人生の終末期に寄り添いホスピスを続けている人の活動がTVで報道されていた。
500人以上の終末期を看取ってきた僧侶でもある。
一人暮らしの世帯、ホームレスを収容している施設訪問、無縁仏の納骨作業、直葬(葬式・等をしない)をする割合が3割に達する実態。
生活保護世帯でなくても直葬(火葬だけ)を希望する世帯が増えているそうだ。
NHKの特集で「無縁社会」という番組があったが、この伝道師は「絶縁社会」です。という。
8人兄弟でも誰一人遺骨を引き取りに来ない家族。金の無心しか関心の無い家族に縁を切る人の多さ。孤独死する人の多さ。安アパートオーナーも改修せずに遺品を残したまま放置する現況。
亡くなる前に直接聞いた人の言葉の重みが今の自分の活動の糧という。
退職後、親戚、知人、との疎遠。数十年という時間が過ぎ地域社会とも関わらない世帯の増加。民生委員の把握出来ない孤立世帯。
19万9千円で火葬だけで済ます行政の制度利用層が増加している。生活保護世帯だけでないところが世相である。
「やすらぎの家」の住民は皆、身寄りが無い。山谷等のどや街から険しい顔で入所してくる。皆一人で生活して来たホームレスだ。
それでも、ここでの取材時におけるホールでの顔は皆「笑顔ばかりだ」
ホールに並ぶ顔写真。過去にこの施設で終末期を終えた人の写真だ。
皆笑顔一杯だ。200枚以上あるという。一人として終末期の不安を口にする人はなかった。と施設の理事長は言う。
社会は接点を求めている。「無縁ではない」「絶縁ではない」終末期の過ごし方を求めている。
いろいろ考えさせてくれる番組だった。
地域活動していて感じる人との接点。飲み二ケーションに参加できる人は恵まれている。
無料での接点を増やす活動。これは必要だ。
考えてみたら「町内会総会」「防災訓練」だけが無料でお土産付きだった。
それ以外の地域の茶の間活動は何がしかの持ち出しがある。町内会の旅行計画、町内会懇親行事、研修旅行、いずれも経費がかかる。これらの活動には参加しない人ばかり。
民生委員の訪問だけに頼らない地域活動も必要だろう。「新年会」に多くの地域の代表が集まる。提案してみたいと思った。地域は「絶縁社会の一翼を担ってはならない」と