日刊ゲンダイの記事によると「紅白歌合戦」の予算は3億円だそうです。
ただし、内訳はセット関連で2億9千万円。出演者に支払われるギヤラは僅か1千万円だそうです。
44組の出場で平均すると1組あたり「23万位」ただし、出場回数の多い大御所への分配は多くなり、北島三郎クラスで45~50万円。新人は僅か「5万円」の低ギャラだそうです。
AKB48の場合、人数分で割ると一人あたり「2千円」に満たないギャラだ。
予算の残り2億9千万円は「セット代」として大道具、小道具、メイク、演出、台本コピー代、その他「バックダンサー」「オーケストラの出演料」「弁当代」「車代」等で消える。
歌手は29日のリハーサルから本番31日までの3日間ほぼかかりっきりとなる。
民放なら10倍もコストがかかりそうだ。紅白のステイタスが翌年のギャラに好影響しているため、破格の安値で出演してくれるそうだ。
殆んどの歌手は損して得取れの感覚なのだろう。TV出演の多いタレントはCM単価が高くなる傾向がある。「紅白ほどの高視聴率番組」は評価度が高いのだ。ここに出場できれば一生好評価がついてまわる。
何事も「評価の高いコンクール」「歌謡番組」「娯楽番組」「スポーツ番組」の顔になれば日本では一生食べていける下地となる。
「ぴんからトリオ」がただ一曲の大ヒット「女の道」で一生食べていけたようなものだ。
日本の芸能界だけのことか、裾野の広い斯界の不思議さを感じている。