又、日本人のノーベル賞受賞者が出た。医学・生理学賞に大隅良典・東京工大栄誉教授が選ばれた。単独受賞である。日本人で25人目となった。人類に貢献した人に与えられる最も権威のある賞の受賞でなんとも誇らしい。競争の厳しい研究分野を研究した勝者ではない。誰もやっていない分野をことこつと研究して発見した業績が認められた。日本の基礎研究の層の厚さと過去の日本の研究環境の良さが25年経って知られてきている。ノーベル賞は業績が認められるのに25年は必要と言われる。今、台頭してきている中国。韓国は25年前は研究環境が日本の比ではなかったのだろう。昭和初期の日本の研究環境が良かったのだろうか。
人のやらないことをやる。それはこの有名な詩の様だ。
僕の前に道はない 僕の後に道はできる
ああ、自然よ 父よ
僕を一人立ちさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守ることをせよ
常に父の気魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため
高村光太郎「道程」より