緊急救命士の資格を有する介護職員が高齢者介護施設の入居者を殺害するという事件が起きた。
一人で勤務する夜間の宿直時間帯だったようだ。
高齢者を虐待する施設職員が増えている。職員不足で本来要求される資質面での調査が不十分でないのかと
思う事がある。
この職員も施設に入ってから介護職の勉強をし、資格を得たとのこと。本来、先に持っていた
緊急救命士の資格を持つ理由と介護職に就く資格を持つ理由とは合致しない。
介護職の資格を得るには最低130時間程度の講習を受ける必要がある。多くが身体の不自由な人への対応を
意識した講習である。この講習で仕事に就く際の心構えが備わってゆく。
緊急救命士の資格は「蘇生法」である。本来医師が担う緊急時の処方を勉強したもので「介護」の勉強との接点は無い。
医師を目指し、なれなかったプライドの高さが見栄を張った結果ではなかったのか。
介護の現場実体が医師を目指した自分のプライドと合致せず、ストレスが募っていった。
22歳で同僚に高額な食事代をタダでふるまい。偉ぶる様子にその心の内を見てとれる。
本来、介護職に就く人に自身を偉ぶる人は仕事に馴染まない。と思う。
仕事に入る段階で職業選択を誤った。そう思う。