しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

障害者の問題

2016年10月14日 | Weblog
障害のある20歳の女性に対し、「組織として不適切な対応があった」として、厚生省が8月、同局幹部を処分したニュースがあった。
障害者雇用を促し、権利を擁護する専門部署での事件だった。発達障害の非常勤女性に「いじめ」「虐待」があったという。
職場適応援助者は指導役の主任と共に適切な対応を取らなかった。他の非常勤職員に当該の女性が障害者であることを周知しなかった。
業務内容や指導方針を迅速・的確に見直さなかった。障害特性に対応した合理的配慮という視点が労働局という部署でも働かなかったという事実。
役所は障害者を雑に扱ってないかと指摘した慶応大学の中島教授の話によると。雇用する側が女性の家族と連絡を密にして話し合うなどして、
当事者のニーズを共有することが大切なのに制度がそのように出来ていない。と指摘する。
小生がかって在職していた職場でも障害者の配慮は乏しかった。企業は事業規模により一定の割合で障害者を雇用する義務がある。
障害者を支援する立場で活動する団体でありながら基準を満たしていなかった。罰金を払いながら最低限の障害者雇用で済ませていた。
障害者として勤務する人の配慮も乏しかった。勤務内容も一般職とあまり変わらない業務を求めていた。
職場に業務を応援する指導者も存在しなかった。
障害者側にも少し伝えてもらい点もある。一般人との直接のやりとりの制限、これはトラブル防止に必要。
一般人が普通にできることに少し問題がある場合、それが即、傍からわかる目印。例えば、白杖。サングラス。
それが本人のプライドでおろそかとなるとストレスだけでなく、身の危険度も増す。
先日もバスの乗車時、普通に見える人が目が見えない人だった。ICカードをかざす位置がわからなかった。
三叉路交差点で音を聞き違えて危険な渡り方をしていた。声をかけて、歩行を留めた。白杖が目立たない。サングラスもしていない人だった。
一般社会ではまだまだ障害者の社会進出が広まっていない。多くの市民に障害者の接し方の指導が浸透していない。
2020年東京オリンピック・パラリンピックを契機に障害者の社会認知度の高まりを期待したい。
昨日の参議院予算委員会での薬師寺道代議員の手話問答は啓発の良い機会でした。

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