しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

国家戦略局は機能していないのか?

2009年11月20日 | Weblog
行政刷新会議の事業仕分けで「次世代スパコンの開発予算が凍結された」

現状分析から将来を見据えた国家戦略局は機能していないのではないかと懸念が出ている。文部科学省によると、世界のスパコンのトップ500台の割合は日本製3社の割合は15年前は2割を越えていたが昨年は1.4%に低下。日本は主要国での半導体輸出でも80年代は世界のトップだったが2005年は2位に落ちた。
米国、中国は高性能国産スパコンを国家戦略と位置づけている。

世界スパコンランキングによるとトップ10のうち8つを米が独占、中国は5位、韓国も14位につけた。日本はどうかというと「地球シュミレーター」の31位が最高というお粗末さだった。

「科学技術の国際競争でスパコンは持っていないと必ず負ける技術である」と指摘されている。米国など1位のスパコン〔クレイ社)は国家の基幹技術であるという位置づけから2番手のスパコンしか売ってもらえない事情がある。
日本の次世代スパコン技術は首の皮一枚でつながっている。それを太くするのが次世代スパコン開発だった。〔文部科学省談)
科学技術革新は、一旦投資をやめれば人材も技術も霧散して、再開がきかない。
スパコン開発で得られる技術が世界の半導体産業を牽引することに加え、最先端の研究開発にとっては、シュミレーションを行うスパコン性能が成果に直結する。

この指摘が事実であれば国家戦略局は機能していない。と言える。
日本の科学技術の世界的地位が低下する現況を見ても将来を見据えた戦略が出せない国家戦略局なら「亡国戦略局」と名称を変更せねばなるまい。

行政刷新会議の上部に位置づけてある局でありながらこのミスに指摘がされないなら菅のミスだけでなく鳩山首相のミスとして後世の汚点ものとなる恐れが大だ。

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