冬芽シリーズに戻ってシナノキの冬芽です。シナノキ科シナノキ属の落葉高木、小枝は黒っぽい褐色で無毛、皮目はやや大きく多数あります。
葉痕は三日月形~逆三角形で多少盛り上がり、あまり目立たない維管束痕が数個見られます。
冬芽はつやのある赤褐色の2枚(外側が小さく、内側が芽全体を包みます)の芽鱗に包まれ無毛、仮頂芽がやや大きく広卵形となっています。
小さな顔に見える葉痕と大きな帽子の冬芽がシナノキ科の特徴ですが、いろいろな顔が出現しますね。
この冬芽を撮ろうと刃物を使わずに手折ったら上手く折れずに樹皮を長く付けてしまいました。流石、シナ布を作る木だけあって繊維が強いです。昔の人はこういうところ、細かいところに気が付いていたのだなぁ、と変なところで感心してしまいました・・・。
当ブログも1162話となりました。ご支援ありがとうございます。 の文字またはバナーをポチッと一押しお願いします。