昨日は日本企業の社員のやる気が「ダントツの世界最低」というデータが出たという話をした。
「企業と社員の価値観が噛み合っていない日本」が根底に有る。「個人のエネルギーとチームのエネルギーのエンゲージメントが出来ていない」という結論だった。
「貢献のエネルギー」「目的のエネルギー」が急落して来た。
年棒性、一匹狼、成果主義はチームとしての協力体勢を阻害して来た。結果が出ず毎年の様にトップが変わる人事。引き抜きが横行。高給で引き抜かれて技術を教えて2~3年でゴミ箱リストラ。韓国には大分この手で日本の技術者がしてやられた。
日本でも自分の手の内を明らかにすると即リストラの運命が待っている。技術、情報を他人に漏らさない。それが自身の処世術。生き残る道と解釈した企業人が多かった。
団塊の世代が大量退職した事実も大きい。
同年代の大競走時代を生き抜いて来た企業戦士ばかりだ。これらの人材の知識、経験が引き継がれぬまま、ゴーンの成果主義に淘汰されてしまった。カリスマ経営者の言動にたぶらかされてしまった。
松下幸之助、本田宗一郎の様なカリスマが日本に現れなかった。毎年変わるサイコロの目首相が経済、外交、貿易、国際信用を失墜させてきた。
柳井、孫、三木谷、程度のカリスマはもっと出て欲しい。リーダーが毎年変わる様な企業体に将来は無い。
政権交代して安倍内閣が船出した。少なくても3年、4年は首相交代が無いことを望む。内閣に不祥事が起こらないことを望む。世界最低となってしまったこの国のチームとしてのエンゲージメントの強化を図ってほしい。
政治は国の縮図だ。会社、地域、でも同じ様な状況だ。地域でも指導力の無いリーダーが姑息な延命作業に終始している。淘汰の摂理が働かない点が地域の問題点だ。
老害排除は「定年制の導入だ」「活動成果の客観的評価と人事の活性化。」これがなければ「笛ふけど踊らず」の低迷から抜け出すことは出来ないだろう。
自分で資料の作れない指導者などは必要無い。会議に資料も無く人だけ招集して「意見は?」はないだろう。独りよがりのこわもてなど必要ないのだ。
現実の狭間で今日もグチが出てしまった。