヌギエダイガタマバチ」によって作られた「クヌギエダイガフシ」です。(写真はありません)

8月上旬頃から出来始め9月頃に蛹化(サナギ)し、10月に成虫が羽化して秋から春にかけて冬芽に産卵するそうです。これが孵化して開花時期の雄花に作られた虫えいを「クヌギハナコツヤタマフシ:(花につく(ハナ)小さな(コ)光沢のある(ツヤ)玉状(タマ)の虫えい(フシ)」と呼び、タマバチの名前は「クヌギハナコツヤタマバチ:両性世代)」と変わります。


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