しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

助け合いのまちづくりシンポジウム

2016年02月29日 | Weblog

「住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくり」中央区のシンポが昨日開催された。万代市民会館は満員の盛況だった。

中央区社会福祉協議会主催。NPO法人ほっとプラスの藤田さんが講師だった。長嶺コミ協の事例紹介、秋山社会福祉士の活動事例の紹介もあった。

「下流老人」の著者が話す事例のすさまじさ。生活保護以下の生活をしている下流老人が生活保護を受けている人の6倍存在する。

65歳以上の高齢者の22%が貧困と言える状況にあること。ほぼ4~5人に一人の割合。

下流老人の暮らしとは?

・家族や友人がおらず、日中な何もせずに、年中部屋に引きこもったままテレビを見て過ごしている。

・収入が少なく、インスタントラーメンや卵かけご版で飢え御をしのぐなど、3食まともに取れない。

・家賃が払えず、友人宅やネットカフェ、近所の公園などで漂流生活をしている。

・病気があるにも関わらず、医療費が払えないため、通院や入院治療を拒否し、痛みに苦しみながら自宅療養している。

・非正規雇用による低賃金、加重労働による精神疾患など、若者の労働環境が悪化。

・認知症の自覚が無い単身高齢者は詐欺や訪問販売による金銭被害にあいやすい。

・インボランタリー・クライアントという対象。当事者自ら助けを呼ばない存在。非自発的で生活課題に気がついていない。

支援を受けたくないと拒否的な態度表明、他人の世話を受けるのは恥ずかしい。

「社会保障制度を正しく理解しておく」「プライドを捨てる」「地域社会に積極的に参加する」「受援力」を身につけておく。

「お金がなくとも、生活を楽しめる」「お金がないことを補う知識や技術がある」「家族や友人などの人間関係に恵まれている」

「さまざまな社会福祉制度を上手に活用できる」

・もう一度社会連帯の地域にしょう!「生活課題を産むのは地域社会である」市民が自虐的な貧困感から脱して社会が構成されている

意味を問い直すことで「暮らしにくさ」は変えられる。

区長を始め国会議員、市議、の顔も見えた。多くの顔なじみの顔もあった。良いシンポジウムでした。


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