母親の遺体を自宅に放置したとして、警視庁は、同居する長男で無職の上野貴光容疑者(43)を死体遺棄容疑で逮捕し、4日発表した。容疑は今年1月頃に死亡した母親エツ子さん(83)の遺体を自宅マンションの一室に放置したもの。上野容疑者はエツ子さんと2人暮らしだった。
今月3日午後2時頃、家賃の滞納が続いたとして東京地裁の執行官が上野容疑者宅に立ち入ったところ、蒲団に横たわったエツ子さんの遺体を発見した。ミイラ化しており、目立った外傷はなかった。上野容疑者は「一月頃、アルバイトから帰ったら母親が死んでいた」と説明している。上野容疑者は死体遺棄を認めている。「葬式のお金がなく、どうしていいかわからなかった」と話している。ニュース記事より。
マンションの住人は誰も相談することができないのか。地域の住民は民生委員・町内会の役員との接点はないのか。親戚等相談できる人はいないのか。愕然としてしまう。
「お葬式費用のない過程はどしたら良いのか?」「密葬」という形、「献体」、市に連絡して費用はかからなかった。という例もあります。死亡診断書を役所に提出、埋葬許可証➡火葬場予約➡火葬➡収骨。火葬料金は無料から5千円。棺代は5万円から。
生活保護者なら火葬費用は行政から出る。骨壺は必ずしも必要ではない。最低限「火葬して、収骨することが必要」であって埋葬、葬儀を行うことは必要ではない。死体遺棄は犯罪である。相談できる環境になかったことが事件となった。
年に数例必ずの様にある会員世帯の死亡。連絡の無い世帯もある。密葬・家族葬でお知らせなしとなる会員もかなりある。地域の役員をしていると年に何回か会員の葬儀に関わる。3年ほど前だが小生の町内でも葬儀費用が出せない世帯からの相談があった。遺体は葬儀場にあった。民生委員と相談して対応した。15万円程度で済んだが費用の支払いから遺骨の行き先が決まるまで大分苦労した事件があった。
一つのニュース記事から思い起こした事件でした。